高い店は落ち着かない。
有樹が遊木と会うようになって早三ヶ月。夏が終わり、秋の気配が濃くなって来たこの頃になっても二人の関係は、……まったく変わってなかった。
月に二〜三回、遊木に呼び出されて一緒に手芸をする。本当にただそれだけで、まったく進展は見られない。
その間、有樹が由佳に呼び出される事はなく、おおよそ快適な毎日を過ごしていた。職場のいざこざも、久本が有樹の側をうろつかなくなったらいつのまにやらおさまっていた。
ただ久本から、主犯はしめといたから堪忍な、とメールが来ていたので、有樹の知らない所で何かがあったのかもしれないが、それは詮索しないのがルールだろう。
そして、とある金曜日。
普段であれば土日の午前中に待ち合わせなのだが、珍しい事に飲みに誘われた有樹は、首をかしげながらもおとなしく誘いに乗った。
別段、心拍数をおかしくする言葉で迫られた訳でもなかったが、誘いをかけてきた時の遊木の様子が少しおかしい気がして断る気になれなかった。
月に数回しか会わないとはいえ、まめな遊木が頻繁にメールをよこすため、文字のやり取りではあったが、それでも違和感を感じ取れる位には親しくなっていた。
有樹が指定された店に着くと、そこは普段有樹が使う店とは違い、店構えからして高そうな雰囲気である。
……店が高そうで怖いからやっぱなしで、とか言ったらまずいよねぇ……。給料日前になんて店に呼び出すのよ……。
万札に羽がはえて飛んで行く、というべたな想像をしながらため息をついたものの、有樹は店に入る。入口で遊木の名前を出すと、既に着いているらしく個室へと通された。
店内を歩きながらさりげなくまわりをうかがうが、店員の態度といい調度といい、客層といい、有樹が気安く使っている店とは明らかに違う。けれど、ここまで来るともう値段を想定する努力すら馬鹿らしいかな、などと考えている辺り、そこまで余裕がない訳でもないらしい。
先に来ていた遊木は眉間にしわを寄せてタブレットPCを操作していたが、有樹の姿を見るとすぐに笑顔を見せる。
「来てくれてありがとう。――飲み物はとりあえずノンアルコールで、適当に持って来て」
けれど、有樹に確認せずに注文を済ませ、店員を下がらせるやり方は彼女の知ってる遊木らしくない。
これは本当に何かあったんだろうけど……。
いぶかしく思ったものの、どう切り出したものか悩んだ有樹は結局黙ったまま、遊木のむかいに座る。
「急に呼び出してごめんね」
「いえ、それはかまいませんけど……」
問題はこの、めちゃくちゃ高そうな気配ですから、と言いたいのをなんとか飲み込む。普段ならともかく、今はそんな事を言っていい間合いではない事くらいわきまえている。
「あぁ、今日の払いは俺持ちって事にさせてもらっていいかな? ちょっと、店選ぶ余裕がなかったから」
けれど、落ち付かなげな有樹の態度から悟ったのか、遊木が微苦笑で切り出した。
「佐久間さんが支払い任せるの好きじゃないのは知ってるけど、ちょっとここは値段があれだから。今回だけ折れて?」
「……そう言ってもらえると助かります。でも、こういう私が支払えない店に呼び出すのはこれっきりでお願いしますね」
おそらく最初からそのつもりだったに違いない遊木の言葉に、応じる有樹の声も苦笑混じりだ。
「うん、ごめんね。今日はちょっと、誰かに聞かれたり会ってるの見られるのが嫌だったから」
「……何があったんですか?」
普段人混みに出ていく事こそないが、別に人目を避けている様子もない遊木の言葉に有樹が目をまたたく。本当に一体何があったのだろうか。
「……うん、まぁ、こっちの勝手な都合なんだけど。ちょっと佐久間さんにお願いしたい事があって」
「はぁ」
歯切れの悪い言葉にいくらか間の抜けた声を返すしかない。
そもそも、好きだと言われたものの、二人の関係は完全に手芸仲間でしかない。だからこそ、有樹は気楽に遊木と会っているのだが、この関係は何か深刻な頼まれ事をするような間柄でもない。
「実は、さ。いくつか出来上がったから姪に渡したんだよね」
言い出しにくそうに切り出された内容は、この前会った時に遊木が話していた内容そのままだ。本当はもっとそろえてからにしたかったんだけど、最近休みにあんまり遊んであげてないからすねられちゃって、とどこか嬉しそうに笑っていた。
「気に入ってもらえなかったですか?」
「いや、大喜びしてくれたよ。取り合いになるくらいだったし」
「という事は、もっと数が必要に?」
一番ありそうな事だが、元々遊木はもっと数をそろえるつもりでいたのだから問題にならないだろう事を確認がてら聞くと、それも言われたけど、と問題にしてるのはそこじゃないという答えが返ってきた。
違うだろうと思いつつ聞いたので外れても気にならないが、他の理由があまり思い付かない。
「もっと大きいのが欲しい、ってねだられました?」
「……あぁ、うん。それも言われたけど」
どうやらこれも違うらしい。けれど、これも同じ会社でホールケーキバージョンも販売しているので、こんな場所に呼び出されるような深刻な問題でもないはすだ。
今も有樹の名前で遊木の分のキットも買っているのだから、それに追加するだけの事。会う時に受け渡していので届ける手間もないに等しい。
「ええと、それじゃあ、作るのを手伝って欲しい、とかですか?」
「すごく助かるけど、それだけじゃなくて……」
困ったように頭をかく遊木に有樹はお手上げだと言うように肩をすくめる。
「いつまでもクイズやってても話が進まないのでそろそろ答えを教えてくれません?」
話が進まないのにじれた、というよりは、さっさと言わせてしまった方がすっきりするだろう、と思って有樹が先をうながす。
すると、遊木は頭をかいて盛大なため息をついた。
「確かにそうなんだよね。言わないで延ばしても意味ないし」
「ですよ。それに昼間じゃないんで時間制限もありますし」
双方実家暮らしの身ではあまり遅くなるわけにもいかないし、終電の問題もある。さらりと指摘されてようやく気持ちが決まったのか、遊木が真剣な表情で有希を見つめる。
「佐久間さん」
「……はい?」
相手につられて緊張ぎみに有樹が応じる。
「君の事、恋人として家族に紹介させて欲しい、って言ったら怒る?」
「はいぃぃ?!」
あまりに予想外な発言に思わずすっとんきょうな声を上げた有樹だったが、一瞬遅れて我に返ったのか口を押さえる。
いくら個室とはいえ、この高そうな――値段を聞くのが怖い店でこんな叫びをあげるのはまずい、と判断するいう理性はあった。
「なんかごめん?」
「……まさか三年どころか三ヶ月でそんな事言われるとか思いもしませんでしたよ……」
さすがにげんなりした態度を隠しもせず、有樹が盛大なため息をつく。そしていい募ろうとしたところで、個室のドアがノックされ、口をつぐむ。
「いいよ」
「お飲み物と前菜をお持ちしました」
遊木の返事を待ってから現れた店員は、テーブルに持ってきた食器を並べると、簡単な説明をしてから出て行った。
水とフレッシュジュース、そして野菜中心の前菜の皿を前に、有樹がほおをかく。
「一体何がどうなってそんな話題に?」
「……ええと、その、なんて言うか……。姪っ子の暴走?」
困ったようにそう呟いてから、遊木が事情の説明をし始める。
「あのケーキをあげたらさ、どこで買ったの? から、あれこれ質問攻めにされて。それで、教えてもらいながら作った、って話したら、なんか恋人と思われちゃって。会いたいって大騒ぎでさ」
「いやいやいや、そこははっきり否定しましょうよ?!」
「言ったんだよ? あくまでも手芸を教えてくれてる先生だからそういうのじゃないよ、って。でも聞く耳持たずでさ」
俺も困ってるんだよ、とため息をついた遊木がジュースを一口飲む。
「でね、どうしても佐久間さんに会いたいって聞かないんだ。兄貴と桐子さん――兄貴の奥さんね。桐子さんも無理言わない、ってたしなめてくれたんだけど、全然駄目……って言うか桐子さんも気になってるのか、本気で止めてくれる気はなさそうで……」
「それで、私を巻き込む事に?」
「いや、本当に俺は断ったんだよ? だいたい、やっと会ってもらえるようになったばっかりなのに、ここで変な事したらそれすら危うくなるんだしさ」
ため息混じりにそう言って遊木が頭をかく。
「だいたい、かろうじて友達扱いしてもらえる程度なのはわかってるし。ここで変な事頼んだら愛想つかされるってわかってるんだから、俺だって本当は言いたくないよ、こんな事」
慎重に距離を測って少しずつ懐に入れてもらえるように進めている最中なのだ。この頼みが致命傷になる可能性もわかっている。
それでもこんな場を用意しているのだから、有樹なら事情を話せば協力してくれるかもしれない、という打算がないわけでもないだろう。遊木がそんな打算を自覚しているのかはまた別の問題だとしても、だが。
「それでも、毎日痛いの我慢してリハビリ受けてる幼稚園児が、会わせてくれたらもっとがんばれるのに、とか言い出すとねぇ……。うちの親も孫かわいさにとち狂ってて」
「……その場合、協力したら最後、私の意思を無視して話を進められそうな気がするんですが……?」
「いや、それはさせないよ。だいたい、そんな風に無理やり結婚に持って行ってうまくいくとは思えないしね」
「だったらなんで、恋人として紹介させて、なんて発言が出るんですか?」
「姪っ子が完全にそう思い込んじゃってるから。黙ったまま来てもらって、突然そんな扱いじゃ驚くと思ってさ。もちろん、兄貴夫婦と親には、あくまでも友達だって説明してあるから」
遊木の説明に有樹は少し考える間をとった。
「……つまり、姪御さんに話をあわせて欲しい、という事ですか?」
「簡単にまとめるとそういう事なんだ。でも、俺が家に招待したとなると、色々、ね。周りが勝手に想像して佐久間さんに迷惑かけるかもしれないから」
苦笑いでの説明に有樹は目をまたたく。
これまでも遊木はそれなり以上の家の生まれだろうとは思っていたが、予想以上の家の生まれなのかもしれない。
「なんだか私にはデメリットしかない気がするんですが?」
ひとまず一番分かりやすかった所を指摘すると、うん、と苦った返事が来た。
「そうなんだよね。このままじゃ佐久間さんには迷惑かけるだけで何の益もない。……だから、こういう言い方は嫌いかもしれないけど、それ相応のお礼はさせてもらうよ。それに、誰かが迷惑をかけるような事があったら、すぐ対応するし」
「札束でほおを叩くみたいなやり口ですね?」
遊木の言葉に有樹がさも不愉快そうに眉をよせる。口調は変わらないのに、温度だけが異常に低くなったのは、有樹が本気で腹を立てているからだろう。
「そんな事、私に頼まなくても他に引き受けてくれる人はいくらでもいるんじゃないですか?」
あれだけ由佳が狩りに行ってたのだ。一〜二度会う約束をすれば喜んで協力する人間などいくらでもいるだろう。
そう思った有樹の言葉に、遊木が困ったように沈黙する。言葉自体ももっともなのだが、一変した雰囲気が弁明を拒否しているようで、言葉がでなかったのもある。
有樹は機嫌の悪さが一定のレベルを越えると、普段のどこかおっとりとした雰囲気が消えて話しかけるのをためらわせる近寄りがたさが生まれるのだ。
もっとも、不機嫌な人間というのは概してそんなものなのだろうが。
「わざわざ私をこんな店に呼び出して説得しようとするより、知らん顔して他人にそれらしくふるまわせた方がはるかに簡単ですよね?」
暗に、金で解決するならもっとやりようを考えろ、と含ませた有樹が普段と変わらない動きで水のグラスに口をつける。
……仕草に怒りが出ない辺りが怖いなぁ。他人事なら見所あるって言えるけど、自分が怒らせたとなるとしゃれにならない、か。
そんな事を思いながら、遊木も喉の渇きを覚えてグラスを手に取る。単に喉が渇いたというよりも、露骨に不機嫌になった有樹と相対する緊張が呼んだ仕草なのはわかっていた。
自分で言ったように、この関係の決定権を持っているのは有樹なのだ。
「確かにそう言われると反論の余地がないんだけど、少し言い訳というか、説明させてもらってもいいかな?」
「どうぞ?」
笑顔でうながされたものの、副音声は間違いなく、言い訳できるものならしてみれば、だろう。しかしここでひるんでは事態は悪化するばかりである。
「ええとね、まず、代役を立てる案もあったんだけど、俺のまわりに集まってくるような人達は、手芸に興味なんてないんだよね。で、それをとりつくろえるくらい勉強してくれそうな人にはほとんど心当たりがなかったのが一つ」
「まぁ、手芸が趣味、という時点で男漁りに必死なタイプとは真逆ですしね」
さらりときつい事を言う有樹の声は相変わらず冷たいが、遊木は、聞いてくれているだけでもまし、と思う事にして先を続ける。
「もう一つは、姪の事情。本当、こういう言い方はよくないんだけど……。あの子の麻痺は手足だけじゃなくて、表情筋とかもだから。慣れない人はだいぶ違和感感じるみたいだし、滑舌が悪いから意思疏通もしにくくてね。そういう子と接して嫌な顔しないでくれそうな人、となると、ね」
遊木が一番気にしている問題を口に出すと、有樹が眉をよせる。
「正直、あれははたで見てても気持ちいいものじゃないから。姪はなんにも言わないけど、気にしてないはずないからね。その点、佐久間さんなら、と思ったから」
まだ深く有希を知っているわけでもないが、彼女なら戸惑いはしても嫌悪感をのぞかせるような真似はしないだろう、と思ったのだ。だから下手にごまかすよりも有樹本人に頼んだ方がいい、というのが遊木の判断だった。
そして、男の言葉に有樹がほほえむ。
「なるほど?」
楽しそうに口角を上げて、機嫌よく相づちを打つ。
「それはつまり、障害者同士理解があるはずと思った訳ですね?」
笑顔で告げられた言葉に遊木が凍り付く。それまでと変わらない声音の裏に、ドライアイスでもしこまれていそうな冷気を感じたのだ。
確かに有樹は片足をひきずるし、三ヶ月たてばそれが怪我による一過性のものではないというのは予測がつく。けれど、この年になればそんな事を不用意に話題にしてはいけない事くらいわかるのだ。
その結果、一度も話題に上る事がなかったのだが。
「あなたは同類嫌悪という言葉を覚えた方がいいかと思いますよ?」
くすくす笑いながら告げられた言葉は相変わらず底冷えする気配をまとわりつかせている。
「話がそれだけなら帰らせてもらっても?」
ほほえんだまま首をかしげて、雰囲気だけはかわいらしいが、一言ごとに声の温度が下がっている。
「いやだからっ! 頼むから最後まで聞いてっ?!」
地雷話題の可能性は考えていたが、想像以上に苛烈な反応に遊木もとうとう声が跳ねた。けれど、あせりのまま口を開いて失言でもしてはたまらない。
目を伏せると一度大きく深呼吸をして、水を飲む。そうして気持ちを落ち着けてから有樹に視線を戻した。
「確かに、まったくそういう事を考えなかったとは言わないよ。佐久間さんには俺達に見えないものが見えるかもしれない、って期待してないとは言えない。だけど、俺が佐久間さんなら、って思ったのは、もっと別の理由だよ」
「別の、ですか?」
「うん。佐久間さんはいつも、俺の――まわりの都合を考えてくれるから。そうやって相手を思いやれる人なら小さな子を傷つけるようなふるまいはしないでくれると思ったから、だよ」
遊木が一番の理由を口にすると、予想外だったのか有樹が目をまたたく。
「佐久間さんは自分にとって不利でも俺のため、――むしろ姪っ子とか兄貴達のためなのかな? ともかく、まわりの人達の事情を思いやって行動してくれるから。そういうところを見てきたから、君なら大丈夫だと思ったんだ。それはいけない事かな?」
遊木の見てきた有樹は、自己主張がない訳ではないのに、常に自分よりもまわりの都合を優先しているようなところがあった。
美点でもあるが過ぎれば心配になるそんな性質だからこそ、有樹であれば姪と会わせても心配いらないだろうと思ったのだ。
確かに、彼女の言うような思惑がまったくなかったとは言い切れない。けれど、自分の事を話したがらない有樹を見ていればそんな期待をするのが間違いなのもわかるのだ。
「俺は、佐久間さんの外見を見てこんな事を頼もうと思ったんじゃない。君の言葉を聞いて頼みたいと思ったんだ。それは信じてくれないかな?」
「…………」
「……それにこれは俺のわがままだけど、代役なんかを姪に会わせたくない。俺は有樹さんだから会わせたい、会って欲しい、って思ったんだ」
ゆっくりと、そして丁寧に言葉を重ねると、有樹の視線がゆらぐ。敵意をむき出しにしていたのがゆるんで、目を伏せると一つため息をついた。
「……ごめんなさい、言い過ぎました」
「わかってくれたならもういいよ。俺の方こそ、触れられたくない所に踏み込んでごめん」
かすかに震える声にあえて軽く応じると、有樹がわずかに笑みを見せた。けれどそれは、波立つ内心を隠しきれずに泣きそうなのをごまかすためのものにしか見えない。
「本当、ごめんなさい。ちょっと、この辺の話題、地雷だらけで」
「気にしないでいいよ。佐久間さんには佐久間さんの事情があるんだし、なんにも知らないで勝手なお願いした俺が悪かったんだからさ」
遊木はできるだけ軽く流すと、話題を変えるためもあって前菜の皿を軽くつつく。
「とりあえず食べようか? ここの料理、おいしいよ」
そう言って、まずは自分が料理を口に運ぶ。ゆっくりと味わう気分でもなかったが、時間的にも空腹なのは確かなのだ。
有樹も、そうですね、とつぶやいて箸に手を伸ばす。冷静になってみれば、普段の夕飯の時間はとうに過ぎているのだ。空腹のせいでいらついている、と言われたら否定できない。
素材を楽しむためなのか、味付けは薄目だったが確かにおいしい。
「でも、店の内装も料理もフランス料理っぽいのに箸なんですね」
「あぁ、この店、基本的に箸で食べられるものしか出てこないんだ。それに、料理自体も少し日本風だしね」
遊木の説明に何気なくうなずいてから、有樹はなぜこの店だったのかを悟る。
遊木は店を選ぶ余裕がなかった、と言っていたが、あまり本格的な店では有樹がマナーがわからずに困るだろうと思ったに違いない。その上、聞かれたくない話をする都合もあるのだろうが、個室であれば店の雰囲気にのまれることもなく、まだしも落ち着いて食べることができる。
そのまま普段より時間をかけて前菜を食べている間、どちらも黙ったままだったか、不思議とその沈黙は重たくなかった。
お互い、相手が次の話題に入る前に気持ちを切り替えたいのだとわかっていたし、一緒にいても自分の作業に没頭している時間がほとんどな二人ならではかもしれない。
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