読まなくても全く問題ない人物紹介。
川端楓雅(カワバタ・フウガ)
前中後編での一人称の主。「自分」。長らく名前なしだったが、この度名前も決定。
年齢は30歳前後。教員歴は8年程。そろそろ若手の括りに入れて貰えなくなってきた。
子ども相手にも同僚相手にも一線を引いた付き合い方をするが、恋人との別れを10年以上引きずるくらい、本来は執着心の強いタイプ。
現在は親も半ば公認状態で恋人の家に入り浸る日々。
汀曰く「情は深いが情緒はない」。
仕事スタイル:職場に缶詰。
恋人に先立たれたら:抜け殻状態になってそのまま衰弱死。
久瀬汀(クゼ・ナギサ)
「月と富士山」「蛇足」での一人称の主。「俺」。愛称はナギ。(但し恋人限定)
県外の大学に進学したため、川端とは一時期縁が切れていたが、両親を亡くしたときに忘れられない自分に気がつき、地元に戻るために猛勉強を始める。
教員歴は同じく8年程だが、以前の職場と勝手が違い戸惑うことも多い日々。
相手の望むことを察知する能力に長けている。川端は自分のことは見抜いてくれないと嘆くが、見抜いていないのではなく、恋人相手に使いたくないから。
生まれ育った一軒家で独り暮らし……の筈だったが、川端と半ば同棲状態。
地元では一緒に居るのが当たり前の風景なので、誰も気にしていない。
意外と(?)ロマンチスト。
仕事スタイル:自宅で集中。
恋人に先立たれたら:後追い。または引き籠もる。
旭井孝史(アサイ・タカフミ)
「佳人薄命」の一人称の主。「俺」。川端と久瀬は「先輩」と呼ぶ。
年齢は36歳程度。川端が新採用のとき、同じ学年の担任で、何くれとなく面倒を見てくれた。
川端が懐いているのが久瀬は気に入らない。それを判っていてからかう、普段は余裕のある大人の男。
過去に同僚でもあった恋人を亡くし、その喪失から本当の意味で立ち直ることは出来ないでいる。
囚われたままで良いと本気で思っている、ある意味とても困った人。
妻子持ち。喪った恋人と同じ名をつけた娘の真琴を溺愛。嫁になぞ行かせるか。
仕事スタイル:職場で缶詰。(以前は自宅型だったが、娘が可愛すぎて仕事が手に着かない為、泣く泣く職場型に。その分鬼気迫る勢いで仕事を片付けている模様)
恋人に先立たれたら:お迎えを本気で待っています。ええ、本気で。
保科誠(ホシナ・マコト)
旭井の元恋人。故人。
とても有能。無理も笑顔で押し通すような強引さも併せ持つ。
いずれお迎えに上がります。
仕事スタイル:自宅で集中。
恋人に先立たれたら:自分が先立ってしまいました。いずれ迎えに行きます。
たまに増えたりします。多分。