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新世界  作者: チヒーロ
5/5

困惑

「えー、本日、ご両親の都合で急で転校してきてた上条拓巳くんだ」


女子たちがざわつく。

「かなり、イケメン」


「しかも、誠実そうでクール」


男子はイライラしている。

拓巳の興味がないような態度に苛立ちを持つ者が多くいる。


「何だ、あいつ?」


「イケメンだから調子に乗りやがって」


先生が頭をかく。


「男子も女子も落ち着け」


授業の休憩中


男子たちが拓巳に駆け寄る

「おい、お前、女子にモテるからって調子にのんなよ」


拓巳は無視をする


ため息をつく。

「この中にはいないみたいだな」


場所は変わり、新たちの教室


「拓巳くんとは、違うクラスになっちゃったね~」

七海が少し不満そうに言う。


「まぁ、こればっかしは仕方ないよな」


とにかく、俺の試練である候補者から仲間にしろという試練に集中しようと考えている。


そこへ1人細身で筋肉が引き締まって体格の良い子がやってくる


「新、何か1組に転入生が来たんだって見に行かね?」


「あ、直樹!」

そう、候補者リストに書いてあった風間直樹かざまなおきが俺とクラスメイトである


「あっ直樹くん!職員室の呼び出し終わったの?」


「よー、一ノ瀬!まぁ、たまたまなんだけど、剣道部を日本一に導いたってことで学校総会で祝勝を受けることになったんだ!」


「そっか、直樹が入ってから二連覇だもんな!」


「まぁ、俺の実力だけじゃなく、みんなが団結して勝ち取ったものだからな」

直樹は凄く嬉しそうにしている。


だから、直樹は巻き込みたくはない。

あのリストに直樹の名前があった時は驚いた。

でも、他の候補者から選べば、直樹を選ばなくて済む。


そして、放課後…


まずは…


「新、放課後、暇か?」

直樹が俺の肩に腕を乗せて言う。


「直樹!? いや、悪い今日は…」

しぶしぶ断る俺


「そっかー、じゃあしょうがないな!」

笑顔で言う直樹に俺は悪いと思う


「悪いな」


「仕方ねーって、じゃあまたな!!」

直樹は走って行く。


ため息をついて本当は直樹と遊びたかったと小言を言う


その時、黒い影が直樹を追うのを目にする。

「まさか…!?」


俺は急いで直樹と黒い影の後を追う。


走りながらじいちゃんの言葉を思い出す


「おそらく、敵もこちら側がメンバーを集めていることに勘付いているだろう。いいか、新、まずは、候補者を守ることを優先させるんだ」


走っている直樹のスピードについて行くのがやっとで直樹が路地を曲がったところで直樹を見失う。


「あれ?直樹のやつどこに行った?」


「俺を追いかけて何してんだよ、新?」


後ろから声がかかり、驚いてしまう俺

「うわー!!!え?どこにいたんだよ?」


「俺の家はお前の横にある家だから」


横を見ると風間亭というのれんがかかっている家がある。


「風間亭?」


「あー、うちは定食屋だからな」


「え、直樹の家って定食屋だったの??」


「まぁ、寄ってけよ」


俺たちは店に入る


「ただいまー」


「おう、直樹、帰ったか! そちらは?」


「あ、一条新です」


「同じクラスのダチだ」


「おー、直樹のダチかゆっくりしていってくれ」


「直樹の親父さん?いい人だな!」


「あー、あの人は俺の叔父だよ!」


「え?ご両親は?」


直樹は俯く。

「父さんも母さんももういなくてな」


「え?悪い、何にもしらなくて」


「いいっていいって、気にするな!」


直樹の部屋に入ると1本の刀と刀付近に飾ってある家族の写真が目に入る。


直樹と直樹のお母さんの写真?


「母さんとの写真だ」

直樹は写真を手に取る


「父さんは、俺が生まれる前になくなったけど、母さんは7年前に亡くなったんだ」


7年前!?どういうことだ?

直樹の母さんも兄さんと同じ時に亡くなったってことか?


考えている俺に直樹が話しかける。


「で、何で俺を追いかけてたんだ?」


何て言えばいいのか分からなく、黙りこんでしまう


「言いたくないならいいよ」

直樹は少し苦笑いしながら言う。


俺は直樹に無理をさせてしまった。直樹がおそらく話したくなかったことを話してくれたのに俺は直樹が聞きたかったことに答えることができなくて俺は自分にずるいと思った。


「直樹、ごめん」


「謝る必要はねえよ、じゃあな」


俺と直樹が別れようとした時に奴らが現れた。


黒コート!?やっぱり、狙いは直樹だったのか!!!?


黒コートの手が直樹を掴もうとする


兄さん、力を貸してくれ!

ブレスレットをつける


回想


新、仁のブレスレットはお前が持っていろ。これをつければ、お前のフォースは強化される。仲間のために使いなさい。


ブレスレットをつけた瞬間

体の底から力が湧き上がってくる、何だこれ、体が軽い。


左手で黒コートの右腕を掴む、そして、エルボーをお腹に入れる。


「ぐっ…」


黒コートが一旦距離を取る


「女に手を出すなんて、ひどいね」


コートを脱ぎ、その中が女性であったことに驚く。


「おいおい、マジかよ」


「新、そいつは?」


「直樹、黙ってて悪い、そいつがお前を追っているところを見て、追いかけてきたんだ」


「そいつが…?俺に何の用だ?」


「やれやれ、静かに暗殺しようとおもったのに」

女性は頭をかきながらこっちを見る。


「直樹、少し離れてろ!俺が何とかする。」


「新、何言ってるんだ?俺も戦うぜ」


「ダメだ、奴はフォースをまとっているし、触れたら火傷するぜ」


「へー、私が火のフォースって気づいていたんだ」


「悪いな、俺は水のフォースだから相性は悪いぜ」


「相性?ウブな子供に相性を心配されるなんて侵害だな」


一瞬で女は直樹の背後にいる。そして、直樹にダガーを向ける。


「何!?直樹!!」







新キャラの直樹が出ましたね! これからの展開をどうしようか悩んでます笑 感想などもよろしくお願いします。

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