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『ここから出せーーー!邪魔をするなー!殺してやるー!出せーーー!』


「またこれか、何か懐かしいですね」


『貴方そんな呑気な事言ってる場合?折角上手く行ってたのにまた元に戻っちゃったじゃない!』


「俺に言われても知りませんよ」


『落ち着きなさいアルミナ、一体どうしたのですか?悪い子になったのですか?』


『うぅ〜...良い子だもん...良い子だけどーーー!!!う〜〜出せーー!!!』


「はぁ...何なんだ一体、絶対原因は創造神様ですよこれ」




 俺にエルサやレミアも創造神が何かアルミナと秘密の約束を交わしたのが原因でこうなったと思い、アルミナが言った俺の魂と体は私のモノと言った意味を考えた、俺を犠牲にしてアルミナと合体でもさせるつもりなのかと呟くとエルサもレミアも自分達を我が子と言う創造神が様はそんな事しないと言い、アルミナに聞いても話そうとしないのでいい加減鬱陶しくなってきた。




「アルミナよ、お前は俺達を騙して良い子のフリをしていたようだな、そんな悪い子はどうなるかもうお前は知っているよな?」


『違う!良い子のフリなんかしてない!』


「お前がそう思っていても俺はそう思わない、なぜならお前は俺の魂と体は自分のモノだと言ったから俺はお前に命を狙われていると感じている、理由を聞いても喋らないのは自分が悪い事を企んでいたと言ってるようなもんだ」


『....』


『お願いアルミナ、何か事情があるなら話して?それとも私達には言えない悪い事考えていたの?』


『うぅ〜....』




 アルミナはエルサの問いかけにも答えず黙りポロポロ涙を流し出したがこいつは一度勇者の三人を騙し殺しているから俺は演技だと思っているがエルサとレミアはそう思っていないようだった、これじゃ時間だけ過ぎてどうしようも無いから覚悟を決めようかと思っていると俺に話さない条件でエルサとレミアには喋ると言い出したアルミナ、当然そんな話し俺が認めるわけない。




「俺が居ると都合が悪いのか?嘘がバレるからか?」


『.....』


「もういい、残念だよアルミナ.....お前は悪い子だから死『動かないで!』」


『ダメよニール!これは命令です!動かないで黙っていなさい!』


「...」




 これは調教失敗かなと思い次に進もうとしたらエルサとレミアが俺が動く前に止めてきて、二人して俺を掴んでアルミナから遠ざけようと部屋の入口まで引っ張られて行った。




『ちょっと!貴方今アルミナを殺そうとしたでしょ!』


『ニール、どうしてすぐ殺したがるのですか?私も怒りますよ?』


「何を勘違いしてるのか知りませんが俺は「お前は悪い子だから死ぬか?」と脅すつもりだったんですが?」


『』『』


「とりあえず俺に謝りましょうか、.....ん?ほら早く謝りなさい勘違いしてごめんなさいと」


『.....しかし困ったわね、このままじゃあの子達と一緒に行動させてやれないわ』


『ニール?貴方は一度部屋の外に出てもらえませんか?私達がアルミナの話を聞く事にします』


「なーに無かった事にしようとしてるんですか、俺には通じませんよ」




 紛らわしい事言うから悪いと軽く逆ギレしてくる二人に謝れと言い口論していると、アルミナがハッ!と何か閃いたように顔を上げ俺や二人の女神を呼んだ、そして今度は俺だけに話すからエルサとレミアは部屋から出て行けと言い出した、コロコロ言う事が変わるアルミナにますます不信感が高まる俺はアルミナが入っている檻を蹴っていい加減にしろと怒鳴ったがジッとこちらを見てニヤけだしたアルミナにムカついて俺は槍を召喚して突き刺そうとしたら後ろから強烈な何かの攻撃を受けて奥の壁までぶっ飛ばされた。




『ホントに貴方は短気ね!いい加減にしなさい!』


「痛ってー...コイツが悪いんですよ、人をイラつかせる天才なんじゃないだろうか」


『ニール、馬鹿な事言ってないで反省しなさい、次は創造神様に報告しますよ?』


「....わかりましたよ、じゃあ冷静にアルミナの話を聞くから二人は部屋から出てください」


『アルミナ?何かされたら言いなさい、悪い天使は私達が懲らしめてあげるからね?』


『わかった、ごめんねエルサお姉ちゃん、レミアお姉ちゃん』


「こんな時だけお姉ちゃんか、ずる賢いのは悪い子だからか?」


『ニール、余計な事言わないで話を聞くのですよ?いいですね?』




 エルサとレミアは俺に何度も注意しながら部屋から出ていき、俺は檻の近くに椅子を持ってきて座りアルミナが何を隠しているのか話せと言うと『秘密を話したら一つだけ言う事を聞いてほしい』と言ってきたので却下した、『じゃあジジイに願いを叶えてもらう事に反対しないなら話す』と言い『ニールに危害を加えるような願いじゃないからお願い』と言うので「もし嘘だったら約束は無しだ」と言いアルミナの要求を受け入れて話を聞くと俺と一緒に天界の創造神の所に会いに行った時の事を話しだした。


 天界で俺と別れた後、ジジイが自分のデータを詳しく調べたいと何度もしつこく頼んで来たので願いを叶えてくれるならデータを取らせてやると言い願いの内容をジジイに話したら条件付きで願いを叶えてくれると約束してくれてデータを取らせてやったと話すアルミナ。

 俺は創造神がアルミナの何の願いを叶えると約束したのか肝心な部分を話せと言うと急にモジモジしだしたアルミナ、イラッと来るが我慢して早く話せと言うと俺を指差して『ニールと私の子を作る願いを叶えてもらうんだ!』っと言って来た。




「ダメだ、俺にそんな気は無いし創造神様から命令されても断固拒否する」


『ジジイは約束を必ず守ると言った、ニールは偉い人の言う事を聞かない悪い子なのか?』


「偉い人の言う事を聞くのはそいつを信用しているからだ、今は創造神様には不信感しか感じてないから命令されても俺は従わない、嫌な事に黙って従うのが良い子じゃないんだぞアルミナ」


『....ニールの話は難しい、けど諦めない、絶対私のモノにする』


「....まぁいい、それで?条件付きってのはなんだ?」


『覚醒しても自我を保って良い子にして、勇者と一緒に魔王を倒せたら願いを叶えてくれるの』


「...なるほどな」




 その後俺は何で俺の子が欲しいんだと聞くと俺と一緒になればもし何か起きてこの世界の人間に嫌われて殺されそうになっても俺が守ってくれると考えたからだと、だからミレイルに俺を取られそうになったから攻撃して排除しようとしたと話すアルミナ、わざわざ俺と子を作ったりしなくてもお前が良い子にしてたら俺はお前を守るぞ?と言うが『嫌!ニールの全ては私のモノだ!』と言って諦めようとしない。




「ガキにそんな事言われても嬉しくねーな、守って欲しいならエルサでもレミアでも良いだろ、何で俺なんだ」


『最初に会った時ニールから何かを感じた、けど何も感じなくなったと思ったら私を殺そうとした時また何かを強く感じた、あの時からずっと気になって考えていてニールが怒ったりするとドキドキするようになって子が欲しいと思うようになったの』


「馬鹿じゃねーのか」




 アルミナは俺の悪魔の魂に反応したんだろうが、創造神に強化されたのにまた感じたって事は俺が怒ったり殺意を抱くと俺の悪魔の魂が反応するんだろうか?

 アルミナがたまに影から俺を見てニヤニヤしていた理由も魂と体は自分のモノと言った理由も分かったが俺は自分の事が気になってアルミナの事はどうでもよくなっていた、俺が拒否すれば済む話しだから。




「お前の話は分かったが諦めろ、俺にその気はないからな」


『約束を守って反対しないならそれで良い、ジジイに約束を守ってもらうだけ』


「....まったく何考えてんだ創造神様は、死ね!」




 俺は天井を見上げて天界で誰か監視してるかもしれない奴に向かって創造神の悪口を吐き捨てアルミナの部屋から出た、エルサとレミアが一階で待っていて何の話しだったのか聞いて来たがさっき勘違いして俺に怒った事を謝罪したら話してやると言ってそのまま自室に行きヤケ酒ついでに自分の体の事を考える事にした。

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