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⒅『スタンスオブディレイド』

⒅『スタンスオブディレイド』



怒り狂った、天邪鬼だろう、俺の創造した小説が、今度は俺自身に牙をむいて来る、どこにも、怒りは書かなかったのに。しかし、そう思えば、思い当たる節がある。何度も述べるが、小説執筆に対しても、俺は失礼なことをしていた、ディレイドしていたのだ。



通常、我々は、ディレイドするために生きているのではない。当然である。意識的にディレイドして、対象を困らすこともない。しかし、俺の小説家としての宿命は、ディレイドしなければ、何も生じないということなのだから、苦悩だ。



頭痛がしても、吐き気がしても、俺は俺のために、ディレイドする。すごいもんだよ、本物の馬鹿かよ、と神々が話し合いながら、嘲笑している、交互に罵詈雑言を込めながら、時折手拍子を加えて、その嘲笑は増している、俺はそれを見て、神々であるお前に、ディレイドした小説は書けまい、と、嘲り返すのだ。

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