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 次の日、なぜかリサちゃんやミレイルも鍛えてほしいと俺に会いに来たから厳しくしても逃げられるしチャンバラ遊びをするように遊びながら鍛える事にする。


『あの天使様、こんなので強くなれるんですか?』


「こんなのとは酷いな、これでも意味はあるんだぞ?」


 そう言いながら時折武器は使わず肘打ちや蹴りも加え胸ぐらを掴んで引き倒したり足を引っ掻けたりと色んな方法で二人の攻撃の邪魔をしたりして一時間程で息があがり苦しそうなので休憩する事にした。


『く...苦しい...はぁ はぁ』


『疲れた...』


「ミレイルは流石だな、小さい頃から訓練してるから適応も早い」


『ありがとうございます...』


 二人に水を出してやり俺も休憩する、ミレイルは途中から投げてもクルッと一回転して着地したり片手で側転したりして倒れる事もなく向かって来ていた、ヒロキ君やリサちゃんとは経験の差がありすぎてこのままレベルが上がれば俺も天使に変身しなきゃヤバイかもしれない。


『ニール様、他に何か人相手に戦う時の注意とかありますか?』


「たまに絶叫しながらとか無言で突っ込んで来る奴がいるがそういう奴は死ぬ気で向かって来てるから距離を取って魔法で仕留めろ、武器で殺そうとしたら捕まれて何をされるかわかんないから危ない」


『なるほど、気を付けます』


『天使様って色々経験してるんですね、凄いなぁ』


「世界を旅するならきっと盗賊や悪い奴と戦う時が来るだろうからリサちゃんは子供を殺す覚悟だけはしときな、子供の盗賊もいるから隙を見せたら刺されるぞ」


『...はい』


 それから昼まで訓練に付き合ったがやはり力の差を感じてしまいヒロキ君とリサちゃんは大丈夫なのかと心配になってきていると創造神とヒロキ君が何やら話をしながらこちらに歩いて来ていた。


「お!やってるねぇ二人共!」


『ヒロキ、あんた何してたの?』


「俺は創造神様に下の世界で有れば便利なモノを提案してたんだよ!」


 ヒロキ君は創造神に下の世界は街と街の距離がありすぎて転移魔法が使えない人には移動が不便だと言い街に転移クリスタルがあれば移動が楽になると言ったらしい、そしてそれは採用されたと。


「今更なんですが創造神様、下界の住人にはどうやって世界の改変の事を知らせるんですか?」


「神託で力ある神官全てに伝えるつもりじゃ、しばらくは騒ぎになるだろうからお前も人前に出ず魔王の調教に励むがよい、ホッホッホッホ」


「そうですか、それで何か用があってこんな場所まで?」


「実はエルサがの、改変まで待てないからもう下界に降りて魔王に会い調教の続きをしたいと言うてな、お前も一緒に行くのか聞きに来たんじゃ、願いをまだ聞いとらんしの」


「願いねぇ...」


 天界に居ても仕方ないし、願いはまだ何も思いつかないしメンドクサクなって来たのでヒロキ君とリサちゃんもミレイルと同じ力を使えるようにしてくれと頼んでみる。


「お前はそれで良いのか?」


「考えても思い付かないし別に良いですよ」


「欲の無い奴じゃのぅ、まあええわい、では二人共ワシについて来るんじゃ」


『天使様!ありがとう!』


「ニールさん...ありがとう...うぉ~!やったぜ!!!」


『ニール様、ありがとうございます、これで二人からの嫌な視線から解放されます』


 二人は大喜びで創造神についていき、ミレイルは見学しに行くと言いついていった、俺もエルサと下界に行って魔王にでも会おうかと思いエルサの部屋に向かった。

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