表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【10/15 発売】肉食令嬢は、肉のために結婚することにした。  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/87

55:休憩と食事。

 



 休憩場所に到着し、数人がかりでフォレストボアの解体をはじめました。

 鳥を捌ける支援部隊員の数人には、そちらを。手際が良く力の有り余っている隊員にはかまど作りと焚き火の準備を任せました。

 鳥肉は野菜と一緒にスープにしましょう。


 フォレストボアのお腹を切り裂いていると、まだ捌くことにてなれていない隊員たちが真っ青な顔になっていました。


「確かに、グロテスクでしょう。ですが、私たち人間は、大なり小なり、命を頂いて生きているのです。普段は強制も強要もしませんが、今回は例外です。目を逸らさず、しっかりと見なさい」

「「は、はいっ」」


 とても厳しいことを言ってしまいましたが、支援部隊とはいえ今から赤竜退治に参加するのです。今以上に壮絶なものを見てしまうかもしれません。

 その時に気絶しては、生命に関わる何かを引き起こしてしまうかもしれません。それは、自分かもしれないし、仲間に対してかもしれない。そんなことは、許しません。


「吐いてもいいです。でも、意識は失わないように!」

「「はいっ!」」


 急いで内臓を掻き出し、地面に掘らせた穴に入れます。

 普段は何かしらに活用するのですが、今は緊急時。諦めも必要です。

 頭部、手足を落し、それも穴へ。


 スライスできる部位は全てスライスし、にんにくと生姜のすりおろし、醤油、砂糖、白ワインをまぜで作った液に入れて軽く揉みます。

 あとはフライパンで液ごと焼くだけ。

 時短ポークジンジャーの出来上がりです。


「皆さーん、出来ましたよー」

「「おおー!」」


 思い思いに過ごされていた戦闘部隊の面々が、いそいそと立ち上がり、盛り付けたお皿を取りに来られました。

 いい匂いがしていて気になっていたと言っていただき、ホッとしました。


「沢山ありますので、おかわりもしてくださいね」

「はっ、はいぃぃ!」


 ひとりひとりに声掛けしつつお渡ししていたのですが、なぜか皆さんビクリとしつつも笑顔で立ち去っていかれます。

 先に受け取った方たちからは、美味しいとのお声が聞こえてきて、少しだけピリッとしていた空気が一時的にではあるものの、明るくなりました。

 

「ん、うまい」


 近くで食べていたレオン様も、皆さんのそういった様子を見ながら微笑まれていたので、きっと良い方向の気の抜け方だったのでしょう。


「クラウディアたちも、ちゃんと食べておけよ?」

「はい!」


 レオン様の隣に座りポークジンジャーを食べていると、なぜか騎士団の全員がこちらを見てニヤニヤとしていました。

 おや?と思いつつレオン様を見ると、レオン様はプイとそっぽを向いています。


 ――――何が?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

◇◆◇ 10/15発売! ◇◆◇


肉食令嬢は、肉のために結婚することにした。
書籍表紙


表紙&挿絵は『春名ソマリ』先生っ!
お肉お肉なクラウディアと、甘やかし上手なレオンがめちゃくちゃ幸せそうに描かれてるぅ!

そして、どえらくラブラブな挿絵に悶えてけろ!!!!

♣ カクコン10受賞作! ♣
KADOKAWA ビーズログ文庫様より、10/15 発売です。
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

販売店舗一例としてリンクボタンを置いておきます。


▷▶▷ KADOKAWA

▷▶▷ ビーズログ文庫

▷▶▷ amazon

▷▶▷ シーモア

― 新着の感想 ―
[良い点] お肉大好きメイツたち、肉にありつくの図♪ [気になる点] お渡し中、レオンはドコでナニしてたのかな?? [一言] 更新感謝です^^ この時間でも肉を食べたくなるのがスゴイというかキツイと…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ