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世界にたったひとつだけ  作者: 猫依颯
蛇足たち
9/21

雪の日に

猛吹雪の中、某無双イベントの開始待ちをしているときに浮かんだネタ。

 夜中にふと目が覚めた。隣で眠る恋人の寝息に耳を澄ませていると、いつもより外が静かだと気づく。

 時刻は3時半を少し過ぎたところ。恋人を起こさないよう、そうっとベッドを抜け出した。

「あ……」

 少し捲ったカーテンの向こう。猫の額程の庭はうっすらと雪に覆われていた。

(そういや天気予報は夜半から雪だったか……)

 買い物の予定は先に回すか、早めに動くしかなさそうだ。

「ん……ナギ?」

 どうかしたの、と寝惚けた声が問いかけてくる。

「悪い、起こしたか。外が静かだと思ったら、雪降ってんの」

「雪? じゃあ今日の買い出しは考えないとね……」

 ベッドに戻る。甘えるように差し出される腕の中に我が身を投げ込むのは、反対に此方が甘やかされているようだといつも感じる。

「そういうことは朝で良いだろ。まだ早い。もう一眠りしようぜ」

「ん……」

 胸元にすり寄る躰が冷えないよう、上掛けをしっかり掛け直して。

 この温もりがある限り、安眠はいくらでもやってくる。不眠症になりかけた頃が信じられないくらいに。

土曜からずっと、脳内で「Endress Glory」が流れっぱなしの猫依。

本来は親子で高笑いが聞けたはずだったのになァ……嗚呼。

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