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 自室に入り木のコップに入った酒を召喚して一気飲みして壁に投げつけ、思い切りゲップをしてストレスを吐き出してから二杯目を召喚しているとエルサとレミアが部屋にズカズカ勝手に入って来た。



『それでニール、一体アルミナと何を話したのですか?』


「謝罪はどうした?」


『アルミナは私とレミアにも話そうとしたんだから言えるでしょ?話しなさい』


「だから謝罪はどうした?」


『お酒なんか飲んでないで早く話しなさいよ!』




 俺は謝ろうとしない二人にムカついて二人に近付き乳を掴んでモミモミと無言で揉んでやった、『きゃーーーー!』とまるで女の子ように叫ぶ二人に思い切り殴られたが俺はすかさず立ち上がり再び近付いて行き今度は尻を揉んでやった、再び二人は叫び蹴りの嵐を俺に食らわせて来たが俺は諦めずに今度はアソコに手を「どうしたレミアちゃん!」突っ込めなかった。




「ふっ、良かったな二人共、ヒロキ君に助けられて」


『何言ってるの貴方!自分が何したか分かってんの!』


『ニール、私は今本気で怒っています、覚悟は良いですか?』


「やかましい!」


「何したんすかニールさん!」




 二人の叫びで全員俺の部屋に集まって来てしまったがヒロキ君以外は怒りの形相のエルサとレミアにビビって部屋の中には入って来ず外でこちらを見ていた、俺も前から考えてたこの二人の復讐はこれでチャラにしてやろうと思い一人スッキリしていたが事情を説明してやる事にし、エルサとレミアに「どうですか?俺と子作りしませんか?」と言ってやる、部屋の外では何人か声を上げて驚いていた。




『ちょっと貴方ホントにどうしたの?正気?こんな事する貴方じゃないでしょ?』


『....ニール、冗談でも許しませんよ?何か事情があるのでしょう?』


「さっきの凶行は謝罪しますよ、どうもすみませんでした、罰なら受けます、しかしですねぇ」




 俺の発言に心配したように話しかけてきたエルサと不信感全開で俺を見てくるが心配そうなレミアに事情を話す、アルミナと創造神が交わした約束と俺に何も言わずそんな約束をしてしまった創造神に対する不信感を、そして俺のセクハラを受けた二人に聞く「今の気持ちで俺と子作りしろと創造神様に命令されたらお二人は従いますか?俺は今そんな気分です」と。




『....ありえない』 『...』


「そうでしょ?ありえませんよね?ましてやアルミナは子供ですよ?頭おかしいとしか思えませんよ」


『ニール、本当に創造神様が約束を守ると言ったとアルミナは説明したのですね?』


「信じられないなら自分でアルミナに聞きに行けば良い、俺はそんな話しに従う気は無いからどうでもいいんですけど」


『どうでもいいって貴方...創造神様が天使と悪魔で子を作る事を許したのよ?ありえないわ!』


「俺からしたら元人間が天使として生きてる時点でありえないんですがね」




 レミアはアルミナに確認しに行き、エルサは創造神がデータ欲しさと悪魔に天使を売り渡した事に酷く驚いていた、俺は元人間だから創造神が気まぐれで俺を犠牲にしてもおかしくはないと思っていたので大して悲しいとは思わないがエルサは何故か涙を流していた、こいつは泣いているが自分が可愛がってるアルミナに失礼じゃないのだろうか?




「何で泣いているのか知りませんがアルミナは悪魔でも創造神様が作り出した存在なんだから泣くのはちょっと違うんじゃないですか?」 


『え?』「は?」『...今なんて?』


「ん?」


『ちょっと貴方、今なんて言ったの?』




 泣いてたエルサやヒロキ君に部屋の外にいたリサちゃんも俺の発言に何言ってんだコイツといった顔で見つめて来て俺は気付いた、この話は勇者や他の女神には秘密だった事を、俺は何も言わずすかさず転移して逃げる事にした。




『天使様!』


「悪いがしばらくここで休憩させてくれないか?」


『いつまでも居ていいですよ!』




 俺はリズミィの家にでも転移して逃げようかと思ったが考える時間も無く見つかりそうなのでとっさにミネル王国の姫さんの部屋のバルコニーに転移したが姫さんは一人で座ってティータイムとやらを楽しんでいた、ここなら俺が逃げる場所に選ばないだろうと思って来たが大丈夫だろうか。

 姫さんに城の何処か勇者達が知らない部屋で入ってこれない部屋に案内してほしいと頼むとリサちゃんは入室禁止にしてるから安心してくれと言い何故か姫さんの寝室に案内された、窓の側にある小さな机と椅子に案内され座ってゆっくりしようかと思ってると姫さんも座ってニコニコしながら俺を見ていた。




『天使様は休憩と言ってましたが何かしていたのですか?』


「ええ、今日は勇者の三人とその仲間を魔大陸に呼んでアルミナと合流させる予定だったんですがちょっと問題が起きましてね、とっさにここに逃げて来ました」


『あの!話せるならその話し私にも聞かせてもらえませんか?』




 隠すような事でもないので俺は姫さんに魔大陸の家で何が起きたか話してやり、ついでだから姫さんにも聞いてみようと思い「姫様は俺と子作りしろと命令されたらどうします?」と聞いてみたら姫さんの時が止まった、「例えばの話しですよ?聞いてます?」と言って声をかけるがプルプル小刻みに震えて急に立ち上がり『私で良かったら!』っと叫んで俺の手を掴んできた、例えばの話しだから落ち着けと言い席に座らせるが顔を赤くしてまだ震えていた。




「さっきの話を聞いてなぜ勘違いするのか分からないが例え話だからな?もし嫌いでも好きでもない相手と子作りしろと言われたらどうする?って話だからな?」


『ご..ごめんなさい天使様!ふ〜〜....もしそうなって逆らえないなら私は望まぬ相手と子を作るでしょう、貴族ならそれはありえない話ではありませんから王女の私も覚悟は出来ています』




 俺は姫さんに貴族社会の一部を教えてもらい人質として結婚させられる貴族の娘も居る事を知りドン引きした、そしてそれは姫さん自身もそうなる可能性があると言い王女でも相手の貴族に力があれば正妻としてではなく第二第三の妻として迎えられ立場が低くなると。




『でも天使様!貴族じゃなくても力ある商人や冒険者でも複数の妻を娶る事はこの世界では当たり前なんです!ですからアルミナちゃんもミレイル様も妻として迎え入れても大丈夫ですよ?』


「何が大丈夫なのか分からないが俺はミレイルしか受け入れるつもりはないですし、ましてやアルミナは子供ですよ?論外ですよ論外」


『天使様、ここだけの話しなんですが...』




姫さんは俺に耳打ちをして貴族の中には公式に発表はしていないがアルミナくらいの子供を妻として迎え入れている奴もいると話しそれは自分の父もそうだと話したので俺はそれに一番驚いて思わず「入るのか?」と聞いてしまった、すぐ失言を詫びたが姫さんは自分の父は既に事を何度も行っていると呆れたように話した。




「悪いね変な事喋らせちゃって、ビックリしたが誰にも言わないと約束するよ」


『天使様と私の約束ですよ!ふふふ』


「しかしあの王がねぇ...まぁいいか、何か妙な話を聞いて何故かスッキリしたよ、ありがとう姫様そろそろ戻るよ」


『ハイ!また来てくださいね天使様!私ならいつでも受け入れますよ!』


「そうか、じゃあいつか姫様を抱きに来るよ」『えっ....』


「冗談ですよ、姫様も軽々しく変な事言わないでください、それじゃあまたいつか会う日まで」




 ニールはセリシア王女にそう言ってさっさと転移して帰って行った、王女は明るく冗談っぽくニールに本音を言ってみたら冗談でとんでもない返事をされ驚き胸がドキドキしていた、自分もとんでもない事を天使様に言ってしまったと恥ずかしくなり足に力が入らず震えて来てベッドに座り、未だ熱が下がらない顔を手で覆いベッドに倒れ足をバタバタした。




『あぁ...どうしましょう...何であんな事言っちゃたんだろ私...』




 セリシアはニールが言った「ミレイルしか受け入れるつもりはない」と言ってた事を思い出しそれを聞いているのに自分があんな事を口走ってしまった事でミレイルに申し訳ないと思っていた、しかし魔王アルミナと子作りするかもしれないなら当然ミレイルともそういう関係になるだろうと思い、自分も好きな相手と結婚出来るだろうかと考えていると徐々に心も冷静になってきた。

 落ち着きを取り戻したセリシアはまた興奮して天使様の手を掴んでしまったと思い自分の手を見つめる、そして冗談で「抱きに来る」と言われた事を思い出しまた気持ちが高まってきた。




『はぁ....私もダメな王女ですね...しっかりしないと』




セリシアは立ち上がり寝室から出て入口に向かい扉に鍵を掛けて寝室に戻って行った。

初作品を投稿してから今日で一ヶ月が経ちました、今更ですが感想をくれた方、ブクマしてくれた方、読者の方、ありがとうございます。

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