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VIERO~ヴィーロー  作者: 流浪
第1章 物語
6/6

第六夜 決起そして戦いへ

長らくお待たせいたしました。第六夜更新です。

まだ見ていない方は前夜をお読みください。

 怪しい男と男達はSad Bar(悲しき酒場)にいる。周囲ではお酒を飲み大声で語る人もいれば、中には怪しい取引をしている人も見られる。しかし、怪しい男達の周囲には誰もいない。そこだけ別の空間で切り取られているようだ。

 「これは消音魔法と隔離魔法...相手が何も感じていないかのように生活しているところを見ると相当力が必要なのに余裕が...」

 「そんなものは良い。早速話してもらおう」 

 男達の話を遮り促す。

 「俺たちの国は砂漠の国。砂国(さこく)という。そこの国では農作物の収穫が出来ず、武器の作成や傭兵、迷宮等が主な収益源だ。名産となる物もなく、国民は自国でも作成可能な物を収入源としていた。砂を使用した物、砂漠でも育つ作物とかだ。国民全員が戦えるわけではないからな」

 「砂国は裕福ではないが、兵力としては最強で、自給自足にて生活を補い、国民同士で助け合う結束力の高い国だろう」

 「その通りだ。しかし、助け合いの心があろうと国へは納めるものは納めないといけない。今まではぎりぎりでも納められる範囲での納税を行い、食料は国民同士で取れた物を分け合い、他国で買ったものや集めたものを分け合い生活をしていた。しかし、理由は分からないがどんどん国からの納税が厳しくなってきた。国民も自身の生活で精一杯の生活になってきた」

 「国王は何も言ってないのか?」

 「俺達は国王もそのことを知らないと思っていた。しかし、今回の謁見にて貴国の王に言われた事を考えると、何かしらの思惑があるのではと思うようになった」

 「それじゃあ直接聞いてみるしかないな」

 「それであればすぐに準備しよう。急いで砂国に戻ったとしても3日はかかる」

 「馬鹿が、時間の無駄だ」

 そう言うと男達を光が包む。

 「何なのだ突然!」

 まぶしく目を閉じていた男達がゆっくりと瞼を開けると目の前には砂国の検問所が見える。男達は驚く。

 砂国の入り口の検問所は砂にまみれているが、造りはレンガで頑丈そうに見え、守っている衛兵も屈強そうな男達であった。

 「それでは俺達がまず話を付けてきますね」

 「いらん。そのまま普通に通れ。俺は気にするな」

 男達は何を言っているんだろうと思いながらも検問所を通る。

 男達は衛兵に通るための証票を提出する。そして、問題なく検問所を通過する。怪しい男には声をかけることはなかった。またもやこの男は消音魔法と隔離魔法を使ったのだ。何度も使えるような魔法ではなかったはずだ。それに魔法とはそもそも同じ技を頻繁に使えるはずのない代物であった。

 「それじゃあこのまま王宮に向かうぞ」

 「無理だ。まずは謁見を取り付けなければ」

 「そんなものは必要ない」

 そう言うと男達を光が包む。またかと思いながらも今回はまぶしくても目を閉じずに開けて様子を見る。すると足元に魔方陣が浮かんでいた。怪しい男はとっさに魔方陣を展開していたのだ。その次の瞬間には王宮の中にいた。それも目の前には王がいる。

 「おい。じじぃ何やってる。お前のせいで俺がここに来る羽目になっただろう」

 「お前は...(たける)か」

 「その名で呼ぶな。Shadow(シャドウ)と呼べ。俺は名を捨てた」

 「そうであったな」

 王は疲れている様子だった。

 周囲にいる騎士たちは何事かと剣を構えるも、王が制する。

 「お前達では相手にならん。剣を納めよ」

 「ここにいる男達が俺らのいる国へ来て王に進言していたぞ」

 男達は焦っていた。まさか尊にそのような事をバラされるとは思っていなかったのだ。

 「安心しろ。俺がここにいる者達に何もさせねぇよ」

 「Shadowと一緒にいる者に我らが手を下せるはずがない」

 王は怪しい男が誰かを知っている様子であった。男達や騎士たちは何も分からず。話に置いて行かれた状態であった。

 「何があったこの国に。俺のところにじじぃからこの男達を殺せと依頼があった」

 「わしはそんな依頼出していない。この国は終わりを迎えようとしているんじゃ」

 「どう言うことか教えろ。俺がまた助けてやる。俺の直感が何か怪しいと思ってここまで来たんだから最後まで泥船を動かしづつけてやろう」

 「ありがたい申し出じゃ。この国にあったことを話そう。この国に巣食う闇があるのじゃ」

 そうして王は語り始めた。

 この国は昔ながら上手く経済を回し、自分たちの力で成長してきた国であった。しかしそんな中、数年前から一つの商団がこの国へやってきた。砂国は周囲が砂漠に囲まれているため他国の人々が、中々行き来ができない状態となっていた。名産も特にないため商団等は特に寄り付かなかったため珍しかった。その商団が各地域の領主たちに話を持ち掛けた。今よりも金品を稼ぎ力を付けないかと。

 諜報活動により王も商団の事は把握していた。怪しいとは思いつつも商売をしているだけの者達や話をしているだけの事を、何もないのに止めるるとはできなかった。最初は怪しいだけで行動に出ることはなかった。しばらくし、急にそんな商団達が傭兵を連れてきた。最初は資格の無い者達だからと国は入国を拒否した。しかし、話を持ち掛けられていたそれぞれの領主達が密かに領へと引き入れたのだった。国が怪しい者達を探し出すため監査をするもうまくそれを隠した。

 そして時間が経つにつれ、それぞれの領主はどんどん欲が出てきた。商団の話はすべて上手くいく。そしてどんどん自分達の懐が潤っていく。しかし、それも長く続かなくなっていった。商団が姿を現さなくなったのだ。金品を沢山手に入れ自身の生活を豪華にしていた領主たちは元の生活に満足できなくなっていった。そのため手に入れられなくなったものを次は自身の領民からとることにしたのだ。少しづつ税を上げ、傭兵を使い。他国から色々なものを仕入れて自身の生活水準を保っていた。

 商団がいたときは正規な値段で入手出来ていたものが傭兵に頼むと高くなる。だが、領主たちはそれを止めることが出来なかった。すでに手に入れていたものを手放すことは人には難しい。それは金品であれ、力であれ。傭兵を維持し、自身の生活等も維持する。それは難しいことであった。

 さらに年数が経つと商団がまた来て領主たちに言った。

 この国の王に我らは止められていたのです。と。

 王は止めてはいなかった。しかし、領主達は自身に富を与えてくれた者を信じた。そして信じてもらった商団はさらに領主達に提案した。この国の王にあなた達がなれば、私たちもここに来やすくなりあなた達は富も権力も手にできるでしょうと。

 「そして、わし達が気づいた時には手遅れだった」

 弱々しく王は語った。それは歴戦の国の王とは思えない姿であった。

 「馬鹿ばかりかこの国は。足元を見ず、権力や富に溺れ自滅に足を踏み入れる。どう考えても怪しいことだらけ。商団が怪しいことに王宮の者達以外、誰も気づかない。昔の強さはどうした」

 「返す言葉もない。過去の大戦が終結して以降、大きな戦もなく誰も必死さをなくしてしまったのじゃ。さらに昔のように厳しく取り締まると民衆の心は逃げていく。大戦という結束の理由がないのじゃからな。大戦を経験した者も今では退役している。後身に譲ったのじゃ。まさかこうはなると思ってなかったろう。その者達も今は、領主達に命を出され他国に行っておる」

 「じゃあ呼び戻して反撃しよう。俺に考えがある」

 そう言ってShadowは怪しく笑うのであった。

 

結構考えが足りない国ですね...何故足りないのでしょうか...

それは今後わかります。

そして主人公の名前が出てきましたね。国王との関係も気になりますね。それに...文章の中には今後のヒントとなるようなワードもありますね。

それではまたの更新でお会いいたしましょう。

評価もして頂けると喜びます。よろしくお願い致します。

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