第8話 ガチャとクエスト
なんとか日付変わる前に終わりました。今回は文字数少なめです。
数日後、大会やイベントの告知もなく特に何でもない普通の日。
「ねえ。小雪。」
闇は大鎌でサクッとモンスターを倒しながら僕に話しかけてきた。
「何?闇。」
僕も僕でモンスターを後ろから短剣で切りつけながら話した。
「暇。」
まあ大会もイベントもないしね。
「同じく。」
尚、サヨリは風邪引いてダウンしている。フレンドメッセージに書いてあった。
「あっそういえばメダルが10枚溜まってるんだよ。」
カカオのおかげで。
「おー引けばいいじゃん。」
「いや、なんか爆死する未来が見える気がして。」
僕、ガチャ運悪いから。
「じゃあ僕も引くよ。」
「闇はメダル持ってたっけ?」
「一枚だけ。」
「あーうん。」
闇は一枚でSR出すもんね。
で、ガチャ広場まで来たわけだけども。
「相変わらずここは賑やかだね。」
「小雪はここにあまり来ないもんね。僕はよく来るけど。」
あたりを見渡すと明らかに課金しているだろう、ものすごい回してる人いる。
「じゃあ、僕から回すよ。」
闇がガチャボタンをポチッと押す。
すると金色に光り…ってSR確定演出じゃねぇか!
「おっ!ステータスリセットじゃん。ラッキー。」
ステータスリセットとはその名の通りステータスをリセットしてまたステータスを自由に振れる。まあそのままだ。あれだな、魔法攻撃力高めに振ったけど魔法あまり使わないとかそういう時に便利。ガチャか課金しないと出来ないけど。
「なんか目の前で良いの出されると出る気がしないんだけど。」
「でも小雪はSR確定でしょ。10連だし。」
まあそうだけど。
「じゃあ引くよ。」
僕はボタンをポチッと押した。
白、白、白、白、白、金、白、白、金、金
ーーー・・・ふぁ?!
金3?いや、神引き過ぎてなんか不幸中の幸いみたいで…
順々に開けていく。
HP回復ポーション×3
ゴミ武器×2
なにかのモンスタードロップ品×2
ステータスリセット
スキルの巻き物(天使の加護)
刀所持許可証
・・・どうしろと、これはどうしろと。
「SR3枚はさすがだね。」
闇落ち着きすぎじゃね?
「ちなみに闇は何回引いて何回SR出た?」
これ聞きたかった。
「えっと四回引いて三回かな。」
闇の方がダントツで強かったです。
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さて、闇と一度別れたわけだけど、
ひとまず天使の加護なるものの説明を見るか。
天使の加護
効果:10秒間使用者がダメージを受けなくなる。1時間で一回のみ使用可。
これかなり強いな。いろいろこれだけで戦略変わるし。
ステータスリセットは今は使わないのでアイテム欄に入れておこう。
そして問題なのが…
刀所持許可証
これだ。
ちなみに刀自体は装備できるし使えるただ一つ問題がある。
刀にはスキルが付いているのだ。ただしこの許可証がないと使えないし刀自身の攻撃力も反映されない。
それでもカッコいいから使っている人は多々いる。
僕も使いたいとは思っていたけどまさかここで出るとは思ってもいなかった。刀は男のロマンだ。
僕は早速りんごのところに来た。金はまだある。
「りんごーいるー?」
自称ニートだしいなかったことなんてないんだけどな。
「いるわよ。どうしたの?」
「刀作って。」
「え、」
「刀作って。」
「わ、分かったわ…。でどんなのが良いの?」
「りんごのお任せコース。値段は気にしない。」
足りなかったら貯めてこればいいのだ。
「了解。」
ちなみに刀作ってる間にりんごに事情は説明した。
「最高品質の良いものを使ってあげる。」
とのことなので期待していいだろう。
出来上がるまで結構時間がかかるそうなので以前行けなかった教会に行こうと思う。
よしよし、目的地に到着。
「じゃあミルク、行こうね。」
「にゃー!」
相変わらずミルクはご機嫌なご様子で。
僕は教会に足を踏み入れる。すると、
「うん、情報どおりだね。」
僕が足を踏み入れた瞬間人型の巨人のモンスターが出現した。
ギガンテス レベル20
うん、結構レベル高い。
とか思ってたら巨大な棍棒でこちらに攻撃してきた。
「よいしょっと。」
僕はそれを避けて地面に叩きつけた棍棒を持っている手に回転するように切りつける。3割ほど削れた。
「あーもうこの手で棍棒は持てないね?」
僕の挑発的発言に苛立ったのかもう片方の手を握って僕を殴ろうとしてきた。
「僕より危険な奴が後ろにいるよ?」
そんな僕の警告も聞かないで攻撃しようと来た矢先、
「にゃー!」
ミルクの会心の一撃、ギガンテスは倒れた。
とでも出てきそうなほど綺麗な攻撃が炸裂した。
「さすがミルク!やったね!」
「にゃー!」
元気でなによりです。
教会の奥に行くと台座に【聖なる雫】あった。
よし、ここからが本番だ。
【聖なる雫】を触れた瞬間目の前の景色が変わる。
空が赤黒く、地面も紫っぽい感じの場所に飛ばされた。
「ここが魔界…禍々しいね。」
「にゃー!」
こんな変なとこでもミルクは変わらずで。
「武器本当に使えないのかな?」
僕の短剣は両太ももに一本ずつ装備してある。このゲーム、装備の場所はどこでもいいんだよね。例えばレイピアは普通腰にかける感じだけど背中に担ぐ感じにもできる。
「うわ!」
短剣を持とうとした瞬間バチッと静電気みたいな感じで弾かれた。
「なるほど確かに使えない。そうなると邪魔かな。外しとこう。」
「にゃー?」
「ミルク、まだリンクはいいよ。ピンチの時はお願い。」
「にゃー!」
あのステータスはチートみたいなものだしね。それにしてもミルク気が利きすぎるんじゃないか?
今気づいた。ミルクいたら特に支障もなくクエストクリアしそうじゃね?!
「ミルク…ほどほどで。」
「にゃー?」
ミルクにはその言葉の意味がわからなかったようだ。
テスト期間中なんで書く時間が沢山あるんですよ。え?勉強?何ですかそれ?知りませんねぇ。