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 翌日、一晩中川の側で頭を使って新技を考えていたから軽く頭痛がしている朝、何やら天使達があっちこっち飛び回って忙しそうにしていた。


 何かあるのか気になるが、俺には関係無いから朝食のつもりでキノコや小さな貝のような食べ物を召喚して焚き火に放り込んで火が通るのを待ってるとミレイルがやって来た。


『ここに居たんですねニール様、探しました』


「どうしたこんな朝から?」


『昨日の創造神様から私の部族に何かしていただけると言う話で、ニール様にお願いがあって探してました』


「そうか、取り合えず座りな」


 ミレイルを隣に座らせ、飲み物を召喚して渡してやり話を聞くと俺にミレイルの部族の守護天使になってほしいと頼んできた、物凄くメンドクサイので断ると『自分だけ創造神様に召喚魔法を使えるようにしてもらって心苦しい』と言い、どうかお願いしますと頭を地面に着けて頼んできた、勇者に協力し魔王を倒す為に頑張って来た部族の長い歴史も終わるので仲間にも他のエルフにも目に見えて分かる褒美がほしいと。


「う~ん....ミレイルや部族の仲間の気持ちは分かるが、これは困ったな...」


『お願いします!勇者に協力して魔王を倒す目的が無くなった今、私はこの身を全てニール様に捧げます!お願いします!』


 俺は悩みに悩みミレイルの頼みを聞く事にした、ナゼかって?俺も男だからさ。


 その後ミレイルと軽く食事をしながら雑談をしていると長身天使の片割れが飛んで来た。


『探したぞ兄弟、創造神様が話しがあると呼んでるからついてこい』


「こっちのエルフも創造神様に昨日の返事をするから連れて行きたいんですが大丈夫ですかね?」


『ん~...まあいいんじゃないか?行くぞ!』


 俺はミレイルの腰を抱いて飛び上がり長身天使の案内で創造神の所に向かった。


『空を飛ぶのは気持ち良いものですねニール様!』


「ん?あぁ、そうだな...ていうか、ミレイルも俺と同じ魔法が使えるなら飛べるようになるんじゃないか?戦いの幅も広がるから試してみるといい」


『本当ですか!試してみます!』


 そんな会話をしながら創造神の待つ部屋に案内され入って行くとなぜか女神レミアも創造神と一緒に待っていた。


「どうしてレミア様も天界に?魔王を捕まえて監視してるんじゃ?」


『結界を張って来たので外から誰かに何かされる事もありませんから大丈夫ですよ』


「そうですか、それで創造神様、ミレイルが昨日の話しの返事をしたいと言うので一緒に来ました」


「そうか、何か決まったのかの?」


 ミレイルは俺を部族の守護天使にしたいとお願いをし、俺も創造神様が許可するならそれで良いと伝えるとあっさり許可された。


「守護天使か、なるほどのぅ...なかなか良い事を思い付いたなミレイルよ、う~ん守護天使か、そうかそうか」


 何か企んでるような顔をしてニヤニヤしだした創造神はレミアの冷めた目線に気付き咳払いをして俺に大事な話があると言いミレイルを自室に帰るように言い退室させた。


「それで大事な話って何ですか?」


「実はの、下界の改変についてお前には話しておかなければならん事がある」


 創造神は他の女神達が管理している各世界の魔王や勇者を、俺の居る下界に集めて一括管理したいと言い出した。


「マジで死ねよこのジジイ」

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