機人戦士クサナギ

過酷な世界大戦を乗り越えた日本は、戦時中にサイバー化手術を行った帰還兵たちの起こす犯罪、「サイバーサイコ犯罪」が社会問題となっていた。
　そんな中、札幌警察の若き刑事係長近藤雅美は、極めて残虐性の高い大量殺人事件の捜査に当たることになる。
　それは、通常のサイバー化を行った者には到底行えない。人並外れた者が行ったとしか思えないものだった。
　果たしてこのような、事が普通の人間にできるのか？
　そんな事を考えている雅美の元に、奇妙な人物が容疑者として捜査線上に上がったという報告が上がった。

　それは、「草薙大和」という全身サイボーグの男だった。