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B-10

 魔王アルミナの一件から数日後、ダンジョン都市ムドのダンジョンに潜ってる勇者一向は全50階層中の32階層まで到達していた。


 勇者二人はレベルが上がるに連れて能力値がどんどん上がって行くのでレベル上げとダンジョン攻略が格段に楽になっていき、最初はエルフのミレイルに負けていたが今では片手で勝てる程になっていた、そして安全地帯で休んでいると『え!?何?...はい、はい、え!本当ですか!』とリサが突然誰かと話し出した。


「どうしたリサ?誰と話してるんだ?」


『静かにして!...はい、分かりました、私達もすぐダンジョンから出ますね....ふ~ビックリした、突然話しかけてくるんだもん』


『一体どうした?ずっとダンジョンにこもってるから気が触れておかしくなったのか?』


『ヒロキ、ミレイル、ダンジョンから出るよ!女神様が会いに来てくれるってさ!』


「マジか!?お前レミアちゃんと話してたのか?どうやって?」


『頭の中に声が聴こえて来てね、それよりはやく行くよ!』


 リサはヒロキとミレイルの手を引いてダンジョンの出口である魔法陣まで転移した。


 三人はダンジョンから出るとムドの街には場違いな高級店の一室を借り、女神レミアを出迎える準備を終えた、ヒロキは好きな人に会える喜びからかずっとニヤケていて、ミレイルは女神に会える緊張で真剣な顔で待つこと数分、女神レミアは現れた。


『こんにちは、勇者の二人、元気そうで安心しましたよ』


「レミアちゃん!久しぶりだな!俺達結構強くなったぜ!」


『はぁ...こんにちは女神様、こちらは共に魔王を倒そうと私達の仲間になったエルフのミレイルです』


『こ..こんち..こんにちは女神様、初めまして、エルフのミレイルです...』


『初めましてミレイル、私は女神レミア、勇者と共に頑張ってくださいね』


『はい!ありがとうございます!』


 リサはミレイルを紹介しないヒロキに呆れながら女神レミアにミレイルを紹介する、珍しく緊張してるミレイルに笑いそうになるが緊張で少し震えてるのでそっとしておくことにした。


『女神様、会いに来てくれたのは嬉しいんですが何かあったんですか?』


「まさか!もう魔王が復活するのか!?」


『いいえ違いますよ、勇者ヒロキ、貴方は私に会いたがっていたそうですね、ですから会いに来ました』


「え?」『は?』『...』


 一瞬固まる三人だが、ヒロキは自分が会いたがっていた事を知られている事に恥ずかしくなり顔を赤くして黙ってしまった、ミレイルはそんなくだらない理由でも女神が動くんだとビックリしていた。


『あの、何でそれを知ってるんですか?』


『数日前に下級天使のニールに頼みたい事があり話していたらお願いされましてね、勇者ヒロキが私に会いたがっていたから会って励ましてほしいと、ニールの事は知っていますか?』


『はい、ミネル王国で私達に会いに来てくれて色々話しました、ヒロキ良かったね、天使様のおかげで早く女神様に会えて!』


「おぅ...」


ヒロキはまだ恥ずかしいのか顔を赤くして黙ってはいるが、内心で下級天使ニールに感謝していた。


 その後ヒロキは開き直って女神レミアと話だし、ダンジョンの話や自分達がどう強くなって行ったか嬉しそうに話し、ミレイルも自分の里や身の上話をしたりとそれぞれの話を笑顔で聞いていた女神レミア、そしてリサは話が一段落した時に気になった事を聞いてみる


『ところで女神様は天使様に何の頼みがあったんですか?』


「おっそうだ、俺も少し気になってたんだよそれ」


『実はですね、その件に関係してニールから勇者ヒロキに伝言があるのですよ』


「あの天使から俺に?なんて?」


 女神レミアはヒロキにニールからの伝言を伝える、勇者二人とミレイルは魔王が小さな悪魔の女の子だった事に驚愕していた、魔王はもっと禍々しい魔物と思っていたからだ。

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