33:せっかくの休みなので。
泣きすぎて気恥ずかしくなりつつも、レオン様と一緒に遅めの朝食をいただきました。
せっかくのお休みである今日は、午前中は二人でゆっくりと読書、午後からはピクニックに出掛けよう、となりました。
「レオン様、レオン様、レオン様」
「んー?」
「ユニコーンを討伐されたのですか?」
「ああ。報告書を読んでいたのか。ん、討伐可能だ」
「お味は!?」
「ブフッ! ゴホッ……」
レオン様がお茶を吹き出してしまいました。熱かったのでしょうか?
火傷などしていないかと心配していましたら、レオン様が大笑いし始めました。なぜ急に? とポカーンとしていると、私があまりにも期待を込めた眼差しだったため、笑いが込み上げてきたのだと言われてしまいました。
期待は、まぁ……確かに、否定できません。
「き…………気になるじゃないですか」
「ん。ステーキがとにかく美味かった。牛とは違い、とても甘くさっぱりとした肉だったよ。あと、溶けるほど柔らかかったな」
考えるような仕草をしつつ、ユニコーン肉の事を思い出しているレオン様を見つめていました。
レオン様が苦笑いをしながら、ユニコーンは春によく出るのでシーズンになったら、ともに狩りに行こうと言ってくださいました。
「約束ですよ!?」
「ん、約束だ」
――――言質ゲット!
午後になり二人で馬に乗り、野を駆け、ピクニック予定地に到着。
お礼を言いつつアレクの鼻筋を撫でると、嬉しそうにすり寄って来てくれます。
「きゃっ」
後ろから誰かにドンと押されてしまい、よろけてしまいました。レオン様が抱きとめてくださったので転ばずに済みましたが、一体誰が?
「コラッ」
「へ?」
「ラースだ。自分も撫でて欲しいらしい」
芦毛のラースを見ると、何故かプイッと顔を逸らされてしまいました。ちらりとレオン様を見ると、苦笑いしながら照れていると言われました。
ラースってけっこう感情豊かなのですね。
よしよしと鼻筋や首、横腹を撫でると、なんだか満足そうな様子です。
暫くラースを撫で続けていましたら、後ろからレオン様が覆いかぶさって来られ、左肩からはレオン様の顔がニュッと出てきました。どうしたのかと思い、そおっと左側を向くと、ちゆ、と軽い口付け。
「へっ? えっ?」
「クラウディア、俺の相手もしてくれると嬉しいんだが?」
「っ! はひっ」
レオン様がっ…………無双状態ですっ!
インフルエンザに掛かりまして…………投稿を数日お休みしますです。
………………不甲斐ない_(꒪ཀ꒪」∠)_





