表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
老兵のルウシス  作者: 桜吹雪
依頼
3/5

始まりは小さなギルドから

ミユたちがギルドで帝国の依頼内容を待っている間、ギルドメンバーである兄妹は街に食料の買出しに来ていた。


「兄妹で買い物なんてひさしぶりだな」

「そうですね、気を使ってくれたミユさんに感謝しないと」


二人で顔を見合わせて笑い久々の時間に笑顔が絶えない。

普段ギルド内で二人は忙しく、なかなかこうして二人で買い物に行く時間などはないのだ。兄妹水入らずしてこいという団長の命令により二人は今商店街を歩いている。


「それよりカンナは今回の依頼内容どう思う?」


ギルドをでて商店街で買い出しを終える今の今まで気になっていたようである。


「うーん私はミユさんのことだから受けないと思うなーなんせ嫌いな帝国からの依頼だし話を聞いて適当にあしらって終わりのようなきがする」


妹であるカンナ・リリーヴはホントはギルドの財政的に受けて欲しい仕事なんだけどなぁ報酬もいいしと呟きながらガックリと肩を落とす。


「俺も同じ意見だな、でも今回はできる俺達の妹がいるから心配ないと思うな。あいつは秀才だし俺達の気苦労もわかってくれてるはずだし」

「確かにそうですね、でもその言い方だと私がだめみたいに聞こえますよ兄さん」

「なっ!そんなんじゃ」

「わかってますよ冗談です」


いたずらっぽい笑みで指をさしながら柔らかくクスリと笑い商店街の帰り道を歩く、久々の兄妹水入らずの時間で普段はなかなか言うことのない冗談を使ったりもしてカンナはご満悦のようだ。


「そこのカップルさんたち何か買ってかないかい?」


2人は少々驚いてバッと声の主の方向に振り向くが2人してなんだとため息を吐く


「いやーあたしのダーリンが可愛い可愛い妹に取られたのかと思っちゃうぐらいイチャイチャしてたよあんた達」

「兄妹だし普通だとおもうけどな」

「シェリーさんお久しぶりです!」


ゆっくりと店頭から顔を出したのはこの店の店員のシェリーだった


「シェリーさんなんて他人行儀だねぇ兄妹になるのに、そうだこれからはお姉ちゃんってよんでおくれよ」

「お姉ちゃん?」

「たぁーっ!いいねぇ、いいっ!今日は気分がいいから果物好きなものなんでも持って行きな!」

「でもそんな悪い「そんなの気にしないでさっさと選んできなよ」


そう言って袋を渡しカンナに店頭を指差す


「カイあんたも何か買って行きなよ、もちろんお金はもらうけどね」


カンナの兄であるカイ・リリーヴの肩を掴み揺らすシェリー。


「残念ながら今回は買い出し終わってるんだ」

「うそうそうそ!そんなあんまりじゃないか、あんた達のギルドがお金落としていってくれるからウチは商売できてるのに、他で買い物なんてされたら商売上がったりだよこの薄情物!婚約者の店が潰れてもいいってこと?」


掴んだ肩を前後に揺らしながら必死にカイ達によそで買い物しないように説得する。


「シェリー気持ちはわかるがお客さんだぞ」


それを聞いた瞬間カイの肩から手をはなしお客の方に向かって歩いていく。

いらっしゃいませー本日はどのような商品をお探しですか?とニコリと営業スマイルで対応する、まさにプロである。


「全部で200フェイになります、ありがとうございましたー!」

「そんな簡単に潰れるかよ…」


カイはボソリと呟きシェリーの接客の対応を眺める。

しかしカイの言うとおりであるシェリーの店は商店街の中では最安価の食料品店で、今まで客足が途絶えたことなど1度もない、それに


「次帝国からの依頼だそうじゃない、次は何が必要になる?」


シェリーの店は表の顔だけでなく裏での商品の取引などを行っている、現在は両親が疲労のため取引相手がミユ達のギルドだけになり休業状態になっているが、休業が終わればこの街のありとあらゆる場所から依頼が寄せられてくる裏の店として有名な店だ


「まだ受けるかどうかもわからないよ、なんせミユ次第だからな」

「なるほど、まぁ必要なものは言ってくれれば用意するからいつでも声かけてね」

「ありがとシェリー」

「それより帝国が絡んでる仕事だから命には気をつけてね、簡単に死んだりしないでよ?結婚式まだ挙げてないんだから」


寂しそうな顔でシェリーは左拳をカイの心臓あたりにコツンとぶつける。

それに答えるようにカイは小さく返事をしてシェリーと同じように左拳をシェリーの心臓あたりにコツンとぶつける。


「お姉ちゃーん私これにしますー」

「あっはーい!今行くー」


カイはこの二人を見て微笑ましく思いながら、シェリーの言葉を胸に刻んだ…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ