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【10/15 発売】肉食令嬢は、肉のために結婚することにした。  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中


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64/87

64:出てきたものは……。

 



「「部位」」


 今度はレオン様とゼルファー様の声が重なりました。 

 仲良しですね。と言うと、なぜかお二人とも眉間にシワを寄せてしまわれました。


「これは、竜に一枚しかない『逆鱗』というものだ」


 あ、辞典で見ました。

 そこに触れると竜が怒り狂うなどの謂れがあるようです。

 

「他の鱗のように赤くないのですね」


 色が違うとだけ書かれていたので、てっきり少しだけ違うのかと思っていました。

 まさかこんなにも色が違うとは。


「竜によって色が違うから、細かな色は記載されていなかったんだろうな」

「そうなのですね」


 元々、お肉のことばかり気にして調べていたので、見損ねるなどして、気付かなかった可能性もありそうです。

 



 ゼルファー様とレオン様とお話している間にも、支援部隊の面々はしっかりと職務を全うしてくれていました。

 レオン様が斬り落としてくださった部位を小分けにし、持ってきていた布とロープで包んだり、炊き出しの準備をしたりと手早く動いてくれていました。


 ゼルファー様に再度お礼を言い、隊の皆の下へと向かいました。


「待たせてごめんなさいね」

「「隊長!」」


 数人が見て見てと腕を引っ張って来ます。

 どうしたのかと思いましたら、竜のお腹から卵が出て来ました。

 私の腰辺りまである、燃えるような赤色の卵。


「ゼルファー様、レオン様!」


 慌ててお二人をお呼びしました。

 卵はどうしたらいいのでしょうか?


「む? 腹の中から出て来たのか?」

「はい」

「どうされますか?」

「ん……新鮮な内に食べてしまえ」


 ゼルファー様が神妙な面持ちなので、何かあるのかと思い、レオン様も私も少し緊張したのですが、出た答えは『食べてしまえ』でした。


 ――――竜の卵を?


 どうやら、お腹の中にあったことと、大きさ的に、『食材』の扱いとのことでした。

 バカでかい鶏の卵といった認識でいいと言われ、ちょっとだけヨダレが出かけたのは内緒です。


「育てたりはしないのですか?」

「以前、育てて手懐けようとした国が半壊してな……まぁ、処分一択だ」


 ならば、存分に卵料理として堪能していいということですね?

 新たな食材のおかげで、更にワクワクが止まらなくなりそうです。


 赤竜のお肉を仕分けしつつ、炊き出しのメニューが段々と見えてきました。

 竜の骨と尻尾のお肉でテールスープ、腕肉のステーキ、竜の卵のオムレツが良さそうです。




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◇◆◇ 10/15発売! ◇◆◇


肉食令嬢は、肉のために結婚することにした。
書籍表紙


表紙&挿絵は『春名ソマリ』先生っ!
お肉お肉なクラウディアと、甘やかし上手なレオンがめちゃくちゃ幸せそうに描かれてるぅ!

そして、どえらくラブラブな挿絵に悶えてけろ!!!!

♣ カクコン10受賞作! ♣
KADOKAWA ビーズログ文庫様より、10/15 発売です。
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

販売店舗一例としてリンクボタンを置いておきます。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 肉~ԅ(º﹃ºԅ) 竜肉~ԅ(º﹃ºԅ) 炊き出しで竜肉~ԅ(º﹃ºԅ) [気になる点] 逆鱗よりもお肉&卵! 育竜失敗で国が半壊、だから卵も食べて処理! お肉大好きメイツだなぁ( ̄▽ ̄;…
[一言] 綺麗な逆鱗よりお肉が傷まないか心配な奥様。 タマゴは育てられないのかー。レオン様も手懐けた?クラウディアならドラゴンとも仲良くなれそうなのになー。
[一言] やっと竜のフルコース!
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