五章◎荒屋と痕跡
ウォレスから伝え聞くところによると、カトラーの家は教会からまっすぐ西に向かって数ブロックほど進んだところにあるらしかった。その道中、ジェイコブの家の前を通りがかったダニエルは一度立ち止まる。ジェイコブの家は、庭をこしらえるほどの敷地は持たないものの、三階建の立派な建付けで、このあたりでは一番大きな家である。
「ジェイコブさんはあの二階の窓から、この通りを見たわけだな。そこで死体を運搬する疫病医師に扮した犯人を目撃した」
ダニエルは目線で窓と道路との距離を測りつつ、
「道路に面した家だから思ったよりは窓が近いな。あそこからなら、わずかな薄明かりでも道路の様子は見えそうだ」
「ジェイコブさんの証言の検証をしようというわけ?」
「こだわっていたのは君のほうじゃないか。彼はジョージから繰り上がって第一発見者なわけだし、裏取りはちゃんとしておかないとな。一方の意見を鵜呑みにしているだけでは真相には近づけない。ジャーナリストの基本だぞ」
次にダニエルはしゃがみこんで石畳の道路に注目する。
「証言によるなら、カトラーの血はこのあたりにこぼれていたことになるが……」
ダニエルに倣ってゲイブもしゃがみこみ、トレードマークの帽子をおさえながら、一緒になって血痕を探す。しばらくしてゲイブがその独特な血の匂いに気づき、声を上げた。
「ダニエル。これが血痕だよ。朝霧のせいもあって滲んで拡散しているのか、汚れとの区別がつきづらくなってるけど、間違いない」
「なかなか鼻が利くじゃないか。でかしたぞゲイブ。これでジェイコブさんの証言は本当だったということになる」
一つの確証を得た二人だったが、あまり時間に余裕があるわけでもないので、それ以上の検証はせず、カトラーの家へと急いだ。
ウォレスに教えられたカトラーの家は確かに「あばら家」と称されるのにふさわしい見た目だった。木の板をパッチワークのように張り合わせて、なんとか形を保っている。
周囲の民家を確認すると、半分ほどの家の扉には赤い塗料で大きく十字架が描かれていた。それは、その家で疫病患者が現れたという意味の記号である。疫病患者が発生すれば昼夜交代で監視人に見張られ、外出はいちじるしく制限され、なおのこと疫病から逃れられなくなるのだ。だがそれも感染を広げないためのやむを得ない処置なのである。
「このあたりは随分とやられているな……正直、感染者が多くいる地域には来たくなかったよ」
ダニエルが泣き言を漏らすと、ゲイブが鋭く目を光らせた。
「いや、よく見てよダニエル。周囲に監視人が全然いない。つまり感染者は全滅、みんな死んでしまったってことなんじゃない? なら逆に危険は少ないかもね」
ゲイブの指摘をうけてダニエルは顔をしかめた。どちらにしても縁起でもないと言いたげである。
気を取り直してダニエルはカトラーのあばら家の扉の前に立った。そして扉に手をかけようとしたその時、目線の少し下の辺りに真鍮で縁取りされた6ペンス銀貨ほどの大きさの穴に気づいた。位置と大きさからして覗き穴と思われる。
「ドアに覗き穴があるぞ。あばら家に住んでいるわりには、ずいぶん用心深いな」
するとゲイブが見せてとばかりに割り込んできて、体を差し入れるようにして無理やり覗き込む。しかし内側からカバーが掛けられているらしく、外からでは何も見えないようだ。
「おいゲイブ、一度下がれ。扉を開けるぞ」
ダニエルは慎重に、それでいて力を込めて扉に手をかけた。だが、鍵はかかっていなかったようで拍子抜けするほどいとも簡単に扉は動く。ダニエルはゲイブに目配せしてから、ゆっくりと扉を開けていった。
あばら家の内部は、外見から想像されたように質素でなにもない。部屋も少なく、奥のドアの向こうに寝室が一部屋あるだけのようだ。
一方、ゲイブは開いた扉を上から下まで舐めるように丹念に観察している。特に鍵がかかっていなかったことを気にしている様子だ。
「この扉、シンプルなウォード錠があるみたいだけど、施錠はされてないね」
「ということはカトラーはこの家で殺され、そして犯人によって連れ出された可能性が高いな。わざわざ犯人が施錠する必要はないわけだから、この状況になる」
ダニエルの話を聞いているのかいないのか、ゲイブはまだ扉を調べている。
「へえ。覗き穴は室内側にカバーがあって、それを持ち上げると外が見えるってわけか。外側と同様に真鍮で縁取りされてるから目を当てやすいや」
覗き穴からどのように外が見えるのかを十分確認して、
「ウォード錠だけでなく、こんな覗き穴までつけるだなんて、カトラーは随分と訪問者を警戒してたんだね。なにか貴重品でも持ってたのかな、それとも誰かに狙われていたのかな」
「ウォレスさんの話によれば、高価なものを盗むような男ではなかったらしいがな。そんなことより部屋の様子を調べるぞ。なにか犯人につながるヒントが残っているかもしれない。といっても……」
ダニエルは質素な部屋を見回すが、机と椅子が置かれている程度で一切の飾り気がなく、驚くほどになにもない。しかし、机と椅子が部屋に沿って平行ではなく、いびつな角度で置かれていることに気づく。さらに注意深く見ると、食器や小物も妙に乱雑な位置にあることにも気づいた。
「つい最近まで監獄に入っていたのだから、ものが少ないのも当たり前といえば当たり前だが、なにか妙だな。ものの配置に生活者の気配を感じられない、まるで家探しした後のような不自然さだ」
「たしかに、空き巣が入った後みたいな雰囲気だね。でも、こんなあばら家に空き巣が入るとは思えないけど」
「もしかするとカトラーを殺した犯人が、何かを探してたって可能性もあるな。しかし、こんな何もない部屋で一体何を探そうというのか」
家探しした後のような不自然さは気にかかりつつも、ここでは調べるべきものが特にないと判断したダニエルは、一人、奥の寝室へと向かった。そして、おもむろにドアを開けると、思わず手で鼻を押さえて顔をしかめた。
そこは先程の部屋同様、ベッドがぽつんとあるだけの質素な寝室である。部屋の奥には家の裏手へ出るであろう勝手口のドアが見える。そして勝手口とベッドのあたりの床を中心として、血の跡と思わしい赤黒いシミがそこかしこに点々と広がっていた。
それよりもダニエルの表情を曇らせたのはそこに満ちる臭気だ。それは錆びた鉄と腐った肉をシチューにして煮詰めたような強烈な臭気だった。
「おい! ゲイブ、どうやらここが殺しの現場のようだ。まるで屠殺場のようなひどい臭いだ。中に入らずとも、ここにいるだけで気分が悪くなる。君は来ないほうがいいぞ」
そう言われて怯むようなゲイブではない。逆に目を輝かせてダニエルの方に近づいてくる。
「うええ。これはひどい臭いだね」
言葉とは裏腹にゲイブは部屋の中に進み入り、床の血痕の観察を始める。入念に床を調べたあとは、次にベッドを調べ始め、そしてまた床を見つめ直してからゲイブはようやく言葉を発した。
「どうやら犯人はここでカトラーを殺したようだね。ダニエルはご存じないと思うけど、この臭いは血だけでなく内臓から発される臭気だよ。つまり殺害後の死体の損壊もここで行われたと考えたほうがよさそうだ。いや、もはや解体作業と言ったほうがわかりやすいかな。それにもにも関わらず、流血があまりに少ない。飛び散った血痕が散見されるくらいだ。つまり犯人は、まずカトラーの首を絞めるなどして、あまり出血がともなわない形で殺した。それからベッドに寝かせて、解体してもそれほど出血しないようになるまで充分に血抜きをした。そうでもないと、この流血の少なさは説明できない。血は桶か何かに溜めて、どこかに捨てたんだろう」
ゲイブの冷静沈着な推理にダニエルは驚きを隠せない。
「なるほど。なかなか素晴らしい推理だが、ゲイブ、お前よく平気でいられるな。わたしはこんな役目を押し付けてきたウォレスさんに、どんな呪いの言葉をぶつけようかを考えていたところだぞ」
ダニエルの感心半分呆れ半分の指摘を受けて、ゲイブは口角を上げて得意がる。
「ダニエルとは違って、こういうのには慣れてるもんでね」
裏社会で生きてきた人間は言うことが違う。ゲイブはわかった口を利きながら、更なる寝室の調査を再開した。
ダニエルもその行動におされて、しぶしぶ寝室に踏み入れると、ゲイブがまだ調べていなかった側面の床下に、一枚の紙片が落ちていることに気づいた。それをつまんで拾い上げると、その紙にはアルファベットの羅列が逆三角形に配置されている。角が汚く破れていることから、乱暴に引きちぎられたことがわかる。目の前の壁を見ると、そこに断片が残っていた。どうやら壁にノリで貼り付けられていた紙が、誰かの手によって力づくで破りさられたようだ。
この奇妙な図案は、ロンドンで疫病が流行してからというもの幾度となく見かけたものであった。
「アブラカダブラ……これは疫病予防の呪符だな。カトラーはこんな迷信にすがるほど疫病を恐れていたのか。こんなもの何の役にも立たないというのに……」
ダニエルは更に続けて毒づく。
「お守り、魔除け、護符、そんなものを色々と首からぶら下げたままの死体を何度もこの目で見たよ。迷信にすがるものは、ただの愚行を通り過ぎて自殺行為だ。もはや悪行と言っていい。疫病に感染し死に、死体運搬車に運ばれてようやくおのれの悪行に気づくのだから哀れなものだよ」
「ダニエルって変なところが口やかましいよね。でもこの世界は、そういう無知蒙昧で気の毒な人が大半さ。それだけじゃない。可哀想なことに、そういう人々こそ詐欺師やら偽預言者やらに食い物にされてるんだから、ただ馬鹿にしてもいい存在でもないんじゃないかな」
「君にしては殊勝なことを言うじゃないか。しかし、わたしには愚か者の気持ちはわからんね。いや、わからなくて結構。大疫病を生き抜いた叔父も力説していたよ。愚かな迷信に振り回されることなく、冷静に人事を尽くした者だけが神に祈りが届くのだ、とね」
「へえ。なかなか良いこと言うじゃない」
「一六六五年の時はシティの衛生状態も最悪で、今回以上に被害は深刻だったらしいからな。だからこそ叔父には何度もしつこくその頃の話を聞かされたよ。まるで自分がそこにいたかのように語れるくらいだ。いずれ叔父の証言も合わせて、資料を揃え、ロンドンにおける疫病の記録を事実を元に一冊の本にしようと思っている。今回の事件もなにかの参考になればいいんだがな」
そう語るダニエルに、ゲイブは少しばかり尊敬の眼差しを向けた。だがそこは血痕が乱舞する凄惨な現場であることには代わりはない。ダニエルも現実に引き戻される。
「このアブラカダブラの呪符はずいぶんと乱暴に破りさられているが、カトラーが犯人ともみ合ったときにでも剥がれたんだろうか……」
それを聞いたゲイブは何かを確かめるように呪符の表と裏を入念に確認し、それからしゃがみこんで床を調べた。
「いや違うと思うよ。よく見てよ、呪符には血痕が少し残っているけど、床側に面した方にしかついていない。つまりここでカトラーが解体されたとして、それで床に血が飛び散り、その上に落ちてきたってことでしょ?」
「なるほど。たしかにその通りだが、犯人は何のために呪符を破ったのだろう。何か理由があるのか?」
ダニエルは自分の額に拳を当てるようにして考える。それから渋い表情をしたまま、うなるように声を絞り出す。
「わからん。それにしても、今回の事件はわからないことだらけだ。そもそも犯人はなぜカトラーをわざわざ殺したのだろう。だって考えてもみろ、街は疫病が大流行していて、いつ誰が死んでもおかしくない状況だ。仮にカトラーを殺したいほど憎んでいたり、あるいはカトラーが死ぬことで何かしらの利益を得ることができる人物がいるとしても、少なくとも今の時点でわざわざ殺す必要なんてない。犯人みずから手をかけずとも、カトラーが疫病に感染して死ぬことだって充分に考えられる。つまり……」
ダニエルの次の台詞を先読みするかのように、ゲイブが引き取って、
「つまり、犯人はカトラーを今すぐ確実に殺さなくてはならない事情があった、ということ?」
「そうだ。それは間違いないだろう。それにプラスして、ドラゴンに殺されたかのような残虐な手口についても考えなくてはならない。こいつは思ったより手ごわい事件だぞ」
ダニエルは頭を抱えて状況を整理しようとしているが、その部屋に残された血なまぐさい臭気が推理する思考をどうしても遮る。
「ゲイブ、この家にはもうヒントらしきものはなさそうだ。とりあえず、ここで殺されたらしいことがわかっただけでも収穫があったとしよう。しかし、もっと大量の血でも残っていれば、ここが殺害現場であることが確定したのにな」
「たしかに……血はどこに捨てたんだろうね」
ゲイブは一人つぶやいて、それから何かひらめいたように思い立つと、あっという間に勝手口から飛び出した。
「ダニエル、こっちに来て」
呼びかけられて急いで勝手口を開けて駆けつけると、そこは家の裏手であった。小さな商店なら開けそうな空き地に草も生えていない砂地が広がっている。道路にも面しておらず、周囲の家の窓からも見えない場所であるため、まさに都会の死角になっている。
ダニエルがそこで目にしたのは、赤黒く変色した大地とそれを観察するためにしゃがみこむゲイブであった。どうやら大量の血液が染み込んで、おぞましい色になっているらしかった。赤黒く染まった土の上に細かく刻まれた内臓や脂肪、肌の色までわかる皮膚なども転がっている。カトラーを解体したときに千切れた断片であることは明らかだった。変色した土の横には木桶が転がっており、ゲイブはそれを取りあえげて眺めている。
「この木桶でカトラーの肉や血を運んできたみたいだけれども、それにしては桶の中は綺麗だね。まるで何度も水で洗ったみたいだ」
次にゲイブは地面に目を落とし、注意深く土の具合を観察する。
「血が薄く広がっている。たしか水汲み場が近くにあったはずだから、犯人はここに血を捨てた後、何度か往復して水を汲んでは血の上にかけて薄めたようだ。水分はもう砂に全て吸収されてしまっているから、残っているのは血液の色素といくばくかの肉片ってわけだね。一体、犯人のやつは大量の水をかけて何をしようとしていたんだろう?」
ゲイブは不可解な表情を浮かべて、あれこれ考えている様子だ。その一連の様子を眺めていたダニエルがようやく口を開く。
「ふむ。まるっきり汚れを消し去ろうと考えたにしては中途半端だ。誰かがここに足を踏み入れたら、さすがに血と肉だということに気づくだろう。ただ水のおかげで臭いは多少薄まっているから、遠くから勘付かれにくくはなっている。できうることならすべてを水で流しさりたかったが、なんらかの時間制限があり、やれる範囲で臭いを消した。そんなところだろうか。いずれにせよ、随分と几帳面な犯人であることは確かなようだな」
それからダニエルは改めて現場をまじまじと眺めて、深いため息を漏らした。
「しかし、厄介なことになったな」
「厄介って、なにがさ?」
「ドラゴンの件だよ。屋外にカトラーの血やら内臓やらが散らばってたとなると、現時点でドラゴンの存在を否定するのが難しくなる。考えてもみろ、カトラーは殺された後に入念に血抜きをされて解体された。血や内臓の一部はわざわざ外で洗い流された。人間が犯人だとして、なぜそんな面倒なことをしなきゃならない。合理的な説明を見つけない限り、先程、君が披露した推理なんぞ誰も聞いてはくれないぞ。どちらかと言うと、カトラーは裏口から出たところでドラゴンに襲われ、その攻撃によって血と肉片が寝室にまで飛び散って臭気を放つまでになった。それからカトラーはドラゴンに引きずられてセント・ジャイルズ教会まで運ばれていった。その方が、ドラゴンを信じている連中からしたら合理的な説明に聞こえる」
「木桶と水はどう説明するのさ?」
「木桶は元から転がっていて、水はドラゴンの唾液だ。ドラゴンを信じる連中なら、そんな風に推理するだろうよ」
「たしかにね。でも前にも言ったけどカトラーの切り刻まれた断面、その出血の少なさからして、さっきの推理通り殺されて血抜きされてから切断されたものに間違いないよ」
「いいかゲイブ。それは科学的ではあるが合理的な説明にはなっていないぞ。そもそもドラゴンという存在は非科学的な存在なんだから、それを信じている連中に科学的という大義名分は通用しないし、論議の対象ですらない」
「でも僕たちが捜査する分にはそんなこと関係ないんじゃない? 僕たちは、ただ犯人が寝室でカトラーを殺害したという前提で考えればいいわけなんだから。あのウォレスさんだって、さすがに理解してくれると思うよ。どのみち犯人が見つかれば、自動的にドラゴン犯人説は否定されるわけだから、いますぐ躍起になってドラゴンの存在を否定する必要もないでしょ」
「まあ、そうなんだがな」
そう答えたダニエルは妙にバツが悪そうな表情をしている。
「あ、わかった。さっきスコット牧師にドラゴンの存在を否定させられなかったのが悔しいんでしょ。ダニエルってば、やっぱり繊細で負けず嫌いなんだね」
茶化すゲイブに対し、ダニエルは口を閉じたままだ。図星をつかれては沈黙するしかない。そこでダニエルは話題を切り替える。
「とにもかくにも、何としてでも犯人を探し出そう。そうすればすべてが解決する。ウォレスさんのほうでも何かしらの証言を得られているかもしれない。一度、教会の方に戻るとしよう」
ゲイブは、ごもっとも、とばかりに帽子をおさえ黙ってうなずいた。
疫病条例――放蕩無頼の徒および有害無益な集会に関する規定
・悪疫流行の一大原因である浮浪人や物乞いの群れが、度重なる一掃令にもかかわらず、いぜんとしてその後を経たないとの非難に鑑み、警吏その他の関係当局者に対して、彼らの徘徊を極力取り締まるよう命ずる。
・すべての芝居、熊いじめ(ベア・ベイティング)、賭博、歌舞音曲、剣術試合、その他の雑踏を招くような催し物は、いっさいこれを禁ずる。違反者は、その区の区長によって厳重に処罰される。
・すべての饗宴、とくにロンドン市の商業組合の宴会、レストラン、居酒屋などでの酒宴を、追って別命あるまで厳禁し、これによって節約された金銭は、悪疫に見舞われた貧者の救済と福祉のために貯蓄され、用いられるものとする。
・レストラン、居酒屋、コーヒーハウス、酒蔵などにおける痛飲は、当代の悪癖であり、悪疫伝搬の一大原因であるゆえ、これを厳重に取り締まらなければならない。当市古来の法律と習慣に準じ、今後夜九時過ぎにこれらの店に出入りすることを認めない。違反者は処罰する。