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神のシステム

 私たちは用意された舞台で踊ることしか出来ない。

 いわゆる箱庭ゲームをプレイする存在があるとするならば、それはつまり神である。


 その存在はゲームに登場するキャラクターを操作し、パラメータや行動を決め、その人生を創る。

 生かすも殺すも自由に、全ての運命は移ろいゆく。

(オルドの記述を鑑みて考察するに、厳重な管理体制の下でプレイされている、と仮定する)


 オルドが異常に気付いたのは、およそ300年ほど前、目の前に起こった事象に端を発している。

 突如、自分以外のデータが全てリセットされ、世界がそれまでとどこか違ったものに変わっていた。

 オルドはその微細な変化を見逃さなかった。


 彼はその変化を神の御業と結論づけた、彼にとっての神は、何者かであり、別次元の、偉大でもなんでもない存在、その所業が行なわれる直前にあった事、それは、深淵なる異物が神のシステムに干渉を試みた、いわば本の登場人物が読み手に何らかの物理的な干渉を成功させた、変化はその結果である。


 いま、光り輝く天使の装備に身を包み、二対四枚の翼を持った霊体が、その使命を果たさんとしている。

 魔と天は互いに殺し合い、人はその争いに巻き込まれ、地上から消滅してゆく。

 二対四枚の翼を持った天使はこの世界の理の全てを超越した場所にいた……。



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