表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【10/15 発売】肉食令嬢は、肉のために結婚することにした。  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/87

66:サイコロステーキ。

 



 オムレツを作りつつ、ステーキの指示。

 赤竜の腕肉をサイコロ状にし、コショウを振っておきます。塩は焼く直前に振ると、水分が奪われずにジューシーな仕上がりになります。

 腕肉は柔らかい部位と硬い部位が入り混じっているので、どの部位がどれくらい食べれるかは、運しだいです。

 たまにはそういう食べ方も楽しそうだなと思ってサイコロステーキにしてみました。

 

「皆様、そろそろステーキが焼き上がりますよー!」


 お皿にオムレツとステーキを盛り、カップにテールスープを入れて、取りに来た騎士たちに渡していきます。

 

「おかわりもありますからね?」

「「はひっ!」」


 騎士たちがにこにこ笑いつつ、声をひっくり返していました。

 きっと、頬が落ちると噂の赤竜のお肉を目の前に、口腔内がよだれで大洪水なのでしょう。

 だって、焼いている匂いだけで、私のお腹が悲鳴をあげていますから。

 早く、食べたいですが、職務を全うしてからです!




 オムレツが大半に行き渡ったところで、レオン様が一緒に食べようと声をかけてくださいました。

 

 皆は立ち食いだったり、思い思いの場所というか地面に腰を下ろして食べていますが、レオン様たちはラングス帝国軍の本部テントの中で食べられるそうです。

 支援部隊の面々をチラリと見ると、ゆっくりしてきていいと言われました。

 少し迷ったのですが、上司がずっと近くにいても気が抜けないだろうと思い、言葉に甘えることにしました。


「んっ! ふむむむむっ!?」

「うん、美味しいのは分かった。しっかりと食べてから喋りなさい」

「ふぁい」


 匂いで、わかっていたのです。

 絶対に美味しいと。

 言葉では表現できない、本能にダイレクトに訴えかけて来るような、上質なお肉の匂いなのです。

 

 一つ目のお肉は、口に含んだ瞬間にほろりと蕩けて消えました。

 二つ目のお肉は、サクッとした歯ざわりのあとに、蕩けて消えました。


 騎士たちがお肉を食べながら「あぁぁぁぁ、この感覚……まじでやばい」とかなんとか言っていた意味がわかりました。

 これ、『まじでやばい』です。


「味は、牛に近いのですね。いえ、口当たりは遥か遠くにあるのですが、どの動物かと言えば……牛、ですかね?」

「んー? 竜?」


 何でしょう……レオン様の意見が正しいのですが、なんとなく同意が欲しかったところでした。

 取り敢えず分かったこととしては、竜のお肉は蕩ける、ということでした。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

◇◆◇ 10/15発売! ◇◆◇


肉食令嬢は、肉のために結婚することにした。
書籍表紙


表紙&挿絵は『春名ソマリ』先生っ!
お肉お肉なクラウディアと、甘やかし上手なレオンがめちゃくちゃ幸せそうに描かれてるぅ!

そして、どえらくラブラブな挿絵に悶えてけろ!!!!

♣ カクコン10受賞作! ♣
KADOKAWA ビーズログ文庫様より、10/15 発売です。
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

販売店舗一例としてリンクボタンを置いておきます。


▷▶▷ KADOKAWA

▷▶▷ ビーズログ文庫

▷▶▷ amazon

▷▶▷ シーモア

― 新着の感想 ―
[良い点] ただひたすらに 旨 そ う [一言] 更新感謝です^^ ԅ(º﹃ºԅ)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ