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地雷と仕事ぶり。

「君は何が目的で和馬に近付いたのかな?」


 有樹は目の前に座る男から投げかけられた言葉に、軽く眉を上げかけるがすぐに表情を隠した。

「なぜ、そのような質問に答えないといけないのか、わからないのですが?」

 そして、いたって平然としたまま問い返す。すると、相手はいかにも人のよさそうな笑みを浮かべた。

「兄が弟の心配をするのは当然と思うけれど?」

 さも当然のように言われ、有樹が内心で、うさんくさいにも程があるわ、などと思ったのはしかたがないだろう。四十過ぎの男が三十路近い弟の心配をして、交友関係に口を出すなど過保護にも程がある。


 かねてから誘われていたように、有樹はこの日、遊木の自宅に招かれていた。

 そして、話題の甥姪と顔合わせがてらお茶を飲んで、お昼の支度とその手伝いだと子供達とその母親が出て行き、遊木が親に呼ばれたとかで席を外し、男と有樹、二人になった途端に冒頭の台詞を言われたのだ。

 ずば抜けた美形というわけでもないが、それなりに整った容姿と人を従わせ慣れた雰囲気を持つ相手に、まったく笑っていない笑顔でそんな事を言われ、怯えるよりもあきれていられる辺り、有樹もなかなかいい性格をしている。

 男は有樹の反応をどう思ったのか、表情を変えない。

「あれで和馬はけっこう警戒心が強いんだよ。それなのに、知り合ってまだ半年とたたない君にはずいぶん気を許してるみたいだから、心配になってね」

 人のよさげな笑顔をかぶったまま続けられ、有樹は内心でため息をついた。

 おそらく、ここで挑発に乗るのは下策に過ぎない。遊木との関係をどうしたい以前に、初対面の相手に、相手の自宅で喧嘩を売るような真似は避けたい。加えて相手は明らかに、経済的に有樹の家など歯が立たない位置にいるのがわかっている。それはつまり、相応の権力を持っているという事だ。我が身がかわいければ適当に迎合して気に入られるような返事をすべきとはわかっている。

 わかってはいるのだが、理性と感情は別物であり、いらつきを抑える事などできない。有樹側の勝手な都合でしかないが、今日の招待を受けるためにかなりの思い切りがいったし、面倒な手配もあれこれした上で臨んだ。その手間を承知で受けた有樹の責任なのはわかっているが、それでも、ろくに会話すらしないうちにこんな言われ方をされる理由にはならない。

「つまり、あなたの弟は安い誘惑に引っかかってほいほい騙される程馬鹿だ、と言いたいわけですか」

 唇の端をわずかに持ち上げてつぶやくと、満面の笑みをむける。

「いい年した弟がそんなでは、とても苦労なさっているのでしょうね。ですが、私も暇ではありませんから、歩く端から騙されるような馬鹿は願い下げです。ご心配なさらずとも、障害を盾に同情を買ってたかるなどと言う面倒な真似をするつもりはありませんから」

 さすがにこの返答は予想外だったのか、相手が目をみはるのを見て、馬鹿らしいな、と思う。かみつかれる覚悟なしに喧嘩を売るような真似をするものじゃない。

「私の何をご存じかは知りませんが、妾商売で生きていけると思える程外見に恵まれていない自覚はあります。それでなくとも、面倒臭い親類のいる男なんて願い下げですが」

 笑顔のまま言い放つと手近に置いたままだった鞄を手に立ち上がる。荷物を広げる前だったのはまだしも幸運だったろう。

「猿芝居を続ける気分でもないのでおいとまします。……あぁ、引きとめようとするのはご自由ですが、お子さん達の前だからといって態度をあたらためるつもりもありませんからそのおつもりで」

 何か言いかけた相手を遮って断言すると、案の定動きが止まる。今の自分の態度が子供を怯えさせるのに充分すぎる自覚はあったので、一応考えなしの相手ではないんだろうな、とは思ったが、どうでもいい話だ。

「それでは、二度と関わる機会がない事を祈っております」

 ビジネスマナーの研修でたたき込まれた、完璧な最敬礼をして部屋を出る。うまい具合に誰とも出くわさずに家を出て、駅までの道順をたどる。来る時は駅から車だったのでいくらか怪しいが、最近のスマートフォンには地図アプリという便利な物があるので帰るのに苦労はないだろう。


――――――――


「な~佐久間っち、ちょこっと頼みがあるんやけど、聞いてくれへん?」

 数日後の仕事上がり、玄関で声をかけられた有樹は面倒臭そうな視線を相手にむける。このえせ関西弁の男がこういう目立つタイミングで声をかけてくる理由など、一つしか思い当たらない。

「い・や」

 なので、語尾にハートか音符が付きそうなのりで返事をしたら、言われた本人だけでなく、たまたま居合わせた職員達が一斉にこけた。

「なんやん佐久間っち、そのめっちゃかわええ瞬殺……」

「飲む気分でも外で食事する気分でもないから嫌」

「久本、あきらめとけ。佐久間がこの態度に出たらうちの部長でも敵わないぞ?」

 笑顔のまま否定を重ねる有樹を見て、同じ部署の先輩が久本の肩を叩く。時折、思いつきで無茶な仕事をふってくる部長に対し、有樹は無理だと思えば徹底的に拒否をする。勿論相手は部長に限らず、無理な納期の仕事の依頼はきっぱりと断るのが有樹のやり方なのだ。そもそも、障害の関係で体力的にかつかつな自覚があるため、不用意に残業になる仕事を引き受けては体調を崩して休む原因になる。結果として、余計に仕事が滞ってあちらこちらに迷惑がかかるとわかっているので、無理な仕事は確実に断る事にしているのだ。

 長い付き合いでまわりもそれをわかっているため、有樹が笑顔で無理と断言したらあきらめるか、納期を伸ばすなり、人員を増やすなり、対応してくれる。だからこその話だが、有樹が無理だと言ったら無理、で通るくらいの信頼はあるのだ。

「せやかて、大事な用があんねん。絶対連れださなあかんのや」

「いいよー? その代わり、今日久本に付き合ったら明日からしばらく休む羽目になると思うけどね? 月頭だから、先月の報告書があれこれ止まって軽くパニック起こす人が出ると思うけど、全部久本が頭下げてくれるんだよねー?」

 そらぞらしく棒読みの台詞をはくと、近くでいくつかの悲鳴が上がる。有樹の業務は社内でまとめる月報の、ほぼ七割に及ぶデータを扱っているため、月頭に有樹が休むとそのデータが止まってしまう。結果として、各所で混乱が起きるはめになるのだ。

 別に有樹でなければデータを作れないわけではない。しかし、もう数年間有樹に任されている仕事な上、彼女が趣味と実益を兼ねてくみ上げたフォーマットは、他の人間の三倍、という驚異的な処理速度でデータのまとめ上げを可能にした。しかし、有樹にとっての使いやすさしか考慮されていないフォーマットは、別の人間にとっては扱いづらく、普段以上に時間がかかってしまう。――つまり、有樹以外が処理するとなると、彼女の体調が戻って復帰してくるのとどっちが早いか、という話になってしまう。

 有樹の作ったデータを元に、本社に実績報告をしなければいけない人間にとっては胃に穴が空きかねないストレスを生み出す事態なのだ。

 そんな事情から、近場にいた男達が数人、久本の腕やら足やらを抱え込む。

「ちょっ?! 何すんねんっ?!」

「佐久間、お疲れ~」

「こいつは俺達がとめとくから、帰っていいぞ」

「明日、月報データ、頼むなっ」

「は~い、お疲れ様でした。データは明日、遅くとも昼までにはまとめますから」

 仕事と友情を秤にかけ、あっさりと仕事を取った数人と、羽交い締めにされてもがく久本に笑顔のあいさつを残し、さっさと玄関を出る。

 そして、電車に乗ってから短いメールを打った。


 次、久本使って職場で何かしてきたら、遊木さんの連絡先完全消去しますから。


 短いが非常にわかりやすいメールを受け取った遊木が真っ青になったのは言うまでもない。通話もメールも登録済みの相手以外拒否、という子供のスマートフォンか、と言いたくなる設定をしている相手だ。これはつまり、関係を切る、という宣言に他ならない。

 しかも、今回に限っては遊木自身は何もしていなかったのだから、慌てるのも当然だった。

 先日の、遊木に一言もなしに帰宅する、という有樹らしからぬ行動を不審に思いはしたが、急に帰らないといけなくなったから、と黙っての帰宅をわびるメールが来たので、敢えては追求しなかったのだ。有樹があまり自分の事を話さないのは今に始まった事でもないし、彼女に深入りしすぎないためにも踏み込まない方を選んだ。

 それでも気にせずにはいられず、それとなく探りを入れてみようかと思っていたところに身に覚えのないメールだ。慌てずにいられるはずがない。


 ちょっと待って、俺何もしてないから。事情確かめたらまた連絡するから、アドレス拒否だけは勘弁して。


 ひとまずそれだけ返信すると、久本にもすぐ連絡をよこせとメールをする。定時直後のこの時間、まだ久本が仕事をしている可能性を考えての事だったが、返事は思いの外早かった。ひとまず落ち合ってから話をする事にして、追い立てられるように会社を飛び出す。

 そして、よく行く店で落ち合うなり、注文もそこそこに状況を確認する。

「で、一体何があったんだよ。俺、身に覚えがないんだけどな」

「あ~すまん。まさか佐久間っちが和馬にそないな事言うなんて思わへんかってん。今回のは、春馬(はるま)さんに頼まれたんや」

「兄貴に?」

 思わぬ名前に目をまたたくと、久本が、せや、と一つうなずく。

「うちの姉貴、春馬さんとこの秘書やってるやん? せやから、姉貴経由で依頼されてん」

 直接は付き合いのない春馬から頼まれた経緯を簡単に説明され、そういわれればそうだった、と思い出す。しかし、そんな公私混同、兄らしからぬ対応だ。

「けど、なんで?」

「詳しい事は知しらへん。ただ姉貴から、春馬さんがどないしても佐久間っちに謝らなあかんからつないでくれ、言われてな。佐久間っちもなんや不機嫌な様子やったし、春馬さんと佐久間っちがこじれたら和馬も困るやろ、思て引き受けたんやけどな」

 かえってこじらしてしもたみたいやなぁ、と久本がため息をつく。

「……いや、隆のせいじゃないからそれはいい。なんかあったんじゃないかとは思ってたんだけど、……何やらかしてくれたんだ、兄貴は」

 額に手を当ててうめいた遊木は、一つため息をついてから水をあおる。

「なんぞあったん?」

「週末、うちに来てもらったんだよ。でも、俺が外してる間に佐久間さん帰っちゃって。何かあったんだろうとは思ったんだけど、兄貴も佐久間さんも何にも言ってくれなかったから」

「……佐久間っちやったら、相手が誰であろうと平等に、地雷ふまれたら全力迎撃やしなぁ」

 よくも悪くも例外を作らない有樹は、相手が誰であろうと喧嘩を売られたら買う。そして一度買うとなったら最高額買い取りが基本で、値引きなどの妥協はまったく受け付けない。

 そんな社会不適合すれすれの有樹ではあるのだが、普段は極端な感情のふれを見せない上に、可能な限り他人の事情を優先するので、はた目には良いお嬢さんで通ってしまうのだからたちが悪い。

 だからこそ滅多に地雷を踏まれることもないのだが、久本は何度か地雷を踏みつけられ、きれた有樹を目の当たりにした事がある。あれは正面切って相手をしたくない恐ろしさだった。

「てか、俺、佐久間っちにやっかいごとしょってくる敵、思われそうやな……」

「……俺からも、隆は悪くないって言っとく」

「頼むわ……。佐久間っちに嫌われてしもたら、仕事がやりにくくてしゃあないわ」

「部署違うんだろ?」

「部署ちごても、佐久間っちはデータ集計のプロやねん。佐久間っちに半年預けたデータは集計作業の手間が半分になる、て有名やし」

「……は?」

 思わぬ言葉に目をまたたくと、久本が苦笑いになった。確かに、普段接していると有樹はそういうタイプには見えない。

「佐久間っちはなぁ、おっちょこちょいやけど、一つの仕事、腰すえて取り組み始めたらすごいねん。マクロやら関数やら組み込んで面倒な作業をボタン一つですむように改造してまう。見切り発車しがちやから、単発仕事はちょいミスが目立つんやけど、何度も繰り返すような仕事はやればやっただけ精度が上がって来おる。せやから、半年佐久間っちがいじり倒したデータはごっつ便利なフォーマットができんねん」

 俺の仕事かて三時間かかりおったんが一時間かからへんようになったで、と言われ、返事ができない。

「せやから、佐久間っちが機嫌よう頼まれてくれへんと仕事がやりにくうてしゃあないねん。それに、佐久間っち敵に回したら集計がとまるやん? みんなそれわかっとるから、佐久間っちが本気で怒ったらみんな佐久間っちの味方や。今日かて、データ盾に取られた瞬間、同僚どもに羽交い締めされたわ」

 もしなんぞあったら止まったデータ、全部俺が期日までに作るんやぞ、て脅されたわ、と肩をすくめる。そんな事になったら、数日間は日付が変わる頃まで残業する羽目になるだろう。

「佐久間っち、ああいうの好物やねん。せやから、苦手や思とる俺らじゃ太刀打ちできひん。影でこっそり、業務圧縮ソフト、て呼ばれとんやで」

「……そりゃすごい」

「せや。佐久間っちな、ものすごお買い得な人材やってん。うちに受かるまで、ずいぶん落ちた言うとったけど、落とした会社は見る目あらへんかったんやなぁ」

 しみじみとつぶやく久本の言葉に、しかし遊木は思う。そのうちの何割が、有樹を障害者だから(・・・・・・)という理由で不採用にしたのだろう。法律で全従業員の二%相当の人数、障害者の雇用が義務づけられている。しかし、そうは言っても配慮を必要とする人間を雇うより、納付金――雇用義務を果たさない事で課せられる罰金のようなもの――を払って解決したい企業も多いはずだ。

 現に、遊木の勤める会社も二%の義務には届かずに納付金を納めていたはずだし、採用されているのも、本当にごく軽微の――会社側からこれといった配慮の必要がない程度の障害しかない人ばかりだ。

 有樹のようにトイレや事務用の椅子、就業場所にまで配慮が必要となると、それを理由に不採用になる事も多々あったのだろう。

「というわけで、や。悪いけどこれ以上和馬んとこの問題に巻き込まんといて。ほんま仕事に差し障るし、佐久間っち泣かせたないねん」

 がばりと頭を下げられた事より、久本の言葉が気になって遊木は眉を寄せる。

「泣かせるって、どういう事だよ?」

「せやかて、佐久間っちが本気で怒るん悔しい時やと思うから。えらい勢いでかみついてくんの、そうせな泣いてしまう、わかっとるからやない?」

 怖あて弱味見せられへんのやろなぁ、とつぶやくのを聞いて、唇をかむ。この前何があったにせよ、有樹を傷付ける原因を作った事だけは間違いはない。

「兄貴には俺から話つける。隆は何頼まれても無視してくれ。お前が動くと佐久間さんが職場でやりにくいだろうし。……それに、彼女が傷付いてるなら職場にまでそれを持ち込ませたくない」

 おそらく、久本がこれ以上関わるのを嫌がったのも似たような理由だろう。遊木が見てきた限りでも、有樹は一度落ち込んだら気分を立て直すのに時間がかかるタイプだと予想がつく。職場で顔を合わせる久本が遊木達の側について動いていては、余計なストレスを与えるだけでいい結果にはならないだろう。

「そない言ってもらえると助かるわ。薄情ですまんけど、自分達でなんとかしたってや」

「いや、こっちこそまきこんで悪かった。はぁ……、帰ったら兄貴とっつかまえて締め上げてやるか」

 言いながらスマートフォンを取り出したのは、早速相手に予告のメールでも打つのだろう。

「春馬さんもどうにも過保護やからなぁ。和馬が心配なんはわかるけど、お互いええ年なんやからなぁ」

「俺がいつまでもお前以外に親しい相手作らないのが悪いのはわかってる。兄貴だけが悪いとは思ってない」

 昔の失敗に懲りて誰も近づけない自分を、両親や兄が心配しているのは知っていた。それなのに有樹とはこれまでの遊木にはあり得ない程頻繁に会っているのだ、まわりが過保護な反応を見せるのもしかたがないのはわかっている。

 けれど、それが何も知らない有樹に飛び火したのでは本末転倒もはなはだしい。ようやく見つけた、親しくなれそうな相手だというのにこれで関係を切られては元も子もないのだ。

「ともかく、兄貴と話をつけて、佐久間さんに謝って……。……ったく、気が重いな」

 充分すぎる程よくしてもらっている相手に、こんな形で迷惑をかける事になるとは思ってもいなかった遊木がため息をつくと、なぐさめるように久本が肩を叩いた。

「まっ、とりあえず今日んとこは飲んどこや? 腹が減ってはなんとやら、や」

「そうだな。……まぁ、これで佐久間さんがもう嫌だって言うなら丁度いいのかも知れないけど」

「何言うとんねん。ちゃんと仲直りせなあかんよ。せっかく見つけた友達やんか」

 投げやりな事を言う幼なじみをたしなめると、どことなく力ない笑みが返されて眉を寄せる。自信満々のようでいて、人間関係に対してやたらと臆病で後ろ向きなところがあるこの友人がやっと見つけた、親しくなれそうな相手なのだ。そう簡単にあきらめられては困る。

「……まぁ、そうなんだけど」

 しかし、遊木は歯切れの悪い返事をしたきり、有樹に関する話題には一切応じなかった。


お読みいただきありがとうございます♪

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