十二の詩《うた》 第二十回
十二の詩 第二十回
① イチジクに生える、緑色の花。
② カブトムシが跳ぶ、コナラの森。
③ 妖精を見た、伝説を信じる、百姓になる。
④ 出来ない交通整理と交通マナー、違反は違反。
⑤ 急転直下、鉄格子の中、我を思う。
⑥ 七つの海を渡る、大きな鯨、その背に見える一軒家。
⑦ 幻が見える、水平線の向こうに、面白そうな都市。
⑧ 九官鳥が吼える、三時のおやつ。
⑨ 眼鏡を探して、幾日、そしてあきらめる。
⑩ 今日のことを思い出す、明日のことは分からない。
⑪ 尋問と自答、会社と社員、全ての社会に適合出来ない。
⑫ 芋を煮る、人を憎む、そんな世界、食べる価値無し。
平成二十四年二月三日 記す