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 【召喚魔法陣】それは今や神話として語られる時代に古き神が残した特別な魔法陣、魔王が誕生する前になると神託が下り、強力なスキルと驚異的な身体能力の向上で魔王を討ち滅ぼす異世界からの猛者が現れると言う、やがて人々は【勇者召喚魔法陣】と呼ぶようになった。


 そして現在、ミネル王国の勇者召喚魔法陣で現れた二人の勇者は城の一室で優雅に王女とお茶会を堪能していた。


「あ~レミアちゃん可愛かったなぁ、また会いたいな~」


『また言ってる、いい加減諦めなさいよヒロキ、アンタなんかあんな美人に相手にされるわけないでしょ、それに女神様なんだから』


「わかってるよそんな事くらい、でも俺が魔王を倒したらワンチャン...」


『それは絶っ対にない』


 二人の勇者の話に興味津々の王女、女神が本当に実在する事に胸を高鳴らせどんな些細な事でも知りたいと勇者二人とお茶会を開いていた。


『それほど女神様は美しかったのですか?声は?どんな声をしていらっしゃいましたか?』


「レミアちゃんはマジでヤバイくらい可愛かったな、俺なんか見た瞬間恋に落ちたぜ」


『例えようがないけど落ち着く凄く柔らかな声って言うのかな、ずっと話っていうか声を聴いていたくなるような感じでしたね』


 女神の話で会話が弾む三人、その時ヒロキはあの赤い鎧の天使を思い出した。


「俺の話をガン無視してたあの赤い鎧の天使は何だったんだろうな、ボロボロの鎧着てレミアちゃんの前で剣なんか出してよ」


『女神様もなんか気まずそうだったよね』


『赤い鎧の天使?』


 王女が赤い鎧の天使の事を聞こうとすると部屋に王女お付きのメイド達が入って来て何やら耳打ちをする、王女は酷く驚いた声を出し国王に話があると言い残し出ていった。


 勇者二人は何かあったのかと部屋を出ようとするがメイドに止められ『今は皆混乱しているからこの部屋で待っていてほしい』と告げて扉の前に立ち塞がった。


「なんかヤバイ事があったっぽいな」


『うん...』


 そして日が沈み城に明かりが灯される頃に国王と王女が部屋に入ってきて深刻な顔で勇者二人に告げる『勇者召喚魔法陣が古き神によって破壊された』と。


『はい?なんで?』


『え?じゃあ私達魔王倒しても帰れなくなったって事?』


 国王の話では教会に突然神鳥が現れ、魔法陣を破壊した後に勇者にこう告げろと言って消えたらしい【時が来れば神の使いに会えるから安心せよ】と。

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