B-20
「なぁニールさん、俺達どうすればいい?なんか色々分かんなくなっちまったよ」
『女神様は何か事情があるのか魔王を殺させないようにしてたしね』
俺の家に帰って来てしばらく考え込んでた三人、俺だってエルサの事を放置してる創造神様の考えが分からず悩んでるんだから黙っててほしい。
「俺は創造神様に魔王には手を出すなと言われてるし、魔王を倒すのは勇者の役目だと言ってたから三人はレベル上げの修行をして覚醒した魔王と戦う準備でもするしかないだろ?気が変わったら今すぐ魔王を殺しに行けばいい、もう転移で魔王の元までいけるから後は君達に任せるよ」
『そうだよ、魔王の事は私達三人の問題だからいつまでも天使様に甘えてちゃダメだよね?とにかくレベルだけは上げとこうよ!』
『そうだな、今悩んでも仕方ないから我々は今やれる事をして準備だけはしておこう』
勇者の三人はダンジョン都市ムドに帰ってレベル上げを再開すると言い、転移してニールの家から去っていった。
「しかしキレてたからびびったけどスゴかったなニールさんのあの魔法、女神様の分厚い魔法障壁を軽々と貫いてさぁ」
『うん、あれもオリジナル魔法なのかな?いいなぁカッコ良かったなぁあれもミレイルは使えるかもしれないんでしょ?本当に羨ましい!』
『あんな魔力の集め方なんて私には出来そうにないぞ、それに体が持たないと思う』
三人はダンジョン都市ムドの宿に向かいながら女神様の流れるような攻撃の動作を思い返し、攻撃を防がれたり、攻撃を受けてもすぐ反撃出来る攻撃手段を考えようとあーでもないこーでもないと話ながら宿に着いてそれぞれ部屋を借り眠りにつこうとしていたがミレイルは気付いた。
『またあの事聞くの忘れてた!』




