表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/91

28

 お願いを聞いてくれと言って来るが何度も断っているのにしつこく聞いてほしいと言ってくるレミア、仕方ないから聞くだけ聞いてやる事にした、頭の中に話しかけて来るから逃げれないのだ。


「はぁ、何ですか?無理な事言ってきたら俺の寿命が尽きるまで天界には帰しませんからね」


(それは分かっていますが、今から言う話は貴方も関係者ですからね?エルサの事なんですが、あの子が今魔大陸と呼ばれる場所に居る事を知っていますか?)


「この世界に来て一度も関わってませんから知りませんよ、何ですか魔大陸って」


(実はですね)


 レミアが若干怒気を含ませ自分は真面目に世界の監視をしているのにエルサは強い魔物だらけの魔大陸で遊んでいる、不公平だと言って来て、エルサと一緒に居る小さな悪魔が気になるから見に行ってほしいと、ついでにエルサに罰を受けてる自覚を持って世界の監視をちゃんとしろと注意してくれと頼んできた。


「羨ましいならレミア様もたまには自由に遊べば良いじゃないですか、その為にレミア様とエルサ様二人も人間の姿になれるよう創造神様に頼んだんですから」


(え?そうなんですか?私はてっきり嫌がら..じゃなくて創造神様の改造が怖くて道連れにされたのかと)


「違いますよ、まあ道連れと言えば神の使いとして何を頼まれるかわからなかったですし、女神様二人をこの世界に道連れにして来たのは間違いないんですがね、頼まれたのは使命を終えた勇者を天界に送る事だけでしたよ」


(そうだったんですか)


「まぁ、そういう事なら見に行ってみますがね、あーそうだ、俺もレミア様にお願いがあるんですが」


 勇者のヒロキ君が会いたがっていたから一回会って励ましてくれとレミアにお願いを聞いてもらい、魔大陸とエルサが居る方向を教えてもらい準備を終えてから向かう事にした。


 ダーラント王国からと言うか、今居る大陸から北に向けて天使の姿で飛んで行き、海を越えた先に魔大陸はあった、強い魔物だらけと聞いていたがどれも二階建ての一軒家か、それ以上の大きさの魔物ばかりだった。


「スゲーな、こんなの勇者か強いスキル持った奴等じゃなきゃ勝てないだろ」


 この世界はなんて不公平なんだろうと思ってると遠くからこちらに猛スピードで近付いてくる気配を感じた。


「なんだこの感じ...なんか体がムズムズするぞ?」


気配が近付くにつれて体の不快感も増していく、何がこちらに来ているのかとジッと待ってると現れたのは赤目白髪の青白い肌の小さな女の子だった。


「何だお前?何しに来た」


 猛スピードで近付いて来たかと思いきや質問に答えず俺の様子をニヤ~っと嫌な笑みを浮かべたままただ見つめてくる変な子供、もの凄く嫌な予感がすると思ったその時子供の赤い目が光だした。


「...おい、その妙なスキルを使うのを止めろ、殺すぞ」


『???』


 赤い目が光りだした瞬間思考が鈍りだし不快感が一気に増した、子供は何でスキルが効かないのか分からないような素振りを見せるがスキルを解こうとしない。


『お前悪魔じゃないのかー?悪魔じゃないならいらない、死「オラァー!」』


 俺はスキルを解かないガキを敵と判断して速攻で近付き頭を掴んで顔面に膝蹴りを叩き込んだ。


「舐めんな糞ガキが!」


 何発も膝蹴りを叩き込み変な音がしてるがお構い無しに膝蹴りの嵐を食らわせ最後に掌に集めた魔力を糞ガキの腹に当てぶっ飛ばした、腹から煙を出しながら落ちていく糞ガキを見てると強烈な不快感が消えた。


「何だったんだあのガキ」


 死んだのか死んでないのかどうでもいいが動かないからそのまま放置してエルサ探しを再開した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ