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2.情報収集と決意

『現在、ガドック海(仮称)の上空3000メートルに位置しています』


僕達は無事、大気圏突入を果たした。


不要な混乱を避けるために船を光学迷彩で隠し、先ずは食料や水を確保する為、オモイが操るロボットに調達をお願いする。


本来なら、降下する前に現地人の言語や風習等を始めたとした様々な情報を収集した方が良いのだろうけど、船の中には水と味のしないゼリーが3日分しか無かった。

正直言ってそんな食生活に耐えられなかったので、さっさと降りる事にしたのだ。


「言語はどれぐらいで収集して解析出来そう?」


『地球と同程度の言語構成と仮定した場合であれば、小型ドローン全機を投入すれば、最長3日程で解析可能です』


はえー、そんな早く出来るものなんだ。


「じゃあ、一週間もあれば現地に潜入出来そうだね」


『言語収集と並行して他の情報も収集可能ですので、3日で潜入可能となります』


成る程、流石は超先進コンピューターと言えば良いのかな?


僕達は便宜上この宇宙船をギルドシップと名付けてはいるけど、実際のところは何も解って居ないに等しい。

この船を中枢で制御しているのは、オモイとは違う独立した別のAIが存在しているからだ。


オモイが有する権限では中枢システムにアクセス出来ない為、この船がどういう技術やシステムで動き、何を目的として製造されたのかは依然として不明なままだ。


オモイ曰く、アクセス可能であれば、僕達の身に起きた一連の出来事の情報や首謀者が判る筈だと言っていた。


でも、それが判ったところでどうしようも無いよね?

僕って複製体(クローン)らしいから、仮に地球に帰ってもどうしようも無い。


その事に気付いた時は辛くて・悲しくて泣いちゃったけど、無理矢理に吹っ切らないと前に進め無いからね。

家族や地球での生活を忘れる事は決して出来ないけど、前に進む事は出来る。


精々、この世界を楽しめる様に頑張るつもりだ。


でも、気になる事がひとつだけある。

他にも僕と同じ様にこのシーカーというゲームを基盤にして、転生した人は存在しているのかな?

特別、僕が選ばれた理由が見当たらないんだよね。

という事は他の誰かも転生した可能性はあると思う。

この世界に転生しているのかどうかは判らないけど、もしも居るのであれば見つけたい。

1人は寂しいからね。


その前に先ずは美味しいご飯を食べれる様にしたい。

そう言えば、僕達が知っている食材ってあるのかな?

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