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翌朝、安宿の店主にギルドの場所を聞き人込みの中を歩きながら観光気分で街のアチコチを見ながらたどり着いたギルドは大きな倉庫みたいな建物だった。
両開きの扉があり開いていたので中を覗くとテーブルや椅子が並べられていて酒場のような雰囲気だった、建物を間違えたか?と思ったが奥に上に上がる階段があり、二階部分の柵の隙間から冒険者達の姿が見えた。
二階に上がりリーファ達を探したがまだ来てないようだった、一階で待つ事にして椅子に座ってると次々冒険者達が降りてきて出ていったり酒を注文したりしてどいつもこいつもチラチラこちらを見てきて実に不愉快だった。
『ニール殿!待たせてしまったか?申し訳ない』
やっと来た貴族の子供のカルラやリーファ達は風呂にでも入ったのか服も新しくなり小綺麗になっていた、受付けの綺麗な人に案内されギルドマスターの部屋に通され待っていたのは美人だけど性格がキツそうな赤髪の女の人だった。
『初めまして、私がこの街の冒険者ギルドのギルドマスターのリズミィだ』
「初めまして、ニールです」
挨拶を終えた後はカルラやリーファと談笑しだしたギルドマスター改めリズミィ、話に入れず出された飲み物をチビチビ飲んでると話が終わったリーファ達は俺に別れの挨拶をして帰って行った。
『いや待たせてすまない、カルラの父親とは縁があってね、久しぶりにカルラやリーファ達と会ったからつい話し込んでしまった、家を探してるんだってな?』
「ええ、一番安い家か土地を探してまして」
『土地?』
「ええ、気に入った家が無ければ何も無い敷地に木の板で囲ってテント生活でもしようかと」
『テントって..』
こいつマジかって顔で見つめてくるリズミィ、美人なだけに少しドキドキする、この街にスラムはないがそれに近い場所になら半年に一回銀貨30枚の税を払えば借りられる家が有ると言う。
「スラムに近い場所ってどんな所ですか?治安が悪いとか?」
『冒険者が多く住んでる場所だな、血の気が多い奴ばかりだから喧嘩も多く一般人はまず住まない』
「なるほど」
取り合えず安いしそこに住むと言い、前払いも出来ると言うので金貨2枚渡しておいた、ちなみに銀貨一枚千円、金貨一枚十万円くらいの価値だと思っている、銅貨?考えるだけ無駄である。
鍵と現場の地図を貰い『仕事はどうする?』と聞かれまだ考えてないと言うと『このまま冒険者になるか?』と聞かれるが断った。
ギルドから出て目的の家に着いたが割りと普通の四角い建物で中が汚いだけだったが、「何で俺が掃除しなきゃならないんだ」と愚痴りながらその日は掃除と片付けで一日が終わった。




