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15

 ニールが下界に降りてから三日目、ミネル王国から二つ隣の国、ダーラント王国のとある森の奥で盗賊達のアジトらしき洞窟の前に立っていた。


「やっと見つけたよクズ共の巣を」


 洞窟は薄く光ってる水晶のような物が設置されていて魔力で灯りを確保する必要はなさそうだった、中に入っていくと横穴を布で隠してる場所を一人の臭そうな男が見張っていて俺に気付き武器を構え怒声を発しようとする前に一瞬で近付き右手で武器を持つ手を押さえ込み左手で喉を掴んで絞め殺す。


 死体を穴の中に放り込んで横穴の中を見ると倉庫だろうか、奪ってきた物だろうか壷に投げ込まれてる安そうな剣や槍、そこらに投げ捨てられた装備類に銅貨の入った箱があった。


「銀貨や金貨は別に保管してるのか?」


 銅貨の入った箱を回収しておく、まだ使えそうな剣を腰に差し槍を持って先に進むと何やらよろしくない声が聴こえてきた。


『へへへ..いいね~このスベスベの肌、柔らかい尻、綺麗な胸の形にその怯えた目...ゾクゾクしてくるなぁ!ヘヘヘヘ』


『ん~~!んー!ん~!』


 左右に分かれた道の左側の奥から何とも気持ち悪い男の声と、口に何かを詰め込まれてるのか女の呻き声が微かに聴こえてくる、分厚い布で隠された穴の中を覗くと黒いブツブツが沢山ある大きな桃が..いや尻がこちらに向いていた。


 巨漢の男は女に覆い被さっているのか女の脚が尻の下から伸びてジタバタしている。


『ハァ ハァ あ~ダメだ我慢出来ん!ヘヘヘヘ俺様の自慢のブツで女騎士をぶっ挿すってか?ヘヘヘヘ』


「じゃあ俺も自慢のブツでぶっ刺してやろう」


 巨漢男の目障りな尻の割れ目にある黒い的に目掛けて槍を突き刺す、『ヴグゥッ!』と声にならない声で倒れ『アッ...グッ...ヴゥ~...』と唸っている。


 巨漢男に乗られて今度は苦しそうな呻き声を出す女、男の脇腹を蹴飛ばしどかしてやるとパンツ一枚で両手を縛られている青い目をした金髪のオッパイちゃんが口に布を詰め込まれていた。


「なるほど、確かに綺麗な形の胸だな」


 そう呟くと物凄く睨まれたがラッキースケベに満足して先に行こうとするとオッパイちゃんが口に詰められた布を取り『待て!この縄を切ってくれ!』と言ってきた。


「先を急ぐので縄を切りたいならソコに刺さってる槍を抜けばいいですよ、ではさようなら」


 まだ何か喚いてるがお宝探しとゴミ掃除にしか意識が向いてないので無視して先に進む。


次は右側に進むと曲がり角の先に穴が空いていて、そっと近付き中を覗くと盗賊が六人酒を飲みながら金貨や銀貨を並べて賭け事をしているのか遊んでいて、その奥の穴にはあの犯されかけたオッパイちゃんの仲間っぽい鎧姿の女が三人と身形の良い子供が縛られ目隠しをされて座らされていた。


「邪魔だなぁあの人質」


 愚痴りながらどうしようか考える、強化された人の姿でどれほど魔力を扱えるか分からないがものは試しと盗賊六人を包み込むように魔力を送り火を着けてみる、すると六人は燃え上がり熱い熱いと叫びながら穴から飛び出してきた、一人ずつ始末していき辺りは焦げ臭く煙が天井を覆っていた。


「さーてお宝お宝!」


 穴に入り銀貨や金貨を近くにあった袋に半分流し入れてるとオッパイちゃんが飛び込んできた。


『カルラ様!お前達無事か!』


 俺が最初に入った倉庫で見付けて来たのかオッパイちゃんは服を着ていた。

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