結果
拓巳と剛の決着はいかに!?
雷の力をまとった拓巳の見ている先は!?
「行きます、剛さん」
「さぁ、来てみな」
笑顔で言う剛
拓巳が一瞬で距離を詰める。
そして、右手に雷をまとい、剛の腹を狙うが
手が止まる。
一旦距離置く拓巳
「どうしたんだ、拓巳?」
俺は、今、完全に雷牙決まると思った。
「ほぅ、よく気が付いたな」
新は剛の方を見る。
しかし、何か変わったように見えない。
「新くん、剛さんの方じゃなくて拓巳くんを見てみな」
拓巳の右腕の袖から煙が出ている。
拓巳は距離を詰めたのではなく、誘い込まれたのか
「あのまま、拓巳くんが剛さんに雷牙を放とうとしたら、剛さんの火の力で右手が燃えていたわ」
セイラは、そう言って七海に目を配る
七海が心配そうに見つめる。
じいちゃんが何度も距離を詰めるが拓巳は避けながら戦い、俺たちからだいぶ離れていってる。
「拓巳、そろそろ合否を出すぞ」
剛の右手に炎がまとう。
拓巳の右手も雷をまとう。
そして、2人の右手の力がぶつかる
「雷牙!!!」
「その技は完成度が高くて素晴らしいが、力のコントロールが甘い」
さらに握り拳をつくりさらに炎がまとう。
「豪炎拳!!!」
爆風が新たちを襲う。
拓巳は壁を突き破り、外へ飛ばされる。
「拓巳くん、大丈夫!!?」
七海が慌てて駆けつける
「げほげほ、がはっ」
拓巳は咳き込みながら起き上がる。
剛が手を差し出し、拓巳がその手を掴む。
拓巳はそのまま俯向く
「一撃も加えることができませんでした…
俺の負けです。」
「合格だ」
拓巳はその言葉を聞いて涙を流す。
「どうしてですか?」
「この戦いで見たかったのは実力じゃない、仲間のために戦えるかだ」
剛は七海を見る。
「お前は、彼女に力の影響を与えないように距離を取っていたから、合格だ」
「あ、あ、ありがとうございます」
震えながら言う。
俺たちも駆けつけ、拓巳の合格の光景を見る。
「拓巳、大丈夫か?」
「あぁ」
拓巳は涙を拭き、俺を見る。
そして、俺を握り拳を作り、拓巳に向ける。
拓巳も握り拳を作り、グータッチをする。
「うおほん、じゃあ、次は新の試練じゃ」
剛の言葉を聞いて俺は驚く。
「待て待て、俺は受ける気はないぞ、第一リバース軍に入る気はないぞ」
俺は慌てて言うが
剛は至って真剣な表情であった
「お前は、わしの後継者だから自然とこの形にはなっていたんだ、お前の兄、仁が亡くなった時から」
その言葉を聞いて俺は少しイラっとした表情を見せる。
「兄さんが死んだとは俺は思わない」
うつむきながら少し怒り混じりで言う。
「だったら、答えを見つけろ、新」
そして、剛は新に背を向ける。
「え!?」
俺は唐突の言葉を聞き、言葉を失う。
「わしも仁ほどの奴が死んだとは思えない。
それにあの事件にはまだ謎が多いんだ。拓巳の父を殺した犯人は捕まえたが、仁に関しては何の手がかりを得てないんだ。だから、仁を見つけるんだ」
俺は少し考えるが、答えはあの時から決めていた
「分かったよ、俺が兄さんを見つける」
俺は兄さんを見つける、そして、あの日何があったのかを聞きたい
「新にも試練って新も戦うんですか?」
七海が剛に心配そうに聞く。
「いや、新の試練は新しい仲間を2人見つけることだ、新の実力はわしが1番知っている。」
俺は候補のリストを渡される。
リストを見ると俺の学校の生徒が2人いる。
「じいちゃん、この2人はうちの生徒じゃないか?
何で、こんな危険な事に巻き込むんだよ!」
「その2人は私たちの軍の訓練を受けているし、親族がリバース軍で働いてくれた」
「でも、この2人って、、」
場所は変わり学校
剣道部が練習をしている
「はぁぁ、めーん」
1人の男が勢いよく竹刀で相手に面を入れる。
そして、また場所が変わり喫茶店
たくさんの資料を見ながらコーヒーを飲んでいる1人の男がいる
「なるほど、これとこれで化学反応を起こす事が可能か。」
ノートにメモを取りながらコーヒーを飲む。
場所は戻り、道場
候補リスト
相川 純之助
風間 直樹
火賀里 聡
桧山 渉
草加部 唯
「この中に新たちと同じ学校の人がいる」
拓巳がリスト見ながら考える。
「分かった、俺もお前と同じ星名学園に通う」
俺と七海は驚く
「拓巳くん、本当!?」
「あぁ」
「お前、今の学校はどうすんだよ?」
「今、俺は学校に所属してないんだ」
「マジかよ」
俺は驚いてしまう。
そして、1人の黒服の謎の男が気配を消しながら聞いている
「2人の候補者を集めてどうするのかな?」
口元がにやけ、姿を消す。
この男は一体!?
投稿遅くなりました! 今回の話はどうでしたか?
次回から新キャラクター出ます! 感想も待ってます!!