追憶 闇と小雪の出会い
結構短いです。
皆さんこんにちは。僕の名前は影乃士郎、普通の男子高校生。あっごめん普通って言ったけど普通じゃないところがあった。僕は友達がいない。俗に言うぼっちってやつ。いじめられてるとかそんなんじゃなくてただ単に影が薄いのかいつも一人なんだ。学校でも一人、家でも両親は共働きで夜遅くまで帰ってこないから家でも一人。
はぁ退屈だなぁ。何か暇つぶしになりそうなものないかなぁ。とか思ってテレビを見ていた。そしてテレビにfield of fantasyのCMが流れた。
へぇゲームかぁ。暇つぶしにはなりそうかな。 早速僕はネットで注文した。そして1週間後に届いた。
よし、設定完了。起動!起動と同時に不思議な感覚が僕を襲った。
[キャラメイクを始めます。]
気づいたらなんだかよくわからない空間みたいなところにいた。そしてなんか声が聞こえる。
へぇこれがVRMMOかぁ。そしてキャラメイク?うーんランダムでいいかなぁ。正直めんどくさい。
[了解、キャラメイクをランダムでも行います。次に名前を決めてください。]
うーん名前ねぇ。影、いやなんか違う。あっ!闇にしよう!何故かって?かっこいいじゃん。
[キャラクター名、闇。設定完了。ではfield of fieldをお楽しみください。]
また不思議な感覚が僕を襲った。そして目の前には写真でしか見たことのないような洋風的建物がたくさんあった。
「おーすご…い?」
あれ?声高くないか?
僕は近くにある建物のガラスに近づき自分の姿を見た。
僕、女になってない?いや、冷静に考えるんだ…うんしっかり男だ。見た目そして声は明らかに女、しかしプロフィールはしっかり男となっている。
「まぁいいか。」
そこまで困ることもないしね。僕は町の探索をすることにした。
「へー見たことない建物ばっかり。」
周りの建物ばかり見ていて周りを見てなかったため横から走ってくる人影に気づかなかった。
「イテッ。」
僕はその人影とぶつかり倒れた。
「あっごめんなさい!」
ぶつかった人影は僕より一回り小さかった。顔を隠しているので見た目が分からないが声もかなり高いため女だろう。でも僕より小さい人が何故僕を突き倒せるのだろう?
実はステータス差なのだがゲーム初心者の闇は知らない。
「こ、こちらこそ…。」
よく考えたら家族以外と喋るのなんて買い物くらいだしましてや女の子と喋るのなんてほとんどない。結構緊張する。
「私、急いでるからごめんなさい!」
と言ってまた走ってどっか行ってしまった。足も速いのかすごいなぁ。
それもまたステータスによる効果なのだが闇は知らない。
それから数日、僕はこのゲームにどハマりした。学校では一人、家でも一人、ゲームでも一人で同じだが全然違った。
なんだか物語の主人公になった気分でいた。
その気分はすぐにかき消された。第1回ランキング戦でのことだ。
たった数日しかしてないのに勝てるわけないのにどうして勝てると思ったのだろうか?発売当日からやってる人たちとではまずレベルが違うため普通に負けた。それでも39位というところまでは来れた。自分でいうのもなんだけど大健闘だろう。
うーん、そうだ!ほかの強い人見て勉強しよう!
そう思い観戦席に来たのだがそこで見たものはもう言葉にはできないすごさがあった。
小雪vsさかな
「えっ…すごい…。」
小雪と言う人は明らかに身体が小さい、そして女の子だ。まるで相手が攻撃を逸らしているかのような避け方をしている。自分には到底できそうもない。さかなと言う人は避けられてバランスを崩しているのにもかかわらず綺麗に盾でガードする。どうやったらあんな風に出来るのだろうか?
結局どちらにもダメージは入らず、運営による独断と偏見でさかなが勝った。
「はぁー凄かったなぁ。」
僕は町の外に出てレベルを上げることにした。あんな凄いの見せられては追いつかなければと思ってしまう。
「あーいたいた!」
後ろの方から声が聞こえるが僕ではないであろうなんせ友達なんていない。そう思い聞き流した。
「君だよ!君君!」
僕の肩を叩かれてようやく僕のことを言っていることに気がついた。
「えっ私?」
あれ?とっさに私って言っちゃった!見た目女の子だしいいか。
「うんうん。この前ぶつかっちゃったよね?」
よく見たら始めた頃町を見渡してた時にぶつかった女の子?だった。今もあの時と同じように顔を隠している。
「は、はい…。」
人と話すのはまだ慣れてない。
「良かった、人違いだったらどうしようかと…あの時とは装備も違ったし。さっきランキング観戦席から出てきたのが見えたから追いかけてきちゃった。」
あの時は初期装備だった。
「な、何か私に…要件?が?」
自分でも何言ってんのかわかんなくなってきたぞ?
「あっ敬語じゃなくていいよ。お詫びしたいんだけど何か手伝えることある?」
「あっじゃあレベ上げを…。」
「了解!じゃあ行こう!」
と言い女の子は僕の手を引っ張り走り出した。
「えっ?あっ…名前教えて?私、闇…」
そういえば聞いてなかったと思い聞いてみた。のだが急に走りを止めて腕を組み悩み始めた。
「あーうーんとまぁいいか。」
と言ってフードを外した。外してあらわになった顔はとても見覚えがあった。薄い青色の長い髪、髪と同じ色の眼、
「小雪!よろしく!」
これが僕と小雪の出会いであった。
次回は決勝戦です。




