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勇者の三人が魔王アルミナを檻から出そうとしていた時、ニールは天界の監禁室に閉じ込められていた、なぜかと言うと勇者の三人がニールの家から出ていきダンジョン都市ムドに転移してすぐ創造神に呼び出されていたからだ。
ニールは前に迎えに来た紫の綺麗な鳥に案内され天界に行き、いつもの実験室に行くのかと思っていたが連れていかれた先は虐待部屋で、創造神が例の虐待道具の白い木刀を持って笑顔で待ち構えていた。
神殺しの指輪を着けさせられ、なぜお仕置きを受けるのか理由を訪ねると下級天使が女神を殺してしまったかもしれない攻撃をして手を出したからだと言う。
あまりにも理不尽な理由に抗議するがお構いなしに防御無視の攻撃で数時間タコ殴りにされ、手足の骨を砕かれ血ダルマにされたあと光の針を足裏に刺し込まれて監禁室に放り込まれ閉じ込められていたのだ。
「く..そが..」
俺は創造神にキレていた、そもそもエルサと魔王の件を創造神が放置した結果エルサは追い込まれたのか俺に攻撃してくるような凶行に走ったんだ、言わば俺は巻き込まれて自衛で攻撃したと言っても良い、まあ必殺技を使った時はキレてしまい殺すつもりも多少はあったが。
全身の痛みに眠れないストレスと虐待理由に納得出来ないイライラで創造神に対する怒りが沸いて来ていた時、再び虐待部屋へ連れていかれ、回復魔法を受け虐待二回戦が始まった。
創造神に五~六発ほど殴られた時、虐待部屋に久しぶりに会う長身天使の片割れが入ってきた。
「女神レミア様から創造神様に報告、勇者の三名が魔王に殺されました、次の指示を待つと、以上です」
「は?勇者の三人が殺された?」
『久しぶりだな兄弟、そうだ、勇者の三人は魔王に殺されたそうだ、では私はこれで』
報告を済ませてサッと出ていった長身天使に「誰が兄弟だ!」と突っ込むより先に何でダンジョンに向かったあいつらが魔王に殺されたのか理解出来きずに呆けてると虐待部屋から出され再び監禁室に閉じ込められた。
「意味がわからない...どうなってんだよ」
考える時間だけはある監禁室で、なぜ三人が覚醒前の魔王なんかに殺されたのか考えるが、俺が魔王の居る場所に連れて行ってしまったのが原因なのかと考えに至ってしまう。
複雑な気持ちで天井を見つめる、やはり同郷の者が殺されたと聞いて気分が悪い、それにミレイルは勇者になれてあんなに嬉しそうに喜んでいたのに...
しばらくして上級天使が入ってきて『創造神様がお呼びです』と言い監禁室から外に出されると天界から追放されているはずの女神エルサも虐待を受けたのかボロボロの姿で立っていた、おそらく俺と同じであの後すぐ呼び出されたのだろう。
「お前も創造神様に呼ばれたのか?」
『貴方もですか?...そうですか』
女神エルサは死の宣告を受けに行くような顔をしながら先に歩いていった。




