表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【10/15 発売】肉食令嬢は、肉のために結婚することにした。  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/87

52:総員、出発!

 



 レオン様が次々と指示を出されているのを、ジッと見守ります。というか、ガン見しています。

 キリッとした表情で、ハキハキと話すレオン様は、物凄く凛々しくて格好良いのです。


「以上! 各自、出発準備に取りかかれ。一時間後に本部前に再集合だ」

「「はいっ」」


 指示が終わると、レオン様が厳しいお顔で近付いて来られました。


「クラウディア、約束は覚えているな?」

「はい。後方支援に徹底する。戦闘には参加しない。です」

「ん……弓を担いでいるのは?」

「道中で野生動物や魔獣が出たとき用です」

「ん」


 レオン様がこくりと頷くと、私の頭をぽんぽんと撫でてくるりと踵を返されました。

 足早に去っていかれるので、本当に時間がないのでしょう。




「準備は整いましたか?」

「「万端です」」


 集合時間の三十分前に、見習い騎士たちと演習場に一旦集合しました。

 事前に準備をしていたので、装備の最終確認や家族へ連絡する時間にあてていたようです。


 騎士団本部の前に向かうと、遠征に向かう歴戦の騎士様たちがズラリと並ばれていました。そこに後方支援の私たちも並びました。

 戦闘部隊三十名と後方支援十五名の総勢四五名で、戦地へと赴きます。

 全ては、市民の安全とドラゴン肉のために!


「戦闘予定地は――――」


 戦闘は山頂付近になるはずだが、どちらの国側になるかはまだわからないとのことでした。移動に要する時間は六時間程度で、行けるところまでは馬車で。休憩は二度ほど挟むそうです。


「――――ついてこれないものは、置いていく。良いな?」

「「はいっ」」

「馬車に乗りしだい出発する!」


 レオン様が出発の号令をかけると、皆が一斉に隊列を組んで馬車に乗り込み始めました。

 レオン様はラースに乗り、馬車の横を並走されるようです。

 アレクには、副団長のケヴィン様が乗られています。


 お二人の様子を見ていると、レオン様と視線が合いました。

 無言ではあるものの、少しだけ微笑みコクリと頷かれました。

 きっと、『また後でな』ということでしょう。

 私も微笑み返して、馬車に乗り込みました。


 いまは、赤竜を倒すことを最優先としなければなりません。

 少しだけ浮かれ気味にはなっていますが。


 ――――赤竜のお肉。


 パシンと両頬を叩き、気合を入れ直します。

 人的被害が出ては、美味しいものも美味しくなくなります。

 私たち後方支援は、戦闘部隊の皆さまをしっかりサポートする。


「頑張りましょうね」

「はい!」


 後方支援部隊は馬車二台です。

 戦闘部隊である騎士たちの乗る四台の馬車のあとに続き、出発開始しました。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

◇◆◇ 10/15発売! ◇◆◇


肉食令嬢は、肉のために結婚することにした。
書籍表紙


表紙&挿絵は『春名ソマリ』先生っ!
お肉お肉なクラウディアと、甘やかし上手なレオンがめちゃくちゃ幸せそうに描かれてるぅ!

そして、どえらくラブラブな挿絵に悶えてけろ!!!!

♣ カクコン10受賞作! ♣
KADOKAWA ビーズログ文庫様より、10/15 発売です。
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

販売店舗一例としてリンクボタンを置いておきます。


▷▶▷ KADOKAWA

▷▶▷ ビーズログ文庫

▷▶▷ amazon

▷▶▷ シーモア

― 新着の感想 ―
[良い点] クラウディア、真面目モード。 ↑お肉を美味しくいただくために [一言] 更新感謝です^^ 竜肉狩りにいざ出発(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ