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B-11

『あの、天使様は何で魔王に会ったんですか?』


『それはたまたまです、私が小さな悪魔の子供が気になるから見てきてほしいと頼んで行ってもらったら戦う事になってしまって』


『天使様、魔王と戦ったんですか!?なんで?』


『私は遠くから力を使いその様子を見ていただけなので理由はわかりません、その後ニールに事情を聞いたらその小さな悪魔は覚醒前の魔王だったと』


「覚醒前の魔王...でも何でそんな事を俺に伝えろって言ったんだ?」


『...あんた前にあの天使様が天界で女神様に攻撃した話を聞いて怒ったからじゃない?女神様でも相手は女の子だぞって』


「あ...」


『ニールはそんな話までしていたのですね、そうです、勇者リサが言うように魔王と会い、攻撃出来ないと言って死なれたら気分が悪いと話していました』


 そしてレミアはニールが覚醒前の魔王との戦いで見た目が小さな悪魔の女の子でも容赦の無い攻撃をしていた事を話し見た目に騙されず甘さは捨てて魔王と戦うよう勇者ヒロキに言い残し、帰って行った。


 三人は女神レミアが帰った後もその場に残り、魔王の事や天使の話しをしていた。


『私はその天使の話を聞いて更に会ってみたくなったぞ、なかなか良い性格をしているようで好印象だ』


「俺はあの天使が少し羨ましくなった、女神様を殴ったり子供にも容赦なく攻撃するとか、ミレイルと初めて会った時も攻撃するのにためらいがあったし、甘さを捨てろと言われてもなぁ」


『あの天使様、この世界とは別の世界で30年勇者として女神様を追いかけ回してたみたいだから色々あって心も強くなったんでしょ』


「はぁ...なあリサ、お前まだ俺が知らない話を隠してるだろ?なんだよ30年とか女神様を追いかけ回してたとか」


『ふふ~ん!教えな~い!』


「喋ってくれよ!もう勝手に部屋から飛び出して行ったりしないからさぁ!」


『私も聞きたいぞ、気になるじゃないか、仲間なんだから隠し事はしないでくれ』


『しっかたないなぁ~!特別に話してあげましょうかね、天使様の正体を!』


 勇者リサは得意気に秘密でもない事を喋り、ニールが元日本人で、異世界でこの世界にいるもう一人の女神と勇者として30年近く争っていた事を話した。


「マジかよ...天使のくせに妙に馴れ馴れしいと思ってたけどよ...」


『しかし驚いた、まだ他に女神様がいてこの世界に来ていたとはな』


「てゆうかよ、あの天使..ニールさんか、ニールさんは何で天使の姿になったんだ?」


『それは知らない、色々あったとしか言わなかったし』


 そんな話をしている時、ふとミレイルは大事な事を思い出した、女神様に昔の勇者と今の勇者の力の差がある訳を聞く事を忘れていた事に、三人は再びいつか天使に訳を聞きに行こうと話し、宿に帰って行った。

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