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B-19

『ちょっとヒロキ!二人を止めてよ!』


『何で女神様とニール様が戦ってるんだ』


 後ろでリサとミレイルが何か言ってるがキレてしまった俺は夜な夜な開発した必殺技で腹に穴を空けられたお返しをしてやろうと魔力を集め圧縮していく、バチバチと体の周りに電気が走りシュー!っと音が鳴り出した。


「ニールさん!ヤバイって何で女神様と戦ってんすか止めてくださいよ!」


「やかましい!お前はさっさと魔王を殺せ!」


「えぇ...」


『させませんよ!』


 エルサは檻の前に移動し魔王アルミナを守るように分厚い魔力の壁を作った。


「くたばれ!」


 限界まで圧縮した魔力を一気に放ち、一点突破の必殺技で魔法の壁ごとエルサの腹を貫いた。


『うっ...なんで...貴方その力をどうやって..』


「うるせー黙れ..」


 エルサは四つん這いになり息も絶え絶えになりながら回復魔法を使い腹に空いた穴を治そうとしはじめた、俺はキレてたから魔力を必要以上に使ってしまい脇腹に刺さった剣の痛みも合わさりフラフラになっていた。


『大丈夫ですか女神様!』


「ニールさん落ち着いてくれよ、俺達何がなんだかわかんねーしどうすりゃいいんだ?」


『お前はニール様に回復魔法をかけろ、私はこの刺さってる剣を抜く』


 リサはエルサに駆け寄り、ヒロキとミレイルは俺を助けようとするがこの剣はエルサが解除しないと抜けないし消えないと説明し回復魔法だけ受けた。


「おいエルサ!さっさとこれ消せよ!痛いんだよ!」


『お断りします!また暴れるでしょ貴方!』


「お前が仕掛けて来たんだろうが!」


『今のうちだー!ソイツを殺すからここから出せーー!早くしろーー!』


 再び叫び出した魔王アルミナに場の空気を乱され争うのが馬鹿らしくなり落ち着いて話をしてほしいと勇者三人から頼まれエルサも頷きようやくエルサの威圧感が解かれ魔法の剣を消した。


「ほんとふざけやがって、どうしたんだよお前?邪魔するなとか意味わかんねーんだよ」


『ごめんなさい、でも私も命懸けでアルミナの調教をしてるから必死だったのよ』


「魔王の調教を命懸けって、ついに頭おかしくなったか」


『違うの聞いて!いや助けてお願い!!!』


 エルサは半泣きで事情を説明しだした、悪魔を調教して人や獣人と仲良く出来る新たな種族【魔人族】を作るつもりだったのに知らなかったとは言え調教してたのが魔王だったと気付き、創造神様にバレたら今度は自分が存在の抹消の罰をくだされると。


「お前はほんと馬鹿だな、俺に新たな種族が出来るかもって報告を頼んだけど、創造神様はソイツが魔王だと既に知っていたぞ?」


『!!!!』


「それにこの事をお前と話すって言ってたのに連絡来なかったのか?」


『...』


「おい聞いてるのか?」


 人が喋ってるのに下を向いたまま動かなくなるエルサ、何度か声をかけるが無反応になってしまった。


『...ニール様、女神様は気絶してます』


「もう知るか!帰るぞ!」


『待てー!逃げるなーー!私と戦えーー!』


 エルサは創造神様が既に知っていた事がショックだったのか気絶し、俺は面倒くさくなり勇者三人を連れて自分の家に転移してその場を去った。

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