捨てたのは、そちら
トルッツィ伯爵家の跡取り娘であるアダルジーザには、前世、前々世の記憶がある。
そして、その二回とも婚約者であったイラーリオ・サリーニ伯爵令息に、婚約を解消されていた。
理由は、イラーリオが、トルッツィ家よりも格上の家に婿入りを望まれたから。
「だったら、今回は最初から婚約しなければいいのよ!」
そう思い、イラーリオとの顔合わせに臨んだアダルジーザは、先手を取られ叫ばれる。
「トルッツィ伯爵令嬢。どうせ最後に捨てるのなら、最初から婚約などしないでいただきたい!」
「は?何を言っているの?サリーニ伯爵令息。捨てるのは、貴方の方じゃない!」
さて、この顔合わせ、どうなる?
一、三度目の顔合わせ
2024/09/01 17:00
二、食い違い、平行線
2024/09/02 17:00
三、一度目の婚約解消
2024/09/03 17:00
四、一度目の婚約解消 解明
2024/09/05 17:00
(改)
五、二度目の婚約解消
2024/09/06 17:30
(改)
六、二度目の婚約解消 解明
2024/09/07 17:00
(改)
七、お花畑か、おが屑か。
2024/09/08 17:00
八、願い
2024/09/10 17:00