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第4話 幼馴染そしてゲーム

2週間とはなんだったのか…。不定期更新ですいません。

さて、何するか…。二人ともユニーク装備試すとか言って今日は自由行動ということになったけど特にすることないんだよなぁ。


うーむ、そうだ。 あの第1階層の森の中にある教会のクエストがかなりというか無理に等しい難易度だったよな。今もクリア情報ないし。僕もやって見たけどすぐ諦めたね。あれリベンジしてみるか。


クエスト内容としては、教会に【聖なる雫】ていうアイテムがあって、それを手に入れると魔界にテレポートする。


そして魔界の中心にある池?らしきところに【聖なる雫】を入れると終わりらしい。


それのどこが難しいの?って思うかもしれんが魔界では武器が使用不可、回復禁止っていう鬼畜な効果が付けられるからね。モンスターも強いらしい。もう無理。


でも今なら武器使用不可も大丈夫だし、回復禁止とかワンパンされるから回復の意味ないし。


あと少しで教会に着きそうだ。ん?人がいるな。ここレベル上げには向いてないからあまり人気ないのに。まあいいか。…いや、これはちょっと無視出来ないか…。お金集めタイムだ。


「あの、ここで何やってるの?」


「え?誰?私はただレベル上げ…って小雪さん!」


「私を知ってるの?」


「はい!昨日の大会に私も出てました。3位です。」


すごい勢いで喋るなぁ。なんかこいつ見たことある気がするんだよなぁ。喋り方といい声といい顔といい。


「あーちょっとまってね。あと、そこら辺に隠れてる奴ら出な!」


「え?」


「あーやっぱりバレてたかー小雪とは予想外な奴きたなー。」


といいぞろぞろと五人ほど出てくる。


「この人たちは?」


「PKをやってる人達だね。初心者を狙う。」


初心者の初期Kは多い。PKすると倒した奴の半分奪える。ならモンスター倒すより初心者狩りの方がいいという考えもある。


「そんな…。」


「さて君達は戦う?逃げる?どうする?」


「はっ!どうせ逃がしてくれないくせに、PK狩りの小雪さん。」


「じゃあ戦おうか。」


「その子を守りながらこの人数を相手にできるのかな。」


「…できるね。」


僕は短剣を手に持つ。そしてそのまま走り出した。


「ファイア 」


飛んでくる火の玉を飛んで回避、そのまま敵に接近して足を切り刻む。ひとりのHPを0にした。


「くっ!ひとりやられたか。だが、みんな固まれ。」


あと4人は固まって僕が接近したところを狙うようだ。でもね、


「固まったところで意味ないよ。加速 」


元から指輪の効果で素早さ2倍なんだ。そこでさらに加速を使う。そりゃもう速い。


「そこか!」


相手が剣を振るが遅い。受け流してカウンターだ。


「ソードブレイク 」


ソードブレイクは上から下に振り落とす感じでくる技だ。簡単に避けられる。そして攻撃。


「掛かったな。」


あの子の方をみると1人が攻撃しようとしている。だが、


「残念、あの子はミルクが守ってる。」


「にゃー。」


ミルクは攻撃しようとしてた奴を引っ掻いた。ただ引っ掻いただけなのにHPを0にした。さすが馬鹿みたいなステータス。


「なんだ!あの猫は…。」


「油断大敵。」


奴に攻撃。


「ぐふっ…。やっぱランカーと戦うもんじゃ…ないな…。」


最後のやつも光となって消えていった。ふむ、奴らかなり金持ってんじゃん。ラッキー。


「…。」


「ごめんね。こんなところ見せちゃって。」


「いえ、こんなすごい戦い見れてもうなんていうか…幸せ。」


あっなんかすごい拝まれてる。


「じゃあね。私これから行くとこあるから。」


「はっ!はい!私もレベル上げて強くなります。あと言い忘れました!私の名前はリンです。」


「リンね。覚えとくよ。」


と言ってた僕はその場を去った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それにしても、


「ねぇ、ミルク。君は指輪に戻れないの?」


さっきからずーと肩の上に乗ってるんだよ。重くはないけどさ…街中でこんなの見られたらどうなることやら…。


「にゃー?」


もうわけわからん。リンはミルクについて何も言わなかったよな。


もうすぐ教会に着くけど、もう時間だな。大会が終わってから午前ゲーム、午後勉強ってことになった。ログアウトしよう。


「にゃー?」


「ごめんね。ミルク。ログアウトするね。」


「にゃー!」


この可愛い奴め。


僕はログアウトして、弁当を食べ始めた。


「小雪さん…ですよね?」


「いや、瑠衣(るい)?ゲーム名を言うのはちょっとねぇ。」


「いや、だって見た目とか全然違うじゃないですか!間違ってたら嫌でしょ。」


「まあそうだけど…てかなんでクラスメイト相手に敬語なの。普通にして普通に。」


てかゲーム名と本名同じかよ…。


「あっそうだね。で、小…勇と一緒に弁当食べてもいい?」


「今、小雪っていいかけたよね。まあいいけど本当に僕とでいいの?」


「うん。」


そんなこんなでリアルでも若干ぼっちではなくなりました。



帰り


そういえば家の冷蔵庫ほとんど入ってなかったな。買い出ししないと。


僕の両親は今、旅行中だから僕が弁当を作ったり夕食を作ってるっていうか兄弟とかいないから僕しかいない。


これでも一応料理できるんだよ。


「おーい、勇ー!」


ん?こんな帰り際に声かけてくるやつはあいつしかいないな。


「何?鈴音。」


「はぁはぁ、いや勇帰るの早すぎ…。」


こいつは春風鈴音(はるかぜ すずね)一応僕の幼馴染?かな。家は僕の家からちょっと遠いくらい。


「で何か?」


「いやちょっと最近見かけないから様子を見に。ついでに一緒に帰ろっかなって。」


「いいけど僕買いm「ちょっと寄りたいとこあるから行こ!」いや、ちょっ!待てって!無理やり引っ張ってくなー!」


僕は鈴音に引っ張られ、どこかへ連れてかれた。


「いや、なんで本屋?」


「ほら、今学校でfofやってるじゃん!それの攻略本を買おうと思って!」


「あー確かにあの本はなかなかいい情報載ってるよね。」


「そうそうって知ってるの?!」


「まあ教えてもらった程度。」


闇に情報を。


「それにしても鈴音がねぇ。ゲーム苦手だったのにこんなにハマっちゃって。」


「ゲーム苦手なのは今関係ないでしょう!それにこの前の大会3位だったんだから!」


「おー!3位とはなかなか良くやったじゃん。仲間が強かったとか?」


「チームリーダー私だしぃ!私も強いしぃ!」


んーなんか見たことあるんだよなぁ。ゲームでもこんな感じのこと。


「そんなことより勇は大会どこまで行けたの?」


うっ!これはどう答えたらいいんだ?!よし、これはあの作戦で行くか。


「実はチーム組む人がいなくてな。1人だったため大会に出場出来なかったんだ。」


「そっか…。」


なんか悲しそうな顔するな…嘘なのに。


「じゃあ私のチームに入る?歓迎するよ!」


「いや、遠慮しとくわ。僕は一人で強くなるから。」


「じゃあフレンド登録はしよ!私の名前はリンだから後でフレンド申請しといて。」


このゲームは名前検索でプレイヤー調べられるから名前さえ分かればフレンド申請できる。ちなみに設定でオフにできるからトッププレイヤーにも安全。ほんとウジャウジャとフレンド申請くるんだよ…。


「わかった。そのうち忘れてなければ。てか攻略本買わんの?」


「ああ、買う買う。」


てか今気づいた…リンって名前今日PKから助けた人じゃん。通りで見たことあるなと思ったわけだ。


「そうそう、今日ゲームで小雪さんにあったんだよ!」


ギクッ


「へー小雪さんに…良かったじゃん。」


「うんうん!本当かっこよくてね。強くてね。最高!」


そのかっこよくて、強くて、最高な人物のリアルの姿はこんなんですけどね。


「じゃ、帰るか…って雨降ってるじゃねーか!」


「嘘、今日は傘持ってないよ。」


僕に関しては走って五分くらいだが鈴音は走っても15分くらいはかかる。


「はーしょうがない、ひとまず僕の家来る?」


「いいの?」


「緊急事態だ。構わん。では、走れー!」


今度は逆に僕が鈴音を引っ張って走った。


「ううービショビショ…。」


「やっぱ近くてもあの雨の量はダメだったか。へっくしょん。」


早くシャワーを浴びたいところだがここは男を見せろ勇よ。


「鈴音、シャワー浴びてこいよ。風邪引くぞ。」


「えっでも勇もびしょ濡れじゃん。」


「まあまあ、僕のことはいいからさいってこい!」


「ありがとう。」


「ただし流石に鈴音の服はないから脱衣所にある服適当に着といて。」


「わかった。」


と言ってた鈴音は脱衣所の扉を閉めた。


「あっ買い物行くの忘れた。」


しょうがないかこの雨だし。冷蔵庫のあり合わせで作ろう。


ひとまず着替えて、暖房入れて、冷蔵庫の中確認。


野菜少々(なぜかほとんどキャベツ)米は沢山、肉なし、っとなるほど肉がないのはきついな。食べたい。あとなんでこんなにキャベツ多い?


ひとまず米を炊いて、野菜は炒めて醤油少々の塩胡椒。よし、ほとんどキャベツしか入ってない野菜炒め完成。ほんとはここに肉とか入れたい。尚キャベツ以外のものはもやしと人参のみ


あとは味噌汁でも作るか…残り材料キャベツしかないないけど。


数十分後


米もいい感じでキャベツしか入ってない味噌汁とほとんどキャベツの野菜炒めというなんとも言えない料理の完成。


「勇、シャワー出たよ。」


「鈴音、ご飯できたけど食べてく…ってなんでその服装をチョイスしたの…。」


鈴音の服装、それは僕の制服のカッターシャツに私服のズボン、そして上着。


「な、なんとなく?」


「いや、なんとなくって母さんの服とかもあったと思うんだけど?」


「そんなことよりそのご飯、勇が作ったの?」


「ん?僕が作ってないなら誰が作ったって言うんだよ。」


「食べていいの?」


「一応食べるかなと思って2人分は確保してある。どうせ鈴音は家帰ってもカップ麺だろ?」


鈴音の両親は昔から家に帰ってくるのが遅い。だから昔は時折僕の家に来てた。


「ありがと、食べる。」


「どうぞどうぞ、キャベツづくしでよければ。」


まあ、鈴音は昔から好き嫌いないから全然いけるだろうけど。ん?僕の嫌いなもの?特にないけど強いて言うなら梅干しかな。酸っぱいのあまり得意じゃないんだよね。


「いただきます。」


鈴音は最初にキャベツ炒めに手をつけた。


「美味しい。勇、料理できたんだね!」


「いや、材料全然無くてほとんどキャベツだけどね。」


ほんと明日のは忘れずに買い物いかないともう米しかない。最悪カップ麺ならある。


…ちょっとまてよ今気づいたけどさ、冷蔵庫のなか空ってことは明日の弁当作れないじゃん。はぁ購買で買うか、コンビニで買うかするか。


「ご馳走さま。」


いつのまにか鈴音は食べ終わっていた。かくいう僕もほとんど食べ終わってる。


「じゃあ、食器洗うからちょっとまってて。」


「わたしも手伝うよ!」


「いや、鈴音はここでゆっくりしてな。」


「でも。」


「いいから。」


鈴音前、食器洗いした時見事に割ったからね。


「わかった。じゃあわたしは洗濯物の様子見てくる。」


鈴音自分の濡れた制服しっかり洗濯してたんだ。いや、それより鈴音洗濯機使えたんだ。


そんなこんなですっかり外は暗くなっていた。


「じゃあ、制服も乾いたし帰るね。今日はありがとう。」


「いやいや、家まで送ってくよ?流石にこの暗さの中で鈴音を1人で帰らせるのは危ない。」


ほら、ねぇわかるでしょ。女の子を暗い夜に一人で帰るとかなにか事件の予感がするよ。


「え…あ、ありがと…。」


鈴音は驚いた顔をして言った。


そして25分くらい歩いて鈴音の家に着いた。


「ほんとに今日はありがとう!送ってくれもしたし今度お礼するね!」


「別にお礼なんていいのに。じゃ、おやすみ。」


「おやすみー!」


僕は鈴音と別れて家に戻った。


「はー、やっとゲームできる…。」


もう10時じゃん。ひとまず2時間くらいかな。そっからは風呂入って眠かったら寝る感じで。


「にゃー!」


ログインしたら目の前にミルク。


「ミルクごめんね。ちょっといろいろあって遅れちゃった。」


「にゃー!」


なんて言ってるかわからんがなんか「良いよ。」って言ってる感じがする。


「じゃあ、早速教会に行こう。」


「にゃー!」


とそこに一つのフレンドチャットが届いた。


ん?なになに、


闇「やっとログインしたか。3人でユニーク装備見せ合おうよ。」


なんともこのタイミングでか。


教会クエは今度かなぁ。


「ごめん。ミルク、闇から集合がかかった。」


「にゃー。」


もうローブ羽織っても正体すぐバレるしミルクは隠せないからすぐバレるしでもういいかな。普通に街に行こう。


そして2人がいる練習場に着いた。


「あっやっと来た…ってその猫どうした。」


「ユニーク装備。」


「いや、どうしてそうなっ…まあそんなこともあるよな。僕のも大変なことになってるし。」


「小雪のも闇のも派手というか目立つというか…わたしのは地味だけど強いよ。」


見たとこと闇は明らかに今まで装備してなかった左手に小手を付けてるしそれがユニーク装備だろう。それでサヨリは杖が変わってるし多分杖だろう。


「サヨリには見せたけど僕のユニーク装備はこの小手だよ。」


ユニーク装備を見せてもらった。


name:闇の小手


効果:武器変化(大盾、鎌)、素早さHPMPを除く全てのステータス+50


変化後


鎌:攻撃力2倍、魔法攻撃力2倍


大盾:防御力2倍、魔法防御力2倍


とな。ただ相手に自分の装備を見せる場合自由に効果とか隠せるからまだスキルとか隠してると思う。多分次の大会は1対1がメインだろうし。


「かっこいいでしょ!」


と金色に輝く小手をことごとく見せてくる。


「私のは地味だけどこの杖だよ。」


name:サヨリの杖


効果:MP消費1、魔法攻撃力+100、自動MP回復Ⅹ(1分で10)


MP消費1:MPを消費するスキル、魔法の消費MPを1にする。


いや、ほんと地味だけど強いな!これ馬鹿みたいにMP消費する魔法とか連発できるじゃん。


まあこれでもまだ隠してるスキルあるかも知れないけど。


「じゃあ私のユニーク装備も見せるね。」


「なるほど素早さ2倍と召喚かぁ。で召喚したらその猫が出てきたっと。」


ちなみにリンクは隠しておいた。大会の切り札にする予定。ていうかあまりあの姿は見せたくないけど。


「にゃー。」


「か、可愛い。」


「名前はミルクだよ。」


「ミルクちゃんーこっちおいでー。」


「にゃー!」


ミルクはサヨリに向かって飛んだ。


「わーもふもふー。」


サヨリとミルクはじゃれあっている。


「で、小雪。とても気になるんだがミルクは戦えるのか?」


「いやー戦えるけど戦いたくないような…なんというか…ステータス見る?」


闇はミルクのステータスを見るなりなにかを考え始めた。


「………小雪と大会で当たったらこいつとも戦わないといけないのか…。それも小雪と同時に。」


「え?ミルクちゃん戦えるの?じゃあ戦お!」


「いや、サヨリ…やめといた方が身のためだぞ。」


「闇?何言ってんの。わたしにはこの杖がある!さあきて!ミルクちゃん!」


「にゃー!」


ミルクはサヨリの後ろを瞬時に取り、


「え?どこ言っ…。」


そのままミルクはサヨリの背中を切り裂いた。


「いっ!どう…し…て…。」


その一撃でサヨリのHPは0になり、サヨリは光となって消えた。


「あーあ、ミルクは下手したら私より強いのに…。」


「だよなぁ。あのステータス見たら戦う気はない。」


5分後、サヨリは復活してきた。


「もう!こんなにミルクちゃん強いなら最初から言ってよ!かなり痛かったよ!」


ちなみに練習場でのPKはデスペナルティとかはないし金も奪えない。


「いや、サヨリが人の話を聞かずに戦うからでしょ。」


「うぐっ!たしかにその通りです…。」


みんなユニーク装備を見せ合った所で今日はみんなログアウトした。

もうすぐ?バレンタインですね。まあ私には縁がない日ですけども。誤字脱字ありましたら報告お願いします。ブクマ、感想、評価お願いします。

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