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偽りの仮面

作者: 小田虹里

 笑って、泣いて。

 食いしばって、泣いて。

 頭を下げて、泣いて。


 また、笑って……泣いて。


 偽りの姿を演じては泣いて。

 こんな生活に、意味はあるのだろうか。


 泣く度に人は強くなれる?

 笑うたびに、人は仮面を被って。

 社会に適合しようと必死だ。


 いつか、あなたのもとへ行くときに。

 僕は、本当に笑顔であなたに会えるのでしょうか。


 偽りだらけの僕を見て、あなたは僕と認識してくれますか。


 真剣に生きて、真剣に向き合って、必至に足掻いて。

 それでも手に入らない平穏を、僕は羨む。


『一緒に居るよ』


 その言葉だけが、僕を突き動かす。

 辛い現実から救い上げる、夢への糸。


 独りじゃ、ダメなんだ。

 独りじゃ、息吸うだけでも気が滅入る。


 どうか忘れないで。

 あなたが居てくれるから、僕はまだ踏ん張れる。


 笑って、泣いて。

 歌って、笑って、泣いて。

 怒って、歌って、笑って、泣いて。


 いつかを一緒に生きるため。

 僕は今日も、目を閉じる。


 明日こそ、涙のない世界を見られますように。


 泣いてもいいよ。

 そんな言葉に「大丈夫」と言えるくらい、強くなれますように。


 僕が僕であるために。

 僕は今日にサヨナラ告げて、明日を生きる覚悟を決める。


 昨日より今日へ。

 今日より明日へ、紡がれる光の道へ。


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