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何時間寝たのか分からないが、気付くとエルサに揺すり起こされていた、創造神様が再び話があると言い俺を呼んでいると。
「...やっと謝る気になったか」
『貴方のその神経の図太さが羨ましいわ、私はどうなるか分からず怖いってのに』
エルサの小言を聞き流し、寝起きでボーッとした頭で外にいた上級天使に案内され再び焚き火の庭に来た、焚き火を見ながら座って待っていると創造神は何やら飲み物を持ってきたのか俺の正面には座らず隣に座って木のコップを差し出して来た。
「....毒でも飲ませる気ですか?」
『お前はほんとにひねくれとるのぅ、ただの酒じゃ、ほれさっさと持たんか』
木のコップを受け取ると既に透明な何かが入っていて一口飲んでみるが普通の美味しいお酒だった、焚き火の前で飲む酒も良いものだと思ってると創造神は語しだした。
『今回の件はワシも非を認めよう、お前が言うたように間接的ではあるが魔王に味方したと言われても仕方ないしの、しかしお前が言う虐待に関しては謝る気はない、ただの争いとは違い二人共やりすぎじゃ、死ぬかもしれない攻撃をしたんじゃからな』
「はぁ..分かりましたよ、お仕置きを受けた件はエルサ様に危ない攻撃をした自分のせいだと思い諦めます」
『うむ、その攻撃については後でまた聞くが...ワシは今ちと悩みがあってのぅ』
「...そうですか、頑張ってください」
俺は創造神に頭を殴られた、悩みの理由なんか聞きたくないから流したのに『こういう時はどうしたと聞くのがマナーじゃ』とか訳の分からない事を言ってくる。
『それでじゃ、お前は勇者が殺された責任はワシにもあると言うたの?だから今回だけ三人を特別に復活させてやろうかと思っておる』
「俺としてはありがたい話しですがね、何で魔王に殺されるような事になったのか気になりますし」
『しかしのぅ、エルサの魔王調教の行く末も見てみたくてな、何か良い案はないかの?』
「知りませんよメンドクサイ..俺に聞かないで復活させた三人とエルサ様とで話し合えばいいでしょう」
『う~ん....そうするかの』
あの三人が復活する事になったのは嬉しいが、今後はもう魔王や三人に関わらないようにしようと思ってるとエルサを呼んできてほしいと頼まれた。
何かモヤモヤした気持ちのまま一人エルサの部屋に向かい扉をノックする、返事を待って扉を開けるとエルサは緊張したようすで椅子に座っていた。
『どんな話しだったの?何か罰を受けた?私の事何か言ってなかった?』
不安げに聞いてくるエルサ、モヤモヤする気持ちの憂さ晴らしをする事にする。
「エルサ様...俺の口からは何も言えません..うぅう...創造神様が呼んでいます、焚き火のある庭に行ってください...」
『え...そう...わかったわ...』
俺の悲しげな演技と泣き真似でまんまと騙されるエルサ、きっと盛大に勘違いしてくれただろう、トボトボと歩いていくエルサを見送り俺はソファーに寝転がりしばらく眠る事にした。




