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29

 あの変な子供をぶっ飛ばしてから数分後、誰かが生活してるような平屋の家が建ってる場所を見付けて降りてみる、岩の上部を鋭い何かで切ったようなテーブルと木の椅子が近くにあり、側には小さな檻があった。


「何でこんな所に檻が、ここで小さい悪魔を調教してるのかな?」


 家の扉を叩くが誰も出てこない、ここじゃないのかと飛び立とうとしたらまたあの嫌な気配が近付いてくるのを感じた。


「生きてたのか...トドメをしっかり刺しときゃ良かった」


 しばらくその場で待ってるとまたあのガキが現れいきなり大きな黒い火の玉をぶっ放してきた、空に飛んで避け、(ドーン!)と腹に響く爆発音がするとガキは俺目掛けて体当たりしてきていた。


「うわっ!て離せ!」


 ガキは俺に体当たりして地面に落としたかったようだが空に浮かんでても体重差があるから少し後退するだけで何の意味もなかった、正面から俺に抱きついたまま離れず太股辺りを膝で蹴ったり脇腹を殴ってくるが大して痛くない、先ほどの俺の攻撃が効いてるのかゼェゼェ息を切らしながら必死に攻撃してくる。


「鬱陶しいぞお前、死ね!」


髪を掴んで無理矢理引き離し腹を一発殴った後に急降下し、石のテーブル目掛けて顔面から叩き落とした。


 ピクピクしながら動かないガキ、念のため首の骨を折っとこうと近付いていくと『ダメーーー!!』と遠くからエルサの絶叫が聴こえてきた。


「何が『ダメー』だよ知るか!」


 エルサの絶叫を無視してガキを掴もうとしたら一本の魔力で出来た剣が飛んできて反応出来ずに腕に突き刺さった。


「痛っ...おい、これは流石に冗談じゃ済まないぞ?」


『アルミナ!?大丈夫?ちょっと待っててね!』


 俺を無視してガキを魔法で回復しだしたエルサ、名前を付けてるということはこのガキが小さな悪魔かと気付いた。


「何なんだよこいつは」


『ちょっと!何でアルミナと貴方が戦ってるのよ!訳を話しなさい!』


「お前はまずこの剣を抜け!取れねーぞこれ!」


 俺に刺さった剣はエルサが指パッチンすると薄くなっていき消えていった、事の経緯を説明してついでに何でここに俺が来たのかも説明してやる。


『この子があまりにも馬鹿可愛くて罰を受けている事忘れていたわ!』


「どうでもいいがレミアがこのガキの事を気にしてたから見に来たんだ、何なんだこいつ」


『たまたま見付けたのよ、親の死体が近くにあったから孤児の悪魔だと思って連れてきたの』


「こいつ俺の事を悪魔じゃないのか?って聞いてきた後悪魔じゃないならいらないとか言ってたぞ」


『はぁ...魔物以外とは仲良くしなさいと言い聞かせてるんだけどね』


「もういいや、とりあえずレミアと連絡取ってくれ、俺はもう帰る」


 そうして不愉快な気分のまま転移して帰ろうとしたら突然魔法陣が現れ一匹の綺麗な紫色の鳥が姿を現した。


「下級天使ニール様、創造神様がお呼びです」

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