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 リズミィは冗談と受け取ったのか、死んだのに何で生きてるのか聞いてきたから答えてやる、死んで神様に復活させて貰ったから生きていると。


『うん..まぁ信仰深いのはいい事だな』


「そうだな」


 若干気まずい雰囲気になったが本当の事なんだから仕方ない、気が付けばリズミィとも普段の言葉使いで話していてこの世界で初めて友人が出来たように思えた。


『久しぶりに男と二人で酒を飲んだが楽しかったよ、また遊びに行ってもいいか?』


「ちゃんとノックしてから開けるならな」


 そしてもう外は暗かったがリズミィは酔ってるから今日は近くの宿に泊まると言って店の前で別れた、誰かと店で酒を飲みながら話して家に帰る、何とも普通の生活を満喫してるようでスゴく気分が良かった。


 家の防犯に鍵を付けたりしてダラダラと過ごしようやくミネル王国の勇者に会いに行く日になった、家の鍵を閉め、部屋の中で天使の姿に変身してミネル王国の上空に転移した。


 転移後、飛びながらミネル王国城下町に近付いて行くと門から結構離れた場所になぜか豪華な馬車が一台止まっていて、側に三人の男女が立っていた。


「あれがそうか?小さいのはこの前会った姫さんだろうか?」


 キョロキョロしていた姫さんと目が合い、二人の勇者に指を差して知らせていた、ゆっくりと降りていき二人の勇者を見て天界で会った二人だと気付いた、白に金のラインが入った鎧に青いマントを付けて何ともカッコイイ装備をした二人、汚してやりたくなるね。


「久しぶりだな姫さま、そっちの勇者二人も天界で会ったよな?」


『お久しぶりです天使様』


『やっぱりあの時の天使か!あの後ウグゥゥ』


『ごめんなさい天使様、ヒロキの馬鹿は喋らせませんので』


 そうだ名前ヒロキ君だったと思い出しそういやこいつなんか俺に文句言って来てたなと思い出した、ヒロキ君の口を押さえてる女の名前を聞いてなかったので自己紹介をする。


「俺は下級天使のニール、君は?」


『野月リサです、こいつは馬鹿のヒロキです』


「よろしく、ヒロキ君とリサちゃんって呼ぶけど良いかな?」


『はい』『.』


 元から口が悪いのか姫さんとリサちゃんに睨まれただ頷くだけのヒロキ君、とりあえず顔合わせは済んだから用件を伝えようとすると姫さんが前に出てきた。


『あの!天使様はこの後何か予定があったりしますか?』


「いや、特にないけど」


『お願いします!城に来て少しでもいいからお話させて貰えませんか?お願いします!』


「あぁ..別にいいけど」


 何やら真剣な顔で必死に頼んでくる姫さんに軽く引きながら頼みを受ける、あの馬車は姫さん用じゃなく俺を迎える為の馬車だったのかと思い城でお偉いさん達が待ってるんだなと気付いた。

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