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クラッカー勇者  作者: 398円
3/3

2枚目 目指すはギルド

皆様こんにちは。

398円です。


3話目です。

今回は今後の展開において重要なギルドまでのお話になります。

ソルト君が単独で旅をするのは今回限りになりそうです。


では本編をどうぞ。

旅には目的が必要だ。


…アテの無い旅もあるだろうけど、少なくとも俺はそう考えている。


勇者として旅立った者の最終目的は『魔王を倒すこと』と決まりきっているが、それまでノープランでは道中で力尽きるのは時間の問題だろう。


そこで、だ。

俺が最初に目指すべきは…

ギルド。


ギルドにはいろんな場所から様々な勇者が集う。人々からの仕事の依頼もこなしているらしい。駆け出しである俺はまずそこを目指すことにしたー



「…よし、この先が街だな」

俺は持ってきた地図を見直しながら、森の中を歩いていた。

まだモンスターには遭遇していない。

ここは勇者がよく通る(であろう)道なので、ここらのモンスターは殆ど倒されてしまったのだろう。


俺の武器の性質上、不要な戦闘は避ける必要があるのでありがたい。


…と、俺は完全に警戒を怠りながら進んでいた。


「…」

当然モンスターがすぐ近くに来ていたことなど気づくハズもなかった。


「グルァァァーッ!」


ザシュッ


突然、右足に激痛が走った。


「いっ!?」


不意を突かれた俺の足は止まり、ひざを着いた。足を見ると切り傷が無数に刻まれている。


モンスターだ。

傷ついた足の先には植物のモンスターが存在していた。ヤツの葉が刃となって俺の足を…!


「しまった…!」


ザシュザシュッ


間髪いれずに次の攻撃が飛んできた。

今度は左足と両腕に血が滲んだ。あまりにも早すぎて反応が完全に遅れてしまっている。これではクラッカーを叩き込む余裕など…。


「く…そっ…」

植物のモンスターは奇妙な鳴き声をあげながら、攻撃を続けた。抵抗することすら、今の俺にはできなかった。


「こんな…ところで…っ」



その時だった。



「ギャッ」

急にモンスターが燃え始めた。

モンスターは苦しみもがいたが、間もなく塵になってしまった。


一体どういうことなのだろう。

とりあえず…助かっ…








クラッカー勇者。いかがでしたでしょうか?


完全に出落ちとなってしまったソルト君の一人旅でしたが、これが今後の旅にとって大切なものになる…ハズ。


率直な感想やご意見などをいただければ幸いです。


では。

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