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【10/15 発売】肉食令嬢は、肉のために結婚することにした。  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中


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41:マトンは臭い?

 



 サーペントのお肉はさくりとした食感でとても食べやすかったです。シュラスコの中では前菜といった立ち位置な気がしますね。


「私は次は豚をお願いいたします」

「俺は……んー……羊肉にしようかな」

「ぬあぁっ! 羊も食べたいです! 両方ください! 五切れずつ!」

「「ご、五切れ…………」」


 なぜか辺りがザワリとしました。

 食べ過ぎですかね? でもいつもですし?


「皿からあふれるぞ?」

「……三枚ずつで…………いいです……先ずは!」

「ふふっ。ん、先ずは、な。うん」


 レオン様がくすくすと楽しそうに笑っています。その笑顔はとても嬉しいのですが、理由が嬉しくありません。


「先ずは羊肉です」


 料理長からスライスした羊肉を受け取りました。

 顎をしっかりと使って噛まないといけないくらいのパンチの強さ。そして、羊肉の独特の野性的な匂い。人によっては『臭い』と言われるものですが、私はとても好きです。


「マトンですね。しっかりとした噛み応えで美味しいです」

「臭みは平気か?」

「はい。私、好きなんですよね。この獣臭さといいますか、肉臭さといいますか……噛み締めれば噛みしめるほどに滲み出てくる旨味、美味しくないですか?」

「んー。俺は少し苦手だが、シュラスコは思ったよりも食べやすいというくらいかな」


 なるほど。レオン様は匂い強めのものは苦手なようです。ただラム肉のほうはわりと好きなようです。

 レオン様とお話しつつ、マトンをがぶりっ。玉ねぎと醤油ベースのソースがとても良く合います。


「このソース、とても美味しいですね」

「ん、初めて食べるな」

「奥様が醤油をとても気に入られてましたので――――」


 他の料理に使えないかと試行錯誤していましたら、このソースができたそうです。

 玉ねぎをしっかり炒めているので、甘みとコクがとても深くなっています。これは何にでも合いそうな気がしますね。


「豚肉です。こちらはバラの部分になります」

 

 脂身が多めのバラ肉は、沢山食べるとどうしても脂身の部分で胃もたれというか、気分が悪くなりがちです。が、シュラスコのように炭火でしっかりと焼き上げたものは、油がしっかりと落ちており、とても食べやすくなっています。

 そんな豚バラに、玉ねぎと醤油のソースを絡めてパクリ。


 表面はカリッとしているのに、中はジューシーに仕上がっていました。

 豚の脂の甘さと醤油はとても相性が良く、何枚でもぺろりと食べてしまえるのでは? と思えるほどでした。


「んんんーっ! おいひいです!」

「俺にも一枚」

「はいっ!」


 レオン様が、お肉の追加を頼むと、料理長が笑顔で返事をしていました。

 レオン様、本当に食に興味がなかったらしく、最近は興味津々に食べているので、料理長が本当に嬉しそうです。

 



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◇◆◇ 10/15発売! ◇◆◇


肉食令嬢は、肉のために結婚することにした。
書籍表紙


表紙&挿絵は『春名ソマリ』先生っ!
お肉お肉なクラウディアと、甘やかし上手なレオンがめちゃくちゃ幸せそうに描かれてるぅ!

そして、どえらくラブラブな挿絵に悶えてけろ!!!!

♣ カクコン10受賞作! ♣
KADOKAWA ビーズログ文庫様より、10/15 発売です。
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

販売店舗一例としてリンクボタンを置いておきます。


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― 新着の感想 ―
[一言] 飯て…肉テロだな
[良い点] 絵に描いた餅ならぬ字で書いた肉による 空き腹にはキツく満腹でももう一皿イケそうな食欲増進効果がコワイ、 お肉大好きメイツのお肉大好きメイツによるお肉大好きメイツのための饗宴! [一言] 更…
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