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B-7

『何なのあの女!ムカつく!』


 意識を取り戻したリサに気絶した後の事をヒロキが話すと段々怒りが込み上げて来たのかかなりご立腹の様子のリサ、ヒロキもこれから!って時に出鼻をくじかれたからヤル気が失せてしまっていた。


『勝手についてきて、勝手な事言って、ほんとムカつく!ムカつく!!』


「おぉ..そうだよな、まあ店で待ってるとか言ってたから行くか?」


『行くか馬鹿!ほっときゃ良いのよあんな女!ほら行くよ!』


 リサは相当キレてるなとヒロキは思い黙ってリサに腕を引かれるまま魔法陣に入りダンジョンの中に入っていった。


 二人は一層の魔物の情報を頭に入れてるから初見の魔物もその見た目の特徴やスキルを見て判断し慎重に戦いなんなくダンジョンの奥へ進んで行った。


『この地図だともうすぐ安全地帯の1つに着きそうね』


「大体ここまで二時間くらいか?下層に行く階段まではまだまだ先だしほんとに広いんだな」


 ギルドで買った金貨5枚とバカ高い地図を広げて進む二人、そうして二回ほど魔物と戦った後二人は一般的な体育館くらいの広さがある安全地帯に着き少し休む事にした。


「トイレとかねーかなぁ、さっきから我慢してるんだが」


『資料に書いてたけどダンジョン内なら何処で垂れ流してもすぐ吸収されるみたいよ?』


「は?マジで?...なんか気持ち悪いな」


 ヒロキは安全地帯から出てリサから見えない場所で用を済ますが音が響いていた。


『音をどうにかしないとね...』


 耳を塞ぎ、アレの音や大きいのをした時の臭いもどうしようかとダンジョンから出て誰かに聞こうと思うリサ、ギルドで聞いたらまた金を取られると思っていた。


「マジでどんどん吸収されてったぞ!ダンジョンマジ不思議だわ」


 そしてしばらく休憩した後、それほど多く水も食料も持ってないので奥に進むのは止めて再び引き返す事にした二人、通って来た道とは別ルートで魔物を倒しながらダンジョンの外に出る事にした。


 数時間後、ダンジョンの外に出るともう夕暮れ間近だったので何処かで何か食べようと話してると例のエルフのミレイルが眉間にシワを寄せて不機嫌そうに近付いてきた。


『私は店で待ってると行ったよな?どういうつもりか聞かせてもらおうか』


『話がしたいなら貴女もあそこで待っていれば良かったじゃない、勝手についてきて勝手な事言って人の頭を蹴った女の言うこと聞くと思う?こっちはダンジョンに行きたかったから自分達の用事を済ましたの、お分かり?』


『確かにお前達に勝手についていったが何もしてない私に向かって剣を抜いて来たのはそっちだ』


『なぜ弱いんだ!ってバカにしてきたでしょ!』


『事実じゃないか!』


「あ~もうそこまで!周り見ろよ二人共!かなり目立ってるから勘弁してくれよ!」


 銀髪の巨乳エルフとかなり目立つ白い鎧を着た黒髪の女、徐々に声が大きくなって周りの人達が何事かと二人に注目していた、ミレイルはさすがに街中で騒ぎになればギルドが雇ってる治安維持部隊が来るかも知れないと言い店について来てくれと頭を下げた。


「ほらリサ行こうぜ?さすがに頭を下げられちゃ断るのも失礼だしよ、な?」


『はいはい、わかりましたよ行きますよ』


 そうして三人でミレイルが言っていた宿の近くの店に向かって歩きだした。

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