表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/233

プロローグ1 いつか

 涙に霞む目を空から戻し、彼は呆然と口を開けた。

 先程まで傍らにいて、彼と同じように怒り、慟哭していた仲間が、誰もいなくなっていた。しかも峠を守る城砦にいたはずがいつの間にか浜辺にいて、波が静かに彼の足元を濡らしていた。

 浜辺を歩いて行った先で出会った者は、誰も彼の言葉を理解せず、身なりも彼が見たことのない物ばかりだった。

 翌日、住民が魔術師を連れて来た。魔術師は、彼の知る通り足元まである黒いローブを纏っており、彼をほっと安堵させた。

 だが、魔術師が話す言葉を、彼は理解できなかった。

「ここはどこだ、オレは……!」

 芝居がかった大袈裟な仕草でそう叫んだ彼に、魔術師は頷いた。とても満足したように、満面の笑みを浮かべて。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ