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 盗賊のアジトを出てから特に何も起こる事もなく数時間後に無事街に到着する事ができ、リーファとカルラが門番と何やら話をすると直ぐに通してくれた、貴族特権でも使ったのだろう。


『はぁ...疲れました..』


 結構な距離を歩いて来たから貴族の子供にはキツかっただろう、ということで日も沈みかけてるからギルドに行くのは明日にする事にし、盗賊に盗られたであろう金を返してやる事にした。


『ありがとう、私達はこれから宿を確保したら食事に行くがニール殿も一緒にどうかな?』


「俺は遠慮しておきます、適当に食べますからお構い無く」


 明日の朝ギルドに来てくれと言い先にギルドマスターに話を通してくるからとリーファ達は人込みの中に消えていった、その辺の歩いてる人達に安宿の場所を聞いて部屋を確保し、毎夜お待ちかねの炭酸ジュースと菓子を魔法陣で創り出しジックリ堪能してから出掛ける準備をする、家探しはなんとかなりそうなのでミネル王国に飛んで行こうと。


「行きはブルブル帰りは一瞬っと~!」


 窓を開け、路地裏に人が居ないのを確認して天使の姿に変身し上空に飛び立ちミネル王国へと飛んで行った。


 数時間後、ミネル王国内らしき場所の大きな城がある街を見つけ上空で旋回しながら監察する、勇者が召喚されたのを遠くの国のリーファが知ってるくらいだから教会か国が関係しているだろうと思いどちらを先に訪問しようか考えてると、城の二階付近のバルコニーにメイドを側に控えさせたお姫様っぽい女がいた。


「あいつでいいや、姫様なら何か知ってるだろ」


 バルコニー上空に移動しゆっくり降りていく、メイド以外は気配を感じないのでバルコニーに降り立ち声をかけた。


「こんばんは」


『!?.....天使?』


 何か考え事をしながら城下町を眺めていたのか、ボーッとしてた女に声をかけるとビクッとしながらこちらに向いた、メイドがすぐ女を庇うように出てきて『衛兵!衛兵!』と叫びだした。


「ここはミネル王国の城ですか?」


『...はい』


「勇者が何処に居るか知っていますか?」


『...もしかして神の使い...ですか?』


「ええ、そうです神の使いです、勇者を一目見とこうと思い会いに来ました」


 リーファ達にしか言ってないのに何で神の使いの事を知っているのか疑問に思ったが、別に隠してないからまあいいかと話を進める、勇者は今、城の中の部屋で寝ていると言いメイドに指示し起こしに行こうとするのを止める。


「あーいいよ寝てるなら起こさなくて、ここに居るなら俺が言う事を伝えてくれればいいから、一週間後の昼にでも街の外に出てきてくれと伝えといてください、それでは帰りますね」


『待って!待ってください天使様!』


 転移して安宿に帰ろうとするとメイドを押し退け前に出てくる女、しかしメイドが衛兵を呼んだから部屋の中で何人かバタバタ入ってくる音が聴こえ騒がしくなりそうだからさっさと転移して帰る事にする。


「あー寒かった、さっさと寝よ寝よ」


 飛んで体温が下がり寒くて震える体を擦りながら宿の薄い毛布に身を包んで眠りについた。

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