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第7話 バレンタイン当日

ま、間に合いました。文字数は前回よりはマシかな。

数日後、


今日がイベ最終日だ。ランキング的にはサヨリが2位だ。僕に関してはサヨリに負けたくない精神が出てしまって全力でカカオ収集してたら1位までぶっちぎりで上り詰めてた。


あれだよ、ミルクの運が良すぎる。カカオとか7000個近くあるしチョコレートも6個あるんだけど。カカオは多分全部メダルに替えるとして、チョコレートどうしよう…。


「小雪凄いね…。」


チョコレートをどうしようか考えていたら急に後ろから声かけられた。


「うわっ!びっくりした。サヨリか、全然気配とか感じなかったんだけど。」


「まぁ、脅かそうと思って気配遮断魔法使ってたし。」


「そんな魔法あったっけ?てかあったとしてポイント高そうだけど。」


「それは秘密。あとこれあげるよ!」


サヨリが取り出したのは見覚えのあるもの、そうチョコレートだ。


「あっそれ…チョコレートじゃん。いいの?」


「まあ一個しか出なかったからさ、あの始めてあったときぼっちで1人だった私をチームに誘ってくれたお礼…かな?」


あれはただ数合わせで誘ったのだけどね。


「ありがと、じゃあ私からもあげる。」


と言って僕はチョコレートを一つ取り出した。


「いいの?全然ドロップしないからこれ一つっきりでしょ?」


いや、あと5個あります…。なお5個ともミルクがドロップさせたもよう。


「いいよいいよ、交換ってことで。はい。」


「ありがと!」


ん?ポイント貰うんじゃなくてレベルが上がった?これ人によって違うのか?


「やった!レベル上がった!あとなんかポイント凄い貰った!」


サヨリのチョコレート分と僕のチョコレート分が貰えたのか。じゃあ僕あと5回ポイント貰えるの?美味しい。


あと地味にレベル上がるのもいい。最近たおしても上がらないんだよね。そろそろ新しい階層が欲しいところだ。


「じゃああと残り少ない時間またカカオ集めしてくるね、流石にもう小雪は抜かせないと思うけど。」


「いってらっしゃい。」


よく見ると僕たちの周りで人々がチラチラこちらを見てた。


「小雪ちゃんのチョコ…欲しい…。」


「サヨリちゃんのも良い…。」


「俺らにもないかな…。」


上げねえぞ?


僕はそそくさとその場を去った。


そしてりんごの工房まで来た。


「りんごー来たよー。」


「ん?小雪ね。この前の件だけど今のところ策は無いわ。」


「それは今はいいよ。今日はこれを渡しに来ただけだし。」


もうチョコレート余ってるから知り合いに渡そうかなと。


「なに…これはチョコレートじゃない!良いの!」


なんか急にテンション高くなった?


「ニート生活、可愛い女の子に会うことなくバレンタインにも縁が無かった俺…ごほん、失礼本音が出てしまったわ。」


まさかお前男か!いや、俺って言いかけたよね?


「じゃ、じゃあねー…。」


僕は聞いていないことにして逃げるように出てった。


そしてつぎはルイたち3人組の所へ行ったのだが…。


「そこだ!捕まえたぞ。」


「よし、スイやっちゃって!」


「ファイア 」


とバレンタインモンスターを男2人が捕まえてスイが倒すという荒業をしていた。


「や、やあみんな凄い狩り方してるね。」


「あっ小雪さん!よくここがわかりましたね。」


ちなみにルイ曰くゲームでは敬語で行くとのこと。


「結構探したよ。いつもの狩場にいないから走り回った。」


「すいません。場所を教えておけばよかったですね。」


なんかルイ以外の2人が大人しいな。そうか、リアルでもあってるのルイだけだし2人とは大会以来か。


「じゃあ要件だけね。これ3人に。」


僕としても人見知りには変わりないので喋りかけることはしない。


「これはチョコレートじゃないですか!いいんですか!」


「余ったからね。それじゃ!」


またまた逃げるように行こうとしたら、


「待ってください!」


スイが止めてきた。


「あのスイです。チョコレートありがとう。」


一応自己紹介してくれたようだ。


「チョコレートありがと。」


あら、ケイって意外と人見知り?それとも僕だから?まあいいか。


「じゃ、また大会で戦おう。」


「「「はい!」」」


という感じで僕は次の所へ向かった。


で、闇の所へ来た。


「闇は何やってるの…。」


闇の居場所は本当にわからなかったのでフレンドチャットで場所を聞いたのだが、その場所は今現状で1番難易度が高いダンジョンだった。


そして闇はそこで高速周回していた…らしい。


「いや、イベントができないから代わりに2人とのレベル差を離しておこうと思って。大会も近そうだし。」


と言いながらユニーク装備の小手を大鎌に変えてぶんぶん振り回して周りの敵を粉微塵にしてる。


ここダンジョンのモンスターハウス的な場所だからどんどんモンスターが湧いて出てくる。ほとんどは闇の方に寄ってくがたまに僕の方にもモンスターが攻撃してくる。


闇の方に寄ってくのは多分囮系スキル使ってるな。大盾も使えるからスキル取ったのかな。


「一旦外でようよ。ここじゃ話しにくくてしょうがない。」


「おけ。じゃあボス蹴散らして来るから外で待ってて。」


とのことなので加速使って外出て3分後くらいに闇がボスを倒してテレポートしてきた。ここのボス、初見ではめちゃくちゃ苦労したんだけどなぁ。


「で、要件とは?まさかチョコレートくれるとか?ないか。」


こやつ鋭い。


「そのまさか、チョコレートだよ。」


「まじで!いいの!」


闇がこんなにテンション高いの久しぶりじゃね?


「いいのいいの。」


「おーポイント貰えるのか。美味しい。」


いや、僕と同じこと言ってるし。


「レベルどこまでいったの?」


「んーいってもいいけど…秘密にしとくわ。」


「まー大会近いしね。多分。あっもう時間。」


今日の午前、チョコレート配るだけだったじゃん。


「本当だ。じゃまた夜会えたら。」


「うん。」


闇とはリアルで会ってない。というか合わないことにした。僕は僕でリアルが男だし、闇にも何かあるようだしね。知らないけど。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


帰り、


そういえば最近鈴音を見ない。ここ数日だ。またカップ麺とか冷凍食品とか食ってるのかな。うーん、野菜とか栄養取らないと倒れるぞ。今日は教室行ってみるか。


「おーい、鈴音ー。」


違う教室入るのなかなか勇気いるよね。


「鈴音、ほら彼氏さんが呼んでるよ?」


「ち、違うし、勇とはそんな関係じゃ…。」


なんか友達と喋ってるようだ。何いってるかは聞こえなかったけど。


僕が呼んでからせっせと準備をしてこっち来た。


「勇、お待たせ!」


「おう、最近見ないから心配したんだぞ。」


「いやーちょっとこっちの用事があって。」


「あーなるほどってなんかお前顔赤くないか?熱でもあるんじゃね?」


「赤くないよ!大丈夫!熱ない!あと今日は家にご飯あるから大丈夫!」


「お、おう。」


すげー大声でいうもんでびっくりしたじゃねぇか。元気ならいいけど。ゲームとかで寝不足からの体調不良とかよくあることじゃん?わかるよね?


帰りは鈴音のゲームでの出来事を聞いていた。


「勇…あの…。」


もう家に着くってくらいで鈴音の声のトーンが落ちた。


「どうした?もう鈴音の家に着くぞ?」


「これ…。」


鈴音が手に差し出して来たのは綺麗にラッピングされた箱だった。


「これまさか…。」


「うん、チョコ。今までとこれからのお礼も兼ねての…。」


「いい…のか…?」


鈴音…というか女の子にチョコもらったのゲームを除けば初めてだぞ。


「うん。もらってって?」


「ありがとう。」


「じゃあ、また明日…。」


鈴音は顔を赤くして家の中に入っていった。


僕はチョコレートをカバンに入れ、家に帰った。そして家に帰ってからすごくはしゃいだ。闇やその他にあげたみんなの気持ちがわかった気がする。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「はー今年はあげれた…。いっつも作ってもあげる勇気がなくてあげれなかったけど…チョコ…あげれた。ゲームのおかげだったりするのかな…。」


鈴音はゲームを起動するのであった。

実は明日、テストがあるんですよ。課題明日提出なんですよ。まだ一問も手をつけてないんですよ。オワタ。え?お前はチョコ貰ったのかってもらいましたよ?ゲーム内で。

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