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 袋に銀貨と金貨を詰め、周りに見落としが無いかチェックし殺した盗賊共のポケットの中まで調べていると後ろから人質として捕まってた奴等と一緒にオッパイちゃんが近付いてきた。


『さっきは助けてくれてありがとう、私はリーファ、貴方は?』


「ただの神の使いニールだ」


『神の使い?..悪いが私はあまり冗談が好きじゃないんだ』


 若干不機嫌になるオッパイちゃん改めリーファ、まぁ普通に信じるやつはいないよなと思い適当に謝るとリーファは聞いてもないのに盗賊に捕まった理由や後ろで黙ってこっちを見ている貴族の子供の紹介をしだし礼がしたいから一緒に来てほしいと言い出した。


「めんどくさいからいいや、代わりにちょっと教えてほしい事があるんだが勇者が何処に居るか知ってます?」


『勇者なら西に一つ国をまたいだ先にあるミネル王国に召喚されたと聞いていますが』


 意外と近くに居たなと思い居場所が分かったから先に自分の住む家でも探すかな?と思い、次の目標に切り替える。


「この国の村や町に家を買うとしたら金はどのくらい必要になるだろうか?」


『家を探しているの?なら父の知り合いに頼めば安く出来ますよ?』


 突然俺とリーファの会話に入ってきた貴族の子供、貴族の知り合いに頼めば安くなっても一般人からしたら高いだろ糞ガキが!と思うが子供の善意だから仕方ない。


「ありがとう、でも安くて小さい家を探すつもりだから気持ちだけ受け取っておくよ」


 優しく断るとならギルドマスターに頼めば死んだ冒険者が所有してた手頃な空き物件を紹介してくれると言い出す。


「死んだ冒険者ねぇ...」


 冒険者が所有出来る程度の家なら大丈夫かなと思いギルドマスターを紹介してもらうまでは一緒に行動する事になった。


『しかしニール殿は強いんだな、不意討ちとは言え直前まで気付かれずに忍び込むとは』


「盗賊狩りは慣れてますから」


『冒険者ではないのだろう?仕事は何を?』


「無職の神の使いですがなにか?」


『そ..そうか..』


 今度は不機嫌にならなかったが可哀想な奴を見る目で見てくるリーファとその他、金持ち貴族の子供の前で恥を掻かせやがってこいつどうしてくれようかと真剣に悩むニールであった。

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