2枚目 目指すはギルド
皆様こんにちは。
398円です。
3話目です。
今回は今後の展開において重要なギルドまでのお話になります。
ソルト君が単独で旅をするのは今回限りになりそうです。
では本編をどうぞ。
旅には目的が必要だ。
…アテの無い旅もあるだろうけど、少なくとも俺はそう考えている。
勇者として旅立った者の最終目的は『魔王を倒すこと』と決まりきっているが、それまでノープランでは道中で力尽きるのは時間の問題だろう。
そこで、だ。
俺が最初に目指すべきは…
ギルド。
ギルドにはいろんな場所から様々な勇者が集う。人々からの仕事の依頼もこなしているらしい。駆け出しである俺はまずそこを目指すことにしたー
「…よし、この先が街だな」
俺は持ってきた地図を見直しながら、森の中を歩いていた。
まだモンスターには遭遇していない。
ここは勇者がよく通る(であろう)道なので、ここらのモンスターは殆ど倒されてしまったのだろう。
俺の武器の性質上、不要な戦闘は避ける必要があるのでありがたい。
…と、俺は完全に警戒を怠りながら進んでいた。
「…」
当然モンスターがすぐ近くに来ていたことなど気づくハズもなかった。
「グルァァァーッ!」
ザシュッ
突然、右足に激痛が走った。
「いっ!?」
不意を突かれた俺の足は止まり、ひざを着いた。足を見ると切り傷が無数に刻まれている。
モンスターだ。
傷ついた足の先には植物のモンスターが存在していた。ヤツの葉が刃となって俺の足を…!
「しまった…!」
ザシュザシュッ
間髪いれずに次の攻撃が飛んできた。
今度は左足と両腕に血が滲んだ。あまりにも早すぎて反応が完全に遅れてしまっている。これではクラッカーを叩き込む余裕など…。
「く…そっ…」
植物のモンスターは奇妙な鳴き声をあげながら、攻撃を続けた。抵抗することすら、今の俺にはできなかった。
「こんな…ところで…っ」
その時だった。
「ギャッ」
急にモンスターが燃え始めた。
モンスターは苦しみもがいたが、間もなく塵になってしまった。
一体どういうことなのだろう。
とりあえず…助かっ…
クラッカー勇者。いかがでしたでしょうか?
完全に出落ちとなってしまったソルト君の一人旅でしたが、これが今後の旅にとって大切なものになる…ハズ。
率直な感想やご意見などをいただければ幸いです。
では。




