第5話 イベントと買い物
文字数減らして投稿頻度上げていこうと思います。もっと書いて欲しいって意見あったら検討します。
次の日、学校にてゲームのログインをした。するとイベントの通知が来ていた。
おっ!なになにバレンタインイベント開催とな。そういやもうすぐバレンタインかぁ。僕には縁のないことだから忘れてた。えーとイベントの説明は…
バレンタインイベント開催!(女性プレイヤー限定)
期間中稀にバレンタイン限定モンスターが登場!モンスターを倒すとアイテム【カカオ】をドロップする。【カカオ】は集めると交換所にてイベント限定アイテムと交換できる。なお、【カカオ】は累計所持個数でランキングがある。(交換してもランキングが下がることはない)そしてモンスターはアイテム【チョコレート】を激レアドロップする。【チョコレート】を手に入れた人は相手に渡すことができ、渡した相手と自分の両方にいいことがある。(男性プレイヤーはモンスターにダメージを与えることが出来ず、与えられることはない。そして女性プレイヤーによる献上での【カカオ】入手は出来ない。)
ふむふむなるほど、いわゆる収集クエストだな。それもかなりの運要素がある。そして女性プレイヤー限定って書いてあるけど僕はゲームでは女性プレイヤーってことでいいのかな。
でなんと今日通知が来たのに今日開催だとよ。てかもうやってるし。ランキングを見たところ確かに女性プレイヤーしかいない。1位のカカオ個数はまだ60個ってところか。これはかなり取りにくいってことだよな。
とりあえず人がいないところで走り回ってモンスター見つけるか。
ちなみにサヨリはすでに2個見つけたらしい。闇はうん、あの見た目して男だから…。
ひとまず僕が知ってる1番影が薄い森に来てみたがやっぱ人はいない。ここ結構経験値美味しいしモンスターの湧き率もいいのになぁ。まあともかくここなら全力で走り回れる。
「ミルク、あれやるよ!」
「にゃー」
「リンク 」
やっぱこの格好は人前では見せられないなぁ。あとこれ一応僕のとっておきだし。
いやー素早さ200でさらに二倍、早いね。途中敵に会うけど爪を使うことなく殴るだけで溶ける溶ける。
ん?限定モンスターってあいつかな?なんかチョコレート色のスライムみたいな、すげー丸い形の。
僕はそのモンスターに近づこうとすると、一瞬で逃げた。
うわっ!警戒強いな。まあ完全に僕に素早さ負けてるけどあれ普通の人ならどうやって倒してるのだろうか。
僕はモンスターを一発殴った。しかしキンッという音で弾かれた。
え…この攻撃力で弾かれるの…。どんだけ硬いんだよこいつ。じゃあ爪で切り裂くか。
今度はスパッと真っ二つになりモンスターは光となって消えた。
そのモンスターがいたところにはカカオとチョコレートが落ちていた。
うわー出たよ。激レアが一発で出る謎現象。これって最初に出てこんなに簡単に出るなら使っちゃえって使ったらそのあと全く出ないやつじゃん。どうしようこれ。誰にあげよう…。闇か?サヨリか?一応リンやルイたちも候補?
考えてると急にリンクが切れた。
「にゃー!」
「えっ?どうして切れた?」
「にゃー!!」
「何?ミルク?」
「にゃー!!」
ミルクは僕の持っているチョコレートを指差す。
「まさかチョコレートが欲しいの?」
「にゃー!!」
どうしよう、これって動物?NPC?にも使えるのかな。使ってみるか。
[チョコレートをミルクに渡しますか はい いいえ ]
僕ははいを選ぶ。
「にゃー!」
ピロンッという音が鳴って僕はステータスを確認した。そしたらポイントが増えていたからいいこととはポイントがもらえる事だったのか。これはいい。チョコレートの数だけポイントが貰えるからステータスの強化、スキルの会得が出来る。ただミルクはポイントは使えない。まさかとは思うが…
name:ミルク Lv2
HP:1200/1200 MP0/0
攻撃力:250
防御力:250
魔法攻撃力:250
魔法防御力:250
素早さ:250
スキル:リンク、不滅、撤退、背後取り
効果:背後取り…敵の背後に瞬時に移動できる。クールタイム5分
はいっもうどんどんミルクがチートと化しています。あの攻撃力で背後取りされたらもうどうなるんだか…。
これはチョコレート使った甲斐あったな。ただもう一切ドロップしないことだろう。
と思いこんどはミルクと手分けしてモンスターを倒して、ミルクと合流した時にミルクがチョコレートを2つ持ってきたのはもう僕がおかしくなりそうでした。
結果僕は合計カカオ392個手に入れ、午前のゲームは終わった。なお、ランキングは3位まで上り詰めた。(サヨリが9位にいた。)
「さすが勇、もうランキング3位じゃん。」
今日も瑠衣と弁当を食べている。もうぼっちとは言わせねぇぞ。まあ昨日のことがあって弁当じゃなくて僕はコンビニで買ってきたパンだけどね。
「あーまあ、ミルクもいたし。今回女性プレイヤー限定だから楽?かな。」
ちなみにミルクのことは話したし、見せた。相変わらず初見でのミルクは驚きが満載なようでルイとケイとスイは固まっていた。
「僕は収集イベ初めてだけど前もあったの?」
「最初の方に一度だけあった。ただレベルがまだみんな低かったから収集しないでレベ上げの人の方が多かったかな。」
「なるほど。ちなみにチョコレートは手に入れた?」
「あーまあ一応。」
あっこれ完全にチョコレートを狙ってる。
「渡す当てが無かったら僕でもいいんだよ?」
「いや、何が悲しくて男が男にチョコレートあげないといけないんだよ!瑠衣はスイのリアルにでも貰っとけ!」
「確かにスイは女だけどさ。なんか奴から貰うのは違うんだよね。小さい頃から3人一緒だったし。」
「ふーん。まあチョコレートが余ったらあげるわ。」
余ったらね。
「ほんと!絶対だよ!」
「いや、なんでそんなに欲しいんだよ…。」
ポイントもらえるけどさ…。
「いや、小雪という美少女から貰えるなんてことそうそうないからさ。」
「そっちが目当てかよ…。」
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帰り、別のクラスの前で鈴音を待っていた。
「あっ今日は待ってくれたんだ。」
「鈴音大声で走って追いかけてくるからね。あれ周りからしてみたら結構恥ずかしいんだぜ?」
ほんと陰キャにあの注目度はきつい。
「だって大声で呼ばないと気づかずに帰っちゃうんだもん!」
「ほら、叫んでないで帰るぞ。」
「あー!もうそうやって先に行っちゃうんだもん!」
「はいはい。」
ほんと面倒な奴。昔から変わらんものだね。
「えっと今日は買い物行くんだっけ?」
「そう、昨日行こうと思ったのに本屋という所に誰かさんが連れてったせいで行けなかった。」
「ほんとだ、誰だろうねー。」
お前だよ。
「えーと、鈴音何食べたい?」
「え?どういうこと?」
「今日も家で食べてくだろ?てか鈴音カップ麺ばっかだと栄養バランス偏るぞ?」
あえて太るぞは言わない。触らぬ神に祟りなしだ。女はこういう言葉を言うと大変な事になるからな。
「え?あっ…うん。ありがと…。」
「で、何食べたい?」
まあ高度な技術のいる料理とかは無理だけどね。
「じゃあ、ハンバーグ!」
なんかもう子供そのものみたいだ。ど定番を言ってくるあたり。
「はいはい、じゃあハンバーグとその他もろもろ買い込みますか。」
「おー!」
いや、おー!とか要らんからまた周りの人の注目を浴びてるから、恥ずかしいからやめて。
その後、無事食材を手に入れレジに並んだ。
「勇、結構買ってるけどお金大丈夫なの?私も出そうか?」
「大丈夫、しっかり安いの選んだしバイトしてるからお金は結構持ってる方だよ。」
なんかコンビニでふつうにバイトしてるだけなのに何故か店長に気に入られたんだよね。結構給料いいのよ…。
「そう、それなら良いけど。」
「大丈夫大丈夫。」
最悪、両親から許可もらってるから銀行でお金を引き落としすれば良いし。
「じゃ、帰って作ろうか。」
「うん!」
さあこのペースで書いていけるでしょうか…。文字数少なくないですかね?いつもの半分くらいなんですよね。