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創造神に向かってビシッと指を差し、俺は言い訳を開始する。
「俺はあの勇者三人を魔王の元に連れて行った事を後悔している、そして魔王に殺された原因の一つは俺だと少なからず思っている、だがそもそも創造神様が俺には魔王に手は出すなと言っておいてエルサ様は放置するとはどういう事なのか!」
黙って俺の話を聞いている創造神、口出ししてこないからそのまま続ける。
「創造神様はただ見ていただけだろうが、何もしなかったからエルサ様は魔王を可愛がり、魔王だと気付いても創造神様の罰を恐れ必死に魔王を調教して成果を出そうとした結果俺と争う事になり、その争いを理由に俺達を天界に呼び出して好き放題楽しそうに虐待してる間にエルサ様の監視から逃れた魔王によって勇者の三人は殺されたんだ!よって創造神様、貴方も間接的に魔王に味方し勇者の三人を死に追いやった責任がある!そして俺に虐待した事を謝ってほしい!エルサ様と戦った俺は悪くない!その争いの原因も創造神様だからだ!」
再びビシッと指を差して言いたかった事を言い終えた、エルサはビックリした顔で俺を見上げている、普通の天使ではありえない行動だろうが俺に失うモノなどないのだよ。
「...そうか...なるほどの..」
創造神はそれっきり黙ってしまった、何か言ってくれないと地味に怖いんだが、創造神は立ち上がり黙ってそのまま何処かに行ってしまった。
『貴方、創造神様にあんな事言ってどうなっても知らないわよ?』
「攻撃出来ないんだから口撃しただけです」
それからしばらくすると長身の天使の片割れが現れた。
「よう兄弟!久しぶりだな!お前創造神様に何かしたのか?珍しく何か深刻な顔で考えこんでいたぞ?」
誰が兄弟だ!と突っ込むと理由を話してきた、創造神から俺のデータを元に全ての天使を強化する話を聞いてそう呼ぶことにしたらしい。
「もうなんでもいいや、それより俺とエルサ様はどうすればいいんですか?このまま待ってればいいんですか?」
「おーそうだった!下級天使ニール、そして女神エルサ様!お仕置きは終了したので自由にして良いと創造神様から伝言を預かって来ました!」
そう言った後俺に向け手を上げ「じゃあな!」と言って去っていった。
『...お仕置きは終わりってどういう事?』
「知りませんよ、ていうか自由にって言われても」
天界でする事なんか無いし下界に行く魔法陣くらい用意してくれよと思いながら行くところがない俺は天界のエルサの部屋にお邪魔する事になった。
『貴方もほんと度胸があるのか馬鹿なのか分からない人ね』
「元人間ですから馬鹿なんですよ、それよりエルサ様のクセに部屋は綺麗ですね、もっと汚いイメージだったのに」
『私はこれでも女神なのよ?それよりどうしたのその喋り方?もう誰もいないわよ?』
そう言えばエルサには言ってなかったと思い下界に行く前に創造神様から下級天使の位と名前をつけてもらったと話した。
『へーそうだったの、良かったじゃない...ん?貴方下級天使のクセに女神である私に手を出したのね!』
「今更!」
俺の階級が下だと気付き怒りだすエルサ、しかしお互いボロボロの体で寝不足なので言い合いは長くは続かず眠る事にした、もちろん俺は床で。




