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B-9

『それで、天使とはなんだ?』


「ん?あぁ、少し前に神の使いとか言って天使が俺達に会いに来たんだよ、途中で俺は席を外してたからリサ達がその後何の話をしてたか知らないけど、それでその後リサと王女が二人で俺の居る所まで来てさ、「あの天使はどうした?」って聞いたら『帰った』って言うから、何処に帰ったのか聞いてなかったからもしかしたらまだこの世界に居るかもしれないと思ってポロッと呟いたらこんな事に」


『なるほど...そうか、あの様子じゃ何か知っているな、おそらくまだその天使は天界には帰っていないと私は思うが、その天使が何か知ってると思う理由はなんだ?』


「女神様の神様?を知ってるみたいだったからな」


『???』


 ヒロキは今までの事の経緯を細かく聞かれ教える、長命なエルフでも複数の神の存在には驚き女神様もこの世界に居る事に更に驚いていた。


『天使より女神様に聞いた方が詳しく知ってるんじゃないのか?』


「そりゃ俺もあの天使よりレミアちゃんに聞きたいけど何処に居るかも知らないんだぜ?ならまだ会える可能性がある天使に聞いた方が早いかな?と思ってさ」


 ミレイルはその天使にいつか会ってみたいと言いこれから共に仲間として行動させてほしいと頭を下げてきた、ヒロキはまずリサに許可を取ってくれと言いこの話から逃げた。


 ヒロキは宿にミレイルを連れて帰り自室に入っていった、ミレイルはリサの部屋を訪ね謝罪したいから開けてほしいと頼むが無視される、気の強い娘だからこれはなかなか話を聞いてもらえないと思い宿の主人に頼んで紙を貰い手紙で自分の思いを伝えようとしてリサの部屋の扉の下から滑り込ませた。


『手紙に私の気持ちを書いた、読みたくないだろうが読んでほしい、頼む、今日はすまなかった、また明日来るよ』


そう言ってミレイルは自分が部屋を借りてる宿に帰っていった。


 次の日、宿でリサと顔を合わせたヒロキは昨日の事を謝りミレイルにあの後自分が何を話したか喋った、そしてリサもミレイルの手紙でいつか現れるかもしれない勇者の仲間になる為に皆小さな頃から頑張って訓練してきた事や、ミレイルや部族の皆がいかに勇者の仲間になって魔王と戦う事を誇りに思ってるのかを知りミレイルと和解し仲間にする事にした。


宿の外で待ってたミレイルと再びあの店に行き話をする事になり、ヒロキは俺も知らない何かをリサが知っているなら教えてほしいとリサに頼んだ。


『別にあの天使様も隠してなかったけど、騒ぎになったら何処かに行っちゃいそうだからむやみに私は言いたくなかったのよ、これは王女様も同じ考え』


「王女も知ってるのか?」


『当たり前じゃない、言ったでしょ?勝手に部屋から飛び出して行くから大事な話を聞き逃すって』


「それで、あの天使はこの世界にまだいるのか?」


『今はダーラント王国って国の街に住んでるみたいよ、人間の姿で』


「マジかよ、たしかミネルの隣の隣だったよなダーラントって?」


『そうね、私も王女も人間の姿は見てないけど、天使様の居場所が分かってた方が困った時に助けてくれるかな?って思えて安心じゃない?』


「なるほどな、そりゃ天使が街に住んでたら大騒ぎになるよな、捕まえようとしたりな」


『危害を加えようとしたら殺すって言ってたから、ヒロキも気を付けなさい、誰にでもペラペラ喋って問題が起きたら騒ぎの原因があんたって分かったら殺されるわよ』


「お..お~、気を付けるわ」


 そうしていつか天使になぜ過去の勇者との力の差があるのかを聞きに行く事にし、今はレベル上げに専念する事になった勇者の二人、ミレイルは二人の戦いの訓練も手伝うと言い仲間が増え三人となった勇者一行はダンジョン都市ムドで修行に明け暮れるのであった。

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